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「魅惑の心理」マガジンvol.100 (誰も言ってくれない大人の品格心理学 )  〜あたりまえだけど大事なこと〜

子どもの頃は「あれをしなさい」「こうしなさい」と言ってくれる大人がいました。親だったり、先生だったり、聞いている時はうるさいなーって思うのですが、いざ大人になって社会にでると基本的で当たり前なことは誰も言ってくれなくなります。会社の上司は「仕事とは」みたいなことは教えてくれるかもですが、人としてあたりまえのことは、誰も言ってくれなくなるのです。社会は私たちの親や先生ではありません。

誰も教えてくれませんが、大人として大事なものがあります。ここでいう「大事」とは価値観ではなく、人間関係や自分の成長のために「大事」な考えや行動のことをいいます。今回の「魅惑の心理」マガジンでは、誰も言ってくれないけど、大人として実践をしていきたいと行動について心理的な側面を確認しながら、説明していきたいと思います。今こそ求められる大人の品格を確認していきましょう。

1. 誰かが頑張ったら、率直にほめよう

一部の大人は基本的に他人をほめません。会社の上司の多くは「ほめること」よりも「注意して正す」ことに躍起です。なぜほめないかというと、背景には相手をほめることは、自分の負けを意味していると感じている人もいるからです。競争社会で生きていきた人たちは、負けを認めたくありません。そのため相手(部下)を否定したり、落とすことで自分の感情を守りたいと考える人が多くいるのです。

心理学では一時的な行動促進には、「叱って動かす」ことは有効と考えられています。しかし中長期的に考えると「ほめて動かす」ほうが良い結果になるという研究結果があります。会社の利益を上げるという視点、本人のためという視点から考えても、間違ったことは正すことは大事です。ですが基本方針としては「ほめて伸ばす」ことを主軸にするのが良いのです。もちろん個人差がありますから、全員に適用することが良いわけではありません。叱るときにはしっかり叱ることも必要です。問題は誰のために叱るかということを意識したいです。自分の思い通りにならないから怒るのではなく、会社全体の視点や失敗した個人の視点から怒るようにしたいところです。

また、会社だけでなく、一般的な人間関係でも人を「ほめる」ということはお互いに良い結果を導きやすいことがわかっています。人はほめられると相手を「良い人」と認識する傾向があります。「ほめる」ということは好意のメッセージと取られやすいものです。

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人は好意を受けると相手にも好意をお返ししたくなる「返報性」という性質があります。相手をほめるとその感情は自分にも戻ってくるのです。また、人はほめられると嬉しいので、さらに頑張ろうとします。そして、好意を返してくれます。こうして人間関係は良好になっていくのです。もちろん、なんでもほめましょうという話ではありません。誰かが頑張ったのを見たら、積極的にほめていくことを意識してみましょう。嫉妬心などは置いておきましょう。人間関係は断然良くなります。

足を引っ張り合うよりも、お互いにほめて相手を伸ばしていけたらいいですよね。一体感も生まれます。孤独感も減ります。相手をほめるということは多くのメリットがあるのです。大人の品格として意識しておきたいものです。

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