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青は海より出でて海より青し

私はどうも人が苦手である。満員電車も辛いし、人が話す声が溢れているような場所は苦手である。最近、ゆっくりできていないので、都会の喧騒から離れて温泉にゆっくりとつかり、水の調べを聞きながらリラックスして露天風呂で徹夜麻雀をやりたいものである。麻雀では私は全く頭を使わない。そのとき私は、ただの振込みマシーンになる。

コロナになってから麻雀も温泉も行けていない。銭湯だっていけてない。銭湯で飲むビンのコーヒー牛乳を飲まないと、手が震えてくるのだ。あのビンにはきっと何かが入っているに違いない。

私は海の近くで育ったためか子どもの頃から水が好きである。銭湯とかプールのような大きな場所に水が満たされているところで、水に浸かるのが好きである。プールならば潜水をすると、なぜかホッとするのだ。理由はよくわからない。もしかしたら前世はセイウチなのかもしれない。あくまでも前世の話なので、プールにセイウチがいると役所に電話したりいきなり麻酔銃で撃たないでほしい。セイウチは厚い脂肪で覆われているので寒冷地での生活に適応している。冬はあたたかい。うーん、やっぱり今もセイウチなのかもしれない。

私は水が好きなのでダイビングのライセンスも持っている。それも上級の資格があるので一般の人よりも深いところに潜れる。海はプールよりもリラックスする。海は青い世界であり、この青の効果はリラックスに働くと考えられる。自分の吐いたり吸ったりする空気の量だけで深く潜ったり、浮上したりができる。この感覚はとても気持ちが良い。海なのにまるで空を漂っているような気持ちになる。

ただダイビングで怖いのは時間の感覚が麻痺してしまうことである。青の効果で時間の感覚がずれてしまい、「えっ、もう30分も経った」という感じになる。時間を気にせずに深く潜ったり遠くまで行ってしまうと、戻れなくなってしまう。何度か酸素量ギリギリを経験した。ダイビングで使うボンベ(タンク)はだいたい40分ぐらいしか持たない。初級者は酸素の消費も早くなくなる。私は慣れているので、酸素の消費量も少なく30分ぐらいしか持たない。海の神様は残酷である。浦島太郎が海の中で過ごしていたら、歳をとっていたと言う話は科学的にもリアリティのある話なのである。

青はリラックス効果もあるし、時間の経過を早く感じる。私はそこで自分の部屋にもかなり青を取り入れている。カーテンは青、部屋着も青である。ベッド周りのシーツも青系でまとめている。これで間違いない。リラックス効果は高いのでみなさんにもお勧めである。そして月末になるとやってくる請求書を見るとさらに青くなる。海から上がって、地上にいるはずだが気持ちだけは深く沈んでいく。私は人よりも深く潜れる。

ぶくぶくぶく…



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