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「魅惑の心理」マガジンvol.192(自分で考えない人たち・例題依存症)

ちょっと怖い話をします。怖いといっても貞子が出てくるように話ではありません。しかし、この話を聞くともこれからの未来がちょっと怖いと思うようになると思います。

1980年〜1990年代のバブル期頃、「マニュアル君」という言葉が広がりました。当時は今のようにネットから情報を得るのではなくて、雑誌やマニュアル本のようなものがたくさんありました。マニュアル君はそのマニュアル通りに動く若者たちを揶揄した言葉です。自分で考えないで定型だけをやるのです。

思考傾向というよりは、まだファッションの一部であり、特にこのマニュアル君は恋愛に関して使われるケースが多く、女性に対して誰もが本に書いてあることと同じようなことをやったり言ったりして「真似」をしたのです。その背景にあるのは、成功者への憧れであり、バブルによって華やかに煌びやかなドラマに出てくる恋を誰もが追体験したいと考えていました。

さて、時代は流れ、令和の世になり、今再びこのマニュアルに依存するような若い世代が目立ち始めました。とくに社会人、新人教育の現場からはこうした意見が多く上がっています。しかし今は標準化された手順が載っていてる「読む」マニュアルがあってもダメなのです。具体的で簡単で「見える」例題と見本がないと機能しなくなっています。今回の「魅惑の心理」マガジンは、この例題ないと動けない、自分で考えない「例題依存」の人たちに迫ります。

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