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【シティリーグ全勝優勝】ルギペコドガス解説

 こんにちは!ポールです!
 今回は、12月24日に開催されたシティーリーグWonder GOO入間店で僕が使用し、優勝したルギペコドガスについて解説させていただきたいと思います。
 前提として、本記事のデッキの原案は僕ではなく、12月13日に開催されたシティリーグCARD BOX青馬堂書店矢向店にて準優勝されたウランさんのデッキ(https://players.pokemon-card.com/event/detail/46047/result)を参考にして作られています。
そのため、デッキの構築経緯の説明は割愛し、デッキ選択の理由、デッキ内のカードの採用枚数に関する解説、及び各マッチでのデッキの動かし方について解説していければと思います。

デッキ選択の理由

 京都Clなどの結果を加味し、今回の環境分布をざっくりと下記のように予想しました。

tierGOD:ルギア
tier1:ロスト系列、ミュウ、ムゲンダイナ
tier2:アルセ系列

 今回の環境についてですが、パラダイムトリガー発売以降2ヶ月ほどが経過し、環境におけるルギアの破格のデッキパワーはポケカプレイヤーにはすでに周知の事実となりました。
 個人的な感想として、ルギアは環境において今までに存在した歴代のtier1デッキの中でもさらに頭ひとつ抜きでたパワーを持っており、ルギアに特化した対策を組んでいるデッキでも、噛み合い次第でそれを上から踏み潰せるような恐ろしいポテンシャルを持っているデッキだと考えていました。
 また注意すべき点として、ロスト系列とアルセウス系列のデッキの存在が挙げられます。
これらを軸として組めるデッキのバリエーションは非常に多く、デッキごとに相手の動きやそれに応じた自分の立ち回りも大きく変化するため、それらに対応するために「ある一定以上基礎的なデッキパワーがある」デッキを持ち込むことが前提条件であると考えました。

 そうして、デッキパワーが高いかつミラーに強く、どのロスト系列のデッキにも5分以上の戦いが見込めるルギア+モルペコドガスの組み合わせを持ち込んだのがデッキ選択の経緯となります。

採用カード解説

デッキコード:nnnnQg-AAuh8V-LnNnQg

*ポケモン
・ルギアライン 3ー2
 このデッキでは、ルギアを「メインアタッカー」としてではなく、「アーケオスを呼び出すシステムポケモンかつサブアタッカー」として認識しているため、2ターン目時点で安定して1体立てられる最低ラインの採用とした。
 また、ルギアVSTARが2枚である理由に関して、ルギア3枚目よりも優先して入れたいカードがあるということを前提とした上で、シティリーグという対戦フォーマットの都合上、対戦回数が少ないため2落ちする確率は低く、予選での1敗であれば十分に取り返しが効くと考えたためこの枚数となった。

・アーケオス 4
 このカードを落とせないとゲームができないため最大枚数の採用。

・モルペコ 1
・ガラルマタドガス 2ー2
 デッキのメインシステム。
 セットで使うことを前提としており、モルペコで殴った返しの壁にドガスを出して特性をロックするという形で動かす。
ドガスで殴るだけでは倒せないアタッカー(ルギア、カビゴン、ウッウ等)を素早く処理してサイドレースで優位に立てることが強みとなっている。

・ムーランド 1 
 ロスト等、非ルールたねポケモンが中心となっているデッキに対して差し込むカードとして採用。このカードが2ターン技を打つと大体ゲームが終わる。
 また、下技の4エネ200も火力としてはかなり優秀で、相手のVを倒してテンポを取る動きをすることもできる。

・ネオラント 1
 デッキの中のボールをサポートに変えることができる優秀なカード。アクアリターンをすることでエネを消費せずドガスを壁にする動きができる点もこのデッキには嬉しい。

・かがやくリザードン 1
 終盤に1エネで動けるフィニッシャーとして採用。モルペコを積極的に動かす都合上エネルギー管理が難しいため、低コストで動けるリザードンはかなり噛み合いがいい。

・イベルタル 1
 ルギアやリザでは1パンできない高耐久のVMAXやジュラルドンなどの無敵持ちに使用するアタッカー。昨今ではパラソルの採用率が上がっているためそこまで使用頻度は高くないですが、相手がテンポロスした瞬間に勝ちを掴むポテンシャルがあるカードのため採用。

・バケッチャ 1
 雪道や神殿をボールから破壊するためのカード。あるのとないのとでは中盤の展開が変わりすぎるため採用。

*グッズ
・クイックボール 4
・ハイパーボール 4
・しんかのおこう 4
 デッキの中核を担うカードのため全て最大枚数採用。枠がないのはとてもわかるけどこのライン減らして別のカード入れてる人達、僕はあんまり許してません。

