逆噴射小説大賞2023、ライナーノーツ

今年も10月が終わってしまいました。気が付けばあっという間に過ぎ去るのは毎年のこととは言え、昨年のことがつい昨日のようです。ということでライナーノーツ行きます。


誰も賽を裏切れない

自作品にお似合いの画像を生成AIに描いてもらう、というのがパルプ界隈の流行りのようなのですが、今回の私はその逆で、noteの無料画像を漠然と漁って、バチンとハマるやつが見つかったので書く…ということをやりました。さいころのカッコいい画像を見たときに、今お仕事で触っている「確率統計」の初歩の話と、昔TRPGやっていた時代の記憶がバチーンとスパークしました。また、前段階として、自分の体験と紐づいている方が書きやすいみたいなのを読んだ経験があったのだと思います。
この後の展開は、サイコロを振るタイプのバトルものになれば良いなぁと思っていて、ラスボスはコイントス(コインは2面ダイスって扱いにできるんですって)の豪運の持ち主で…みたいな。TRPGのバトルシーンを物理空間に持ち込んだらどうなるのか、というところまで考えて、あとは勢いで書きました。
Xのポストに沿えた文は『すべてが同様に確からしい。 1つに決まってしまう、それまでは。』。

恋は熱病であると、君は言う。

これに関しては、ネタ自体はこの1年擦りまくっていたもの。「恋がホンマもんの熱病だったら?」という設定から始まった内容で、同一設定でアンソロジー企画とかもしてもらったり、自分でも何作か書いたりしました。言ってしまえば「発症すると発情しちゃう!」みたいなことなんですけど、現実のコロナ禍での「感染するということの漠然とした恐怖感」なんかも体験としてあるので色々書けそうだなと。
2発中の1発はこのネタで行こうとは10月最初の方で考えていて、あとはどのシーンから始めるかという部分。ここで最近、ミニシアター系の映画にハマっている経験がちゃんと血肉になっていて、やっぱり「最初のシーンの描き方」に目が行くわけです。で、色々考えた結果、解剖室から始めることにしました。ここで出てくる人たちは主人公筋ではないんですけど、そういう見せ方をしてみました。去年からの成長点があるとすればここかなぁ。
Xのポストに沿えた文は『比喩じゃなく、恋は紛れもなく熱病だったんだ。』。

おわりに

昨年は2発中1発が予選は突破できましたが、今年はどうかなぁ…?
お菓子の巨人の大立ち回りというのは、とても派手だったなぁと思うんですよ。搭乗シーンから戦闘までを800字にギッチギチにしたのが評価されたのだとしたら、今回は薄味かもしれない。そんな不安が過ぎります。まぁ、ここからは読んで楽しむ方に回ろうかなと。
皆さま、お疲れさまでした!

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