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指す将順位戦自戦記〜B級2組2回戦〜

こんばんは、ポールです。

さてさて終わった勢いで書いて行こうと思います。
早くも2回戦、Amethystさん戦です。Amethystさんの1回戦を観戦したところ正統派居飛車党といったところ。終盤の読みは正確で、粘る力もある厄介な相手のイメージでした。
その対局では序盤の駒組で少し損をされていたので、今回も隙あらば仕掛けて行こうかなという面持ちで対局の準備を進めました。

対局前のカレーはココイチをトッピング増しで。
納豆トッピングはチャレンジ。大粒で良いモノ使ってるなぁと思いましたが、別で白米が欲しくなりました。

さて対局です。今回は後手が私、先手がAmethystさんです。

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1回戦と同じく私の三間飛車。
恐らくこれからのお相手も何かしら対策を用意してくると思いますが、いつ作戦を外しに行くかが楽しみです。(高度な心理戦を仕掛けていく)
前局見る限り、固い玉型を好むと思ったので本局は穴熊を予想していた。

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27手目☗2六飛に対して☖5七金。次に☗3七桂で先手の攻め形が完成する。このタイミングで金を上がって桂跳ねに対して4二角や5一角と引くことで☗3五歩からの仕掛けを止められる。
金を上がる意味としては、角を引いたときに4四の地点に利きを増やす事で、全面的に先手の攻めを止めるのが目的。
しかし、高美濃に向かいたい金なので、個人的にはあまり好きでは無い動き。しかし背に腹は替えられない。

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37手目☗6六角が序盤のキーポイント。6筋の歩が伸びている為突けば当たる位置。ここに上がるという事は5七角と引いて強引に攻め筋を通す、なんてことも考えたが、それは☖4五歩を切り札として悪くない。
6筋は攻めの拠点としたい。手得出来るチャンスなので組み合わせを考えて行きたい所だ。

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42手目で6五歩を突き7七角との交換が入って1手得。3筋を受け止めた後に☖6四金を決行。この形だと先手の左銀が立ち遅れている為、7五歩で角頭を狙えると考えた。☗5七銀などは☖3五歩で良し。
こちらの美濃のコビンが開く形なので、捌き合いになった時が相当怖い。しかし一方的に固められるのも怖いので、どこかで嫌味を付けなければ勝ちきれないと思った。

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63手目☗2二歩に対して☖3六歩。22歩は取っても良かったと思う。
局面としては後手やりたい事出来て相当満足。以下は参考図。

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これでも良かっただろう。っていうか本譜より良かったかもしれない。
が、しかし。3筋も伸びている主張のある際に2二歩を取っていくのも主張に欠ける。と金が出来る事も魅力的。相手のと金は駒は取れるものの、玉から遠ざかる形になるので、気合を入れて歩突きを決断した。

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角も好位置から4五歩も突けて好調。強引に角道を止めるのに香車を投入してきた。取れる駒は取りたい所。しかしすぐ7七で清算するのも魅力的。狭い所で寄せを考えられれば良かったのだが、この時はなぜか取る事を本線に考えて行った。駒得は正義・・・ではない。その香車は元々自分の駒である。

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頭を抱えたポイント。ここで金を引いて7六歩なんて打たれたら目も当てられない。敵の打ちたい所に打てなんですが金を取られる。清算したら角も手持ちにされて64角も実現してしまう。こうなったら腹を決めて攻め切るしかない。一応金を取った後の銀も、美濃に対しての6六角のラインも緩和しているのもポイントである。

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86手目☖8五桂も一応打ちたい所に打ての継続手。ひとめは☖4四角の王手飛車で喜びたい。しかし飛車取った瞬間6四角や7四桂でスパートが来る。急所丸出しで飛車なんて取ってられない。(いつもは飛車取ったら勝ちやろとか言ってるくせに)
その為ギリギリ先着で桂打。☗8六玉には☖7三歩を打つ予定でした。本譜は☗6八玉☖3五角と条件良く王手飛車に。こうなって☗6四角や☗7四桂を打たれても☖9二玉でしぶとく詰まない。

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王手飛車の後に☖7三歩を打ち危機を緩和。打たずに読んで勝ち切れたらかっこいいんでしょうけど完全にビビって歩を打つ。いつもこういう所で決め手を逃すのだ。。何とか本譜はなんとか捌き3筋の飛車成が実現し勝勢に。

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最後は飛車成って詰み、勝ちとなりました。
金を上がっていく構想ですが、以前道場で同じような形になり、検討の中で出てきた狙いが本譜の流れでした。怖い形でしたが、最後まで決め切れてほっとしています。
改めて対局者のAmethystさん、観戦者の方々ありがとうございました。


さて、次は知る限りで一番の山場のモコナさん。相当準備されてくると予想される。こちらも何をしようか悩むところですが、ひとまずは出来る事を精一杯やれればと思います。

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