・こだわりベルト 2
 アタッカーの打点かさましとして使用するカード。主にルギアのパワフル込み310や、かがリザで280を出すときに使用する。

・ロストスイーパー 1
 相手の雪道神殿と言った妨害スタジアムや、お守りパラソルなどの守備的などうぐを剥がすためのカード。昨今ではパラソルの採用率が増えたことでこのカードの優先度が跳ね上がった印象。

*サポート
・博士 3 
 本来ルギアには4枚採用するべきカードではあるが、このデッキではモルペコで殴る都合上、エネルギーリソースを大事にしなければならないため手札を全て切りながらドローする動きは中盤以降はなるべく避けたい。
よって序盤で打てるギリギリの枚数として3枚の採用とし、代わりのドローソースとしてとりつかいを採用する形になった。

・とりつかい 2 
 中盤以降のドロー兼相手の縛りからの脱出用カード。昨今ではルギア対策としてのマヒギミックはあまり採用されていないが、相手の神殿ボスドガスなどの縛りを能動的に解くことができるカードとしての効果が期待できる。
 不要なポケモンでスタートしてしまった時のアタッカーのスイッチにも便利だが、1枚では博士1枚分のドローをまかなうパワーはないので多めの2枚。
 また、後1に全てのパーツが揃った場合はドガス覚醒まで走ることがあるが、要求枚数が多すぎるため成功率は低い。

・マリィ 2
 中盤以降の相手の盤面への妨害として使うカード。中盤で一回使えればいいので2枚。たまにドガス前マリィ雪道とかすると相手をストレスで禿げさせることができる。

・セレナ 2
 相手のVを呼び出す兼中盤の補助的なドローとして使うカード。4枚目の博士ではなくとりつかいを採用した都合上、ドローの量が足りなくなる展開もありうるため、補助的なドローとしての効果はかなりありがたく、ボスよりも優先して2枚の採用。

・ボスの司令 1
 相手の非ルールを呼び出すためのカード。
本当なら2枚採用したかったが、枠の都合上泣く泣く1枚での採用、ルギアの採用枠こんなんばっか…

*エネルギー
・オーロラエネルギー 4
・パワフルエネルギー 4
 デッキの中核を担うカードのため最大枚数採用。

・ダブルターボエネルギー 2
 省エネでルギアが殴れたり、イベのエネとして使用できたりと色々便利なカード。
枠を争うカードとしてツインエネルギーの存在がよく挙げられるが、個人的には非ルール(特にマタドガス)相手にルギアが殴りやすい盤面を作れるこちらの方が評価が高い。
本番ではモルペコに貼ってエネコストとして使うことが多かった。(ダブルターボ貼っても130出るの偉すぎる)

・キャプチャーエネルギー 2
 雑切りできるエネルギーリソースであり補助的なボールとしての役割も担う縁の下の力持ち的なカード。入れられるなら入れられるだけ入れたいが、そんな枠はないので最低値の2枚。同じくモルペコのエネコストとしてよく使う。

・ハイド悪エネルギー 2
 マタドガスを逃げ0の置物にするためのカード。
2体とものドガスにつけたいので2枚。これがあることでデッキの足回りをかなり改善することができる。イベルタル用の色エネとしても使える。

・Vガードエネルギー 1
 アタッカーの確定数をズラすために使われるカード。主にルギアに貼っておくが、ルギアは基本1体しか出さないので1枚のみの採用。耐久310のルギアが280出しながら殴ってくると大体の敵は泡吹いて倒れる。

*スタジアム
・頂への雪道 1
 ルギアのスタジアムは崩れたスタジアムと頂への雪道との選択だと考えているが、今回は
○余分なルギアやクロバット等、片付けたいVのポケモンを出すデッキではない。
○環境においてミュウやジュラルドンの評価が高い
という点において雪道の方が優先度が高いと判断した。


不採用カードの解説

・クロバットV
・ネオラントV(2枚目)
・マナフィ
・ノコッチ
 これら全て強力なシステムポケモンだが、不採用の理由はとても単純で、シンプルに「そんなベンチスペースはないから」である。
 モルペコドガスギミックを使用する場合、正面をモルペコとしてベンチに用意するのはドガス、ドガス(予備)、ルギア、アーケオス×2であり当然これら全てのカードを置いておく余裕がない。
 また、採用枠としてもこれ以上ポケモンを入れ替える枠が存在しないため、今回は不採用となった。

・ボスの司令(2枚目)
 前述の通り枠が…

・エネルギー(16枚目)
 エネルギー管理がシビアな都合上、16枚目のエネルギーを入れることも検討していたが、やはり採用枠が空かないことと、15枚でもプレイ次第で問題なく回せるという点で不採用となった。入れるならキャプチャー3枚目かヒート炎。

