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指す順9th B級1組最速キメさん戦


ホントは書く気など無かったが

備忘録的にやっぱり残しておこうと。
全編書くのは時間が足りないのでポイントを絞って書きたいと思います。


準備

テーマ決め

久々の指す将順位戦という事で、漠然とやってはもったいない。一局一局に気合を入れられる場も中々無いのだから。

自分の中で全局を通していくつかテーマを決めて用意をします。相手によって出来ること出来ないことはあると思うので、「必ずこれ」というわけでは無くて、場面に応じて色々引き出しを開ける感じです。

課題

最近の課題として格上の相手と指した際、中盤互角以上の場面で有利を意識すると自陣に手を入れたり攻めの要を自陣に使い出し、その一手分足りなくて負ける…という事が続いたので、風邪を引いても後手引くなが課題。もったいない手が多いと言われちゃ意識するしかない。

事前確認

指す順の良いところは24で棋譜の確認が出来るところですね。例の如く見ていきます。
1回戦のお相手は最速キメさん。
さっと見る限りの印象は、
・手厚めの居飛車党、対振りは比較的固める嗜好
・読み深く手を選んでくる長考派
・居飛車全般に研究が深く角換わりが得意

という感じ。タイムラインを見ても角換わりのソフト研究局面が見て取れる。…はい、この時点で角換わりをぶつけるのは自分の棋力では愚策というモノ。力戦か振り飛車を予定。

対局

20手目☗3八銀まで

色々あった序盤はさておき、予定の対抗形。今回は四間飛車を選択。対振りでは穴熊を選択される時もあった為、手の遅れた四間飛車で相手をするには苦労すると考えて角交換して立石流を目指す事に。
普段は振り飛車ハト派ですがタカ派で生きていたい。


53手目☗97香まで

立石流から角を打ち合い飛車交換。飛車を打ち合った後の局面。ここ数手でかなり時間を投入。歩切れの為、☖9九飛成〜☖75香の打ち込みなどは左辺の金銀がバラバラになり機能しなくなる事を警戒しつつ☖8六歩☗8一飛成☖8七歩成☗7九金!を用意。初手で突いた端歩が何故か活きている。
しかし読み切られ次の手は☖7三桂。読みが噛み合って嬉しい反面苦戦を意識する。

65手目☗5八銀まで

左銀が美濃囲いに連結し、左辺は大捌けして気分は良いものの勝負はここからの第二ラウンド。
難しいから相手に読みを任せる他力本願寺状態。
本譜は☖6六香でチャンスが巡って来ましたが、感想戦では☖3一香や☖4四桂などで難解。こちらからは直接☗2三香アタックや端から手を付ける事も考えていた。

77手目☗5一角まで

角切って王手龍ラインを作ってしまい、自分で忙しくしていく。が☗5一角が急所に打てて攻めが続く形に。☗4一龍を入れる前に☗42銀☖同玉☗5一角も考えたが、それじゃ攻めが薄過ぎるので改善案。腰落としてよく出来たと思う。

投了図☗31金まで

終盤桂馬2枚渡し、美濃囲いに例の如く継桂が飛んできたけれど逃げ出せて勝ちとなりました。
疑問手悪手も少なかったようでしたが、フルパワーで読んでいたせいでその日の夜は熱くなって一睡も出来ず。内容以上に大変な対局でした。

改めて対局して頂いた最速キメさんありがとうございました。

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