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「魅惑の心理」マガジンvol.252(願いが叶う人、叶わない人)

日本人はとても不思議な国民です。多くの人は信仰が深く根付いていないのに、願いがあるときだけ神社に行き、年始の初詣だけは行くという人が多くいます。「神様はいない(身近に感じない)と思うけど、初詣にはいく」という行動をとるわけで、冷静に考えると、誰もいないと思う場所に、お賽銭を箱に入れて、願いを呟きにいくという、謎の行動をとる人がたくさんいるわけです。日本人は損失回避性が強い国民で、いないと思うのだけど、もし仮に、万が一いるとしたら、願いを言っておいたほうが得かもと考えるのです。なんといっても、日本由来の神様は800万いるといわれていて、そこに海外から様々な神様がやっていて、日本は神様が飽和状態で、この多さが薄さにつながっているのかなとも考えてしまいます。
 
私の周りには、割と神社によく人がいらっしゃっていて、神社の話をよく聞きます。色々と話を聞いているうちに「願いが叶いやすい人」と「願いがなかなか叶わない人」がいることに気が付き、そこに興味を持ちました。簡単に言ってしまえば叶う人は「おこないが良い人」、なかなか叶わない人は「おこないが悪い人」と分類されてしまいそうですが、本当にそうなのかなと思いました。そもそも「おこない」ってなんでしょう。確かに心理学で考えるならば、良い行動は次の良い行動を引き寄せる傾向があります。でもねそれだけかななのかなと疑問に思うわけです。

そこで叶いやすい人と叶いにくい人に、日頃の行動を含めてどのようなことをしているのか、どのような願いを持っているのかを比較して、心理学的な視点でその違いを明らかにしていきたいと思います。

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