基本的な動かし方

 マッチアップによって「普通のルギアとして動く」か「モルペコドガスを使う」かをまず決める。その後はルートに沿ってベンチスペースに気をつけながらアタッカーを並べて行き、テンポをとって勝ち切るというイメージ。
 山札のエネルギーリソースは大事にしたいため、特に必要のないアーケオスの加速を撃たない、手札にエネルギーを抱えすぎた状態で博士の研究を打たないなどのことに気をつけたい。
 ドガスはハイドエネを張れば逃げ0としても使えるので、ベンチが空いているなら使わない対面でも出すことがある。

マッチアップごとの解説

○ルギア 6:4
 相手のルギアを通常のものとする場合、モルペコドガスのギミック分こちらにある程度のアドバンテージがある。
 先行が取れたら普通のルギアとして動き、後手ならペコドガスを使って捲るイメージ。
後手1でかくせいを打てるなら積極的に狙いに行き、無理そうなら中盤マリィと合わせてモルペコで相手を倒し、相手がアタッカーを作れないターンをどこかで1ターン作ることで勝つことができる。

○ミュウ 6:4
 初動が大事なマッチアップ。
基本的にはミュウがどこまで上振れるかの試合になりがち。とはいえ、こちらが1ー3ー2でサイドを進行できるのに対してミュウ側は2ー2ー1ー1でのサイド進行を強要されるため、こちらに1ターン分のアドバンテージがある。
 必要以上のVは出さないようにしなければならないが後1でルギアは死ぬものとするので先手でもルギアスタートしたら2体置くように意識する。また初動の穴抜けの紐には注意。
モルペコは使わないマッチアップだが、状況次第ではドガスを動かすことも意識する。
相手のパラソルを警戒するためにスイーパーは雑に切らないようにする。
雪道マリィで止まってくれることもしばしば。

○ロスト系列 7:3
 ロストの中身によって立ち回りの細部は異なるが、基本的にはペコドガスプランとムーランドプランの2通りの勝ちパターンがある。
 ムーランドプランは序盤からムーランドを動かし、相手がムーランドを倒せなければ勝ち。
ペコドガスプランは相手のロストが7枚にならないようにドガスで上手く止め、モルペコでサイドをとって行く。
 どちらか一つでも通れば勝つのでかなり有利なマッチアップ。ただし穴抜けの紐で特性ロックから抜けられるのでドガスはできれば2体置いておくように気をつけたい。

○ロストかがダイナジュラルドン(例外) 4:6
 ロストの中で唯一の例外、こちらは非常にシンプルで、「相手に6枚取られる前に雪道とスイーパーで2体のジュラルドンを倒す」というゲーム展開になる。ただし、こちらのデッキにパラソルジュラルドンを突破する手段が雪道とスイーパーの2枚しかないことから、勝てなくはないが基本的には不利。
 序盤は積極的にドガスで妨害しつつ、こちらが欲しいカードを引くまで時間を稼ぐよう心がけたい。

○アルセウス系列 6:4
 アルセウス系列相手はジュラルドン以外マタドガスを使わない普通のルギアとして戦うことになる。そのため、不純物の分通常のルギアよりはアルセウスに弱くなっているが、そもそもルギアというデッキタイプがアルセウス系列のデッキに圧倒的に有利なためそこまで問題はない。

○アルセウスジュラルドン(例外) 5:5
 こちらもロストジュラと同じくジュラルドンの突破手段に乏しいため若干難しいゲーム展開になる。しかしロストよりも素早く準備をしてくる反面、進化前を着地しなければならない弱点があるため、進化前のジュラルドンを1体でも倒すことができればかなり有利なゲーム展開にすることができることを考慮し、ロストジュラよりも相性的には有利であるとしている。

○ムゲンダイナ 6:4
 ムゲンダイナに関しては少し特殊な立ち回りが要求されており、相手のドガスに対してはルギアは進化せずかぜよみを撃ち続ける。正面にエネを集めながらかぜよみでボスやセレナを探し、引いたらボスから一気にテンポをとって行くイメージ。
 こちらがボスで動くorエネをためて動く前に相手がムゲンダイナを2体作れているかどうかの勝負になることが多い。
 また、死に出しでドガスを前に出すと相手のベンチを減らすことができるワザップがあるが、本筋にはあまり関係ないことが多い。

大会結果と当日のマッチアップ等

 こちらを参照してください。
https://twitter.com/roki_pokeka/status/1606547574701584385?s=21&t=OOrzUtAM5g6G86kAFMKMig

終わりに

 最後まで読んでいただきありがとうございます、僕自身とても久しぶりの構築記事投稿となりますので、至らない部分も多いかと思いますが、今後もまたいろいろな記事を投稿していけたらなと思っているので、こうした記事が少しでもポケモンカードを楽しむ皆様の助けになれば幸いです。


記事外の細かい質問等は僕本人のDMまでお願いします。(@roki_pokeka)


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