Aqueous

人と出会い 些細なことですれ違い 喧嘩してふて寝して でもまたすぐに逢いたくなって
投げ捨てた携帯手に取って 連絡先を探していると 分かれたはずのあいつから着信
どうしたこんな時間に まるで窓の外から見てたみたいじゃん そう言おうと思って折り返してみたけど 5年前に死んだはずの君が出るはずはない
時間ばかりがだらだらと過ぎて 何もかもがどうでも良くなり もういっそ飛び込むか こんな時間に電車なんて無いのに

走る走る どこまでも走る もういっそこのまま あの世まで続かないか 地平線の向こうに天国ってもんがありはしないか願いながら走った
どこまでもどこまでもどこまでも走った どこに向かうかなんてとうに気にしない 携帯も身分書も財布すらも持たずに 足に刺さる石も物ともせずに
死なば諸共 よく言うなそんなこと 道連れにしたいやつなんていないよ せめてこの世を去った後には 自分一人だけでいられますように...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?