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本読みが趣味で良かった

ちっちゃい頃から本が大好きだった。友達との関係を構築するのが苦手で、対先生や対○○ちゃんのお母さん、みたいに自分と相手との明確な立場がないとどう距離感を取れば良いのか分からないような子だった。そんな私にとって、本は、自分の世界を小さな体で体験する日常を何百倍にも広げてくれる、未知で、何が起こるか分からなくて、ワクワクが詰まった夢のようなものだった。今でも、そう。
今、ほんの一瞬だけど時間に余裕ができて、ずっと読みたかった「蜜蜂と遠雷」を読んでいる。本に対峙する時の私は、幼くて目に入る言葉や文字がすべてキラキラ光って見えた、あの時の私のままだ。燕が思いっきり飛び立つ前、とてもリラックスして準備をしているような、そんな感覚。
やっぱり本が大好きだ。
本読みが趣味で良かったと、毎度心から思う。素敵な趣味と共に人生を歩めるというのは、なんて幸せなことだろう。

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