春の洪水 漆黒の手帳
不幸というのは、何気ない日常の中で、突然何気なく
訪れるもの。
ややこしく、気むずかしい仕事をこなすために、Macの
ディスプレイとにらめっこしながら、コーヒーを飲もうと、
手を伸ばしたとき、コップに手が触れ、その瞬間。
大量のコーヒーが、机の上に広がった。
幸いにも、外部ディスプレを使い、離れたところにあった
Macと、机の上のiPadminiは、打ち寄せるコーヒーの
洪水から守られて、事なきを得た。
が、買ってから、その使い勝手の良さゆえに、手放せない
間柄になっていたほぼ日手帳WEEKが、漆黒の洪水にのまれて、
見事なまでに茶褐色に変わり、かぐわしい香りが染みついて
しまった。
一応、乾かしてはみたものの、薄くて、書きやすかったほぼ
日ご自慢のトモエリバーは、茶色くごわごわのまま。
書いてみたが、インクがかすれて上手く書けやしない。
わずか、3ヶ月の命だった。
手帳が無いと仕事にならず、清く諦めて新しいものを
買うことに。また、ほぼ日手帳を買うつもりでLOFTに
いったが、WEEKは無い。
胸ポケットに入る携帯性が重要なので、諦めて能率手帳を
手に取った。ほぼ日手帳に比べ、1000円と安かった。これ
は助かる。金欠だから。
ただ、こうして能率手帳を使ってみて、ほぼ日手帳の
軽さや、書きやすさ、しなやかで丈夫な携帯性等々、
ツールとしての良さを痛感する。
今年一年は能率手帳を使い、来年は再びほぼ日手帳に復帰
することを心に誓う。
もちろん、能率手帳もいい手帳だから、しっかりと使い
込んで今年一年過ごすつもり。ファンの多いこの手帳。
きっと、これはこれで手放せない良さが見えてくるだろう。
やっぱり、手帳は使ってなんぼである。
それにしても、まだ4月だというのに、手帳を新調しなくちゃ
いけなくなるとは、結構落ち込んでいる。安いものじゃ無いし、
特にほぼ日手帳は、他の手帳より別格に高い。
仕事は忙しくて手が付かないは、手帳はワヤになるは、気の滅入る
春である。
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