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指す将順位戦B級2組3回戦モコナさん戦~実践編~

こんばんは、ポールです。

さてさて対局が終わりましたので自戦記を書いて行きます。事前準備の様子も書きましたので先にご覧頂くのがいいかもです。

自分の対局を振り返り、直近の対局から見て仕掛けてくるであろうものを用意して、可能な限りですが用意をいたしました。急戦かな?持久戦かな?相振りかな?なんでもこいやーという状態で準備を進めました。
なんでこんな準備していたのかは、上記の記事を読んで頂ければわかる。

本日のカレーはナスカレーでした。時期のお野菜を沢山取りたいですね。チリペッパー多めで夏の暑い中で汗をかきながら食べていた。
(写真は取り忘れ)


さて、対局です。先手がモコナさん、後手が私です。
さぁ何が来るかな何が来るかな(サイコロを転がす音楽)

対局1

・・・・・・ん?初手☗4八銀。嬉野流だろうか。
想定には無いが、それはそれで頑張るしかない。

対局2


画像3

私「全然違うじゃん!!!!!」
ト「・・・」
私「奇襲は無い!堂々と居飛車急戦が本命で来るって言ってたじゃん!!」
ト「引き角も立派な対振りの優秀な戦法・・・当然の結果です」
私「もういい!!私将棋やめる!!!!!」


いや、私の完全なる想定不足だったんですけどね。。
いやーそうかー引き角かーと。まぁしかしあるよね。

ちなみに対引き角については、道場でめちゃくちゃ痛い目を見ている。通っている道場で引き角しかやらない小学生がおり、大変厄介にしていた。
それしかやらないので洗練されており、打ち崩すのに相当苦労している。一瞬ギリギリの勝負を仕掛けて、攻め急がせたり、あの手この手で騙して何とか打ち崩している状態だ。
対策は一応2パターンを用意をしており、普段指している進行をたどる事とした。

対局3

基本的な対策としては、後手番では☖4四銀と出ていくのが分かり易い。
☗2四歩に対しては①飛車回り、②☖3五歩のどちらかで止める。美濃に囲われる前にガンガン攻めて押しつぶす棋譜も見たことはあるが、その棋譜は先手番。今回は後手番なので踏み込めなかった。①の一番穏やかに飛車を回って対応した。

対局4

お互い囲って中央4六地点で捌き合い。ここで☖4五銀とした。角の行き場を聞く手だが、取り残される可能性も高い。しかし先手から銀を打たれるとそれはそれで3四の歩が受からない。ちょっと頑張った手だと思う。

対局5

すこし進んで24歩から大捌きになった。ご覧の通り打った銀が見事に捕獲されている。が、取った時の馬の位置が筋違いとなり使いにくい位置になり、こちらは飛車が2枚持っているのがポイント。飛車を2枚持てば大体勝ちという言い伝えを信じる。

対局6

「金底の歩、岩より固し」に対して「下段の香に力あり」でダイレクトアタック。本局はこの後ずっとにらんでいる事になる。美濃囲いの脅威となる5五の天王山を確保してて味よし。
味は良いし、いつでも金は取れるんだけど、「いつ取ってもいい」と言われると取るのと取らずに他の手を選択するのとで、考える事が増えるので割と受けるストレスは高めと感じる。

対局7

本局の岐路。53手目6八銀。手堅い手で横から攻めるのは難しいと感じさせる手。受けが渋滞していると感じ、9筋を意識する。感想戦で出ていたが☗2三飛という手があり、ちょっと対処をどうするか難しく感じた。打たれて竜を引かれて徹底的に受けられる事もあるかもしれない。
本譜は銀打ちだったので飛車打ちを警戒して☖2九竜とした。

対局8

先手が6六歩と突き、高美濃囲いにして香車の利きをかわしてくるのが見えて少し焦る。馬も活用されたら囲いの固さ負けしている為、正直自身のある展開とは言えなかった。
しかし6七には馬が収納された。働きを軽減するために歩を垂らす。

対局9

本局の反省点。本譜は☗1六歩と追われたが、ここで☗3五歩が受けにくい。下手に受けると2二飛が飛んでくる。そんな展開こそ固さ負けをしてしまいそうでかなり焦っていた。

対局10

中央が受けが渋滞してる為、桂打ちで端歩突きを見せる。
振り飛車側の美濃囲いの金銀側の隙間が埋まって端付き一発で決まっちゃうなって数えきれないくらいやられているが、それは居飛車の専売特許というわけでは無い。馬がいなくなれば7六桂の王手が入る。その辺りの構想から寄せを考えて行きたい。

対局11

満を持して5七歩成を決行。馬は取られるがそっぽにいく為守りには活用されにくい。こちらからは確実に金駒が入る形、なおかつ金銀が相手に渡りにくいので意を決して踏み込んだ。桂馬を跳ねて両取りヘップ(以下略)。
本譜は7七玉と上がったが、98玉もある。その場合は飛車を打つか金銀を回収して狭い所に追いやって、金銀と金で圧迫祭りを開催すれば良い。

この辺りは色々合ったと思う。成桂を残して次の手として☗4六馬が読み筋のひとつ。美濃囲いに桂馬をちらちらさせるだけでもいやらしくプレッシャーになる。金を取るか銀を取るかの精査が難しい所だが、香車の利きを残しつつ着実に迫っていける。
本譜は桂馬まで清算して☖7五飛と打てて玉と馬の両取をかけて馬を回収。

対局12

50手目で打った香車を30手後で発射。☗7七玉と上がったので☖7九角はやりたい手。分かり易く逃げ道を消していく。飛車もいるので上にも逃げずらい。

対局13

106手目☖5四金までの都詰めで勝ちとなりました。


序盤は正直面食らって、パソコンの前で用意していたお茶を全部飲み切ってしまう。。。なんとか落ち着いて必然の手順で対応は出来たのかなと。

中盤はかなり怪しかったんですよね。見逃していた手もあり、「あれこれどうすんだ」というのもちらほらいたので、その辺りは見直しかなぁと。しかし全部完璧に指せるわけでは無いので、リカバリーできる能力を上げて行かなきゃという所が課題です。

終盤はまぁ目をつむって頑張るしかなくって()
自玉が安全なので踏み込めるってだけで、僅差だったら目も当てられんですよ。今回は上手く行きましたが、いつまでも課題ですわねー。

モコナさん側も自戦記を書いていらしたので是非是非ご覧ください。

本局はとりあえずは経験値を活かせたのかぁと思います。道場の生意気な引き角ボーイありがとう。いつもキッチリ跳ね返してごめんな。(刺される時もあるのは棚の上へ)
いろいろ用意してきたのが全部不意になったのは・・・そんなときもあるよね!うん。上手く対応出来たで良しとします。

改めまして、対局して頂いたモコナさん、観戦して頂いた方々ありがとうございました。


次回は、どんどんうどんさん。B2の中でレートの高さは上位を誇る強敵。手堅い棋風の方なので押しつぶされないように頑張りたいと思います。

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