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はじめに

パクチー料理専門店を開くと言ったら「狂ってる」といわれた。
パクチー料理専門店を閉じると言っても「狂ってる」といわれた。

コワーキングも然り。シャルソンのときでさえ、僕の構想に「世の中の制約」の話ばかりする人がいた。

すごく真剣に書いたSNSの投稿にはほとんど「いいね!」はつかない。
パクチー爆盛り情報には信じられないほど「いいね!」がつくようになった。

新しいものを始めるとき、順調なものを捨て去るとき、外から拒絶反応が起こる。
誰かにそれを命じているのではない、僕がやるだけなのに。

「もったいない」「ありえない」「慎重に」「考え直した方がいい」

日本中で「人のために」踏まれているこのブレーキが、日本をつまらなくしていると僕は思う。

最初は教習車で練習した方がいいかもしれない。
教官が周りを見渡し、ブレーキを踏んでくれる。
でも、いつまでも赤ちゃんじゃない。子供でもない。

人にブレーキを踏まれるな、そして人のブレーキを踏むな。

僕は初めてのことしかやらない。起業して、人の追随やら経営理論の勉強もして、成功も失敗もして、結論として決めたのがこのことだ。

誰でもできる状況になったら手放してもいい。全部あげるよ。

いくらでも新しいことは思いつくから。

この本で、僕は、ありえないことを現実に変えてきたいくつかの事例を書いた。
すべて最初に僕の決意がある。

それが実現する過程には、少数のフォロワーと好奇心にあふれる部外者と既存が価値と思い込んでいる人たちがいる。

非常識をくつがえすのに、常識に固執する人は妨げになる。
そうでない人をつないでいくと、物事は一気に動き始める。

癒着でなく、つながり。それが人生と世界を豊かにする。


2018年11月20日 パクチーハウス11周年の日に
佐谷恭


パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。