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「魅惑の心理」マガジンvol.91(お正月と心理学 2021 ver.)

あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。ありがとうございます。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。みなさまのおかげで「魅惑の心理」マガジンも91回目になります。ご購読くださりありがとうございます。

昨年のお正月も「お正月と心理学」という題材で原稿をまとめましたが、今回の「魅惑の心理マガジン」は2021年ならではの項目を加えて、お正月における心理をまとめてみたいと思います。

○新しいことに緒戦するなら1月が勝負

人は新しい職場、新しい学校など新しさを感じるときに「頑張ろう」と思う感情が湧いてきます。これを「ハネムーン効果」と言います。大好きな人と夫婦になれた嬉しさが最大になるハネムーン(新婚旅行)のような状態になることに由来しています。たとえばサッカー日本代表の監督がワールドカップ前に解任されました。そこで新しい監督がやってきたとします。監督が変わったこの瞬間がハネムーン状態です。選手のモチベーションは上がり、レギュラーになりたいと皆が奮起します。

お正月には「年が変わった」という大きな節目を迎えて、一種のハネムーン状態になってると思われます。多分多くの人が「今年は何をやろうと」考えていると思います。日頃からモヤモヤしている気持ちがある場合は、この環境の変化は何かをやりたいと感じやすくなります。そして会社や学校が「休み」という状態で、一度、戦場から離れられているというのもこのハネムーン状態を助長していると考えられます。このタイミングで何かをやりたい、何かをしなくちゃと思いやすいのです。たとえばダイエットや勉強の決意などはこのハネムーン状態でおこなわれやすくなります。

一般的にこのハネムーン状態が続くのは6週間程度と言われています。2月中旬までに目標を実行していかないと効果が激減してしまいます。目的を作るのは遅くても1月中にやりましょう。このときは紙に目標を書きましょう。書くという行動を伴うことが実際に行動する時の手助けになります。行動は2月初旬までに動き始めることが大事です。大事なのでもう一度言います。1月中に予定を立てる。そして早めの行動。もう2月1日にはスタートする。それぐらいが大事です。自分を甘やかしな人は1月15日にスタートするぐらいの気持ちでも良いでしょう。1月をどう過ごすかが勝負です。

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