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エンパシー

私は人との会話が終わると、その会話を振り返り、今度は相手側の視点でどう受け取ったのか、相手はどんな感情なのかを考えることがあります。

いつも考えるわけではありませんが、気になったことがあったときに、まれに自動的に相手側の視点になっています。これは相手のことを理解しようとする気持ちの延長で、本当に相手の気持ちを汲み取っているかは分かりません。でも、そこで感じることは役に立つこともあります。

すると、次にこう考えてこう動くだろう、気持ちはこんな感じなのではないかと想像できることがあり、多くは今よりも少し先が見えたり感じたりします。

占い師という人は多分、これを感覚的にやって、いきなりゴールを見るので「未来が見える」というのかもしれませんが、私はこれを主に心理学的な知見から見ているので、時間がかかる場合もありますが、過程や理屈が少しわかることがあります。

そうして見えた未来は、やっぱり高確率で実現してしまいます。

うまくいくことは黙っています。うまくいきそうにもないことは、言うか言うまいかいつも悩みます。悩んで悩みますが、相手と話せる関係にある人ならば、どうしても気になることは本人に言うようにしています。

でも不思議なのは、言ってもその未来をほとんど変えられないのです。

「これきっと間違えるから、間違えないでね」と言ってもやっぱりその人は間違えるのです。「これは失敗するから、最初から選ばないように」と言ってもその人はダメなほうを選びます。

本人がダメなら第三者と思ったこともあります。仕事を辞めると思った人がいて、その先に頑張ればきっと明るい未来があるので、辞めないでほしいと思いました。本人に言っても難しそうなので、上司に「いずれ辞めたいという話が出るかもしれないけれど、説得して辞めさせないでほしい」と頼みましたが、結局はその人はやめてしまいました。もっと良い未来に行ったのかもしれませんが、ちょっと不安です。

次の目標はそうした未来を変えられる発言力、言い方を学び、力になることです。未来は変えられないのかもしれません。でも、私は変えたいのです。

こんなことを言うと、「偉そうに」って思う人もいるかもしれません。
私も自分で偉そうだなって思って、嫌になることもあります。

今も仕事の付き合いがある人で、何人かうまくいかな未来が見えるので、お節介にもどう伝えれば良いのかを考える日々です。もしかしたら、それは必要な失敗なのか、人の未来には安易に関与してはいけないのか、未来に起きる「事実」ではなく、もっと「気持ち」に焦点を当てるべきなのか、色々と考えてしまいます。

人の心理を考える仕事や研究をしているのに私は未熟で、見つからない答えをずっと探しています。

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