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ダメだ、覚悟が足りん。

1・日本で育ち暮らしている者としての東日本大震災。
2・千葉県浦安市在住で液状化被害に悩まされた大橋家。
3・新潟の地でその六日後に長男を授かることになる自分。

わかる、わかるんだけど、どうしても向き合い方のスタンスが違ってしまうのは否めない。
やっぱり目の前で触れられるアレコレを優先してしまうのは誰だってそうなのだと思いたい。


13年経ってようやく「日本で育ち暮らしている者として」目の前で触れてきました。
宮城県石巻市の門脇小学校、大川小学校、女川町の旧女川交番。

画面を通して毎年のように何度も何度も見てる場所なのに、やっぱ違うんよ。
100回聞いても1回見るのに勝てないんよ。
テレビモニターの外側、フレームの外にも世界は無限に広がってるんよ。

一番衝撃を受けたのは、それぞれの遺構周辺が素晴らしく整備されていたこと。
どこも駐車場は完備で、海辺の開けた広大なスペースは視界を遮るものもなく、見晴らしが良くて風も陽射しも気持ちがいい。
日本最強のアミューズメントパークを抱く街で育った身としては「なんてゆとりのある贅沢な造りなのだろう」なんて思ってしまった。

でもね、違うんよ。
結果としてできた「贅沢な造り」だったんよ。。
開けて整備された場所にはぎゅうぎゅうに家屋が建ち並んでたんよ。。。

それぞれの場所に、考えが及ばぬ数の生活があった。
思うところはあるけども、ダメだ、語るにはまだ覚悟が足りん。

当たり前だったはずの日常の姿はもうそこには無かった

どれだけ言葉を尽くしても、ましてや自分の拙い映像じゃ絶対に伝わらないんで、絶対に絶対に現地に赴いて胸を撃ち抜かれてください。
マジで「想像する」「思いを巡らせる」ことって、自分が思うほどできてないですから!!

『石巻市震災遺構門脇小学校』
https://www.ishinomakiikou.net/kadonowaki/
『石巻市震災遺構大川小学校』
https://www.ishinomakiikou.net/okawa/
『女川町震災遺構旧女川交番』 https://www.tohokukanko.jp/attractions/detail_1006325.html

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