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ドル円の行方は?エヌビディア決算と米雇用統計の関係、重要性を解説/8月26日

エヌビディアの決算が強くても、ドル円は戻り売りで良いのかといった質問がありました。

なので、今日は28日(日本時間29日早朝)のエヌビディアの決算とドル円、為替の関係について簡単に解説しておこうと思います。

◆エヌビディアが好決算ならドル円もやや上昇?ただし、本当に重要なのは労働市場の数字!

まず、エヌビディアの決算が強ければ、株式市場は米国株を中心に半導体への期待が再度高まる格好で、一段高となることが予想されます。

こうなるとリスクオン(選好)モードとなり、やや円安になる可能性があります。

また、リスクオンで米国の金利はやや上がる可能性がありますから、これがドル高に作用する可能性はあります。

もっとも、株価と実体経済は全く別物ですし、パウエルFRB議長が重視しているのは、今はインフレよりも労働市場ということがはっきりしましたから、そういった意味でエヌビディアの決算云々というよりも、日々の米国の経済指標がドル円、為替相場の鍵を握ることになります。

なぜなら、労働市場次第で利下げペースが決まるわけですからね。現状は年内1.0%(4回分)というのが織り込まれるだけ織り込まれており、米金利がレンジ内で底堅いため、ドル円も大崩れにはなっていません。

米2年債/5年債/10年債利回り(日足)チャート

しかし、特に雇用者数や失業率というのは、一度悪化すると悪化が止まらないという傾向がありますから、来週末(9月6日)に発表される米8月雇用統計の数字次第で、ドル円の値動き、特にドル安トレンドの継続性が決まることになります。

というわけで、ドル円に関してはエヌビディア云々というよりも、6日の米8月雇用統計の数字がまずは重要であり、短期的にはそれが値動きの決定要因となります。

◆ドルインデックスが100ポイントの大台を割ると下げが加速する可能性

基本的な考え方として、ドル円の戻り売り、ドル安トレンドを意識するのは継続でしょう。

今は米金利の下げがマイルドなことや、ドル安がポンドやユーロを押し上げるため、ポンド円やユーロ円といったクロス円が下げづらい状況にはなっていますが、よほどのことがなければ米国の利下げは継続しやすいですからね。

ドルインデックス(月足)チャート

利下げは織り込まれるだけ織り込まれ、米国の金利が下がっていないのになんやかんやドル安になっている現状というのは、やはり10年ぐらい、かなりドルの価値が高かった反動というのがあるでしょう。

ご覧のようにドルインデックス(主要通貨に対するドルの強さを指数化したもの)が100.0ポイントの大台節目を割り込んでくると、ドル安が加速しそうな感じです。

ただ、100.0ポイントを割り込んでくるには、それなりのハードルがありそうですけどね。やはり来週末の雇用統計の下振れなど、ドル安を後押しする材料が必要でしょう。

◆短期・長期もドル円は戻り売りだが、リスクシナリオには警戒

じゃあドル円のトレード戦略はどうなるのか、という話になりますが、あくまでFXは短期のデイトレ、長くても1週間ぐらいで見ていますが、それでもまずは戻りを待ってがベターでしょうか。

どうしてもマイナススワップが痛いので、今の144円レベルでのツッコミ売りは厳しいように思います。

スイング気味に数ヶ月トレードする場合、ドル円は戻り売り一辺倒で良いかという質問に対しては、それはそれでOKかと思います。

ただし、その場合のリスクシナリオとしては、想定以上に米国経済が強く、インフレが再燃するというパターンでしょうか。まぁ可能性は低いでしょうが、一定レベルはあります。

あとは、日銀が年内の再利上げなく、円安再燃というパターンにも警戒でしょうか。これらが重なってしまうと、ドル円ショート(売り)スイング戦略が崩壊してしまう可能性が大です。

ドル円(日足)チャート

個人的には、あくまで短期のトレードで良いと思いますけどね。流石に144円台でのツッコミ売りは厳しいので、145円台に戻してきたらボチボチ叩いて、145円台半ばから後半でナンピンして、早めなら145.90-146.00円を抜けたら撤退して天井確認でしょうか。

下値に関しては、144.00円から下が材料がないと攻めにくそうなので、144円台前半では一旦利食いといった感じです。

何事もなければ、基本的にはレンジを切り下げながらドル円は下がってくことが想定されますので、それを利用したいところではあります。

まぁドル安トレンド意識なら、スワップ的にもポンドドルなどの押し目を狙う方がいい気はしますけどね。少なくとも年内は英国よりも米国の方が利下げペースは早いので、対ポンドでのドル安の可能性はかなり高いと考えています。

今週の具体的な展望とポンドドルなどのトレード戦略については、以下のブログ記事で解説していますので、ぜひご覧くださいね👇

また、決算に向けてのエヌビディアのトレード戦略についても、ブログで解説するのでブックマークもよろしくお願いします。

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