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千葉県は広くて、世界は近い(89マイルの旅 前編)

安房で僕が最も好きなアーティスト・吉良康矢さんが1年ぶりの個展をするというので、行ってきた。彼は作品の中にさまざまな要素を入れ、独自の世界を創っている。「見にきたよ!」というだけでは失礼というか、面白くないと思い、彼の個展に応えるかたちで僕も表現をしてみようと思った。

個展のタイトルが「千葉県は広くて、世界は近い」だったので、千葉県の広さを体感してみようと思った。以前、東日本大震災の津波被災地応援として、ウルトラシャルソンというイベントシリーズを行なったことがある。釜石から犬吠埼灯台まで、7回に分けて、主に太平洋沿岸を走り抜けたのだ。合計距離は約890kmだった。

今年の3月11日、東日本大震災から10年となるその日に『ひたすら走る 復興支援: ウルトラシャルソン 東日本大震災 津波被災地沿岸を走った890kmの軌跡』という報告書を出版してイベントとしては区切りをつけた。ただ、鋸南町に縁ができて鋸南エアルポルトを始めて以降、個人的にはその続きとして千葉県一周を頭のどこかで意識していた。

個展の開催地は南房総市岩糸にあるギャラリーMOMOというところ。気まぐれに距離を調べてみたら、なんと89マイルということが判明した。パクチーから始まり「89」を追求している僕としては、この「発見」を見逃すわけには行かない。そして、走り終えて吉良さんに、個展のタイトルを、ただ、告げるのだ・・・。

犬吠埼灯台に着く直前まで激しい雨が降っていた。が、いつものごとく、スタートしたら雨は止んだ。

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50kmを超えるまでは、快調なペース。途中コンビニに寄ったり写真も撮ったが、ちょうど5時間ぐらいで進んだ。昼食は名物の鰯と鯵づくし。

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疲れてきたら海が見たいのに、九十九里有料道路が視界を邪魔して、走っているとほとんど海を見ることができない。道路と堤防を組み合わせた災害対策であろうけど、人間の生活と海を遮断するこのやり方は、全くいいと思えない。東北地方も、多くの地域で人と海が分断された。

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ウルトラシャルソンでもずっとサポート号を運転してくれた和尚が、今回も忙しい中付き合ってくれた。パーテション越しの宴会。

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後編は、天気がよくて海と空がめちゃくちゃ美しいです。


パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。