2020 チャージャーズ選手別振り返り OL編

OL Unit

近年低迷しているOffensive Lineを建て直そうとG Turner, T Bulagaという実力者を獲得しましたが、両名ともケガがちで満足に活躍することができず、CとLG以外は総勢8名が先発するという不安定なユニットになりました。
PFF (Pro Football Focus) というNFLの分析データベースサイトではNFL 32位(最下位)という不名誉な評価を受けました。
来季はQB HerbertでPO目指すのであれば、彼を守る為、大幅なてこ入れが必要です。お願いします。

C/G #66 Dan Feeney

16試合(16先発)

2017年のドラフト3巡。後ろ髪がチャームポイントです。RBがTDの際には腰から持ち上げ「たかいたかい」をするパフォーマンスがいつも微笑ましいです。
2018年からLGの先発に定着し、2020年はPouncey負傷で不在となったCとしてフル出場しました。機敏さが不足しており、時折DT/DEのクロススタンツの対応ができず、内からのプレッシャーの要因になっていました。
ルーキー契約が終了しFAとなります。実力的にC/Gのバックアップとしては頼もしいですが、Cにはリーダーシップのある核となる選手が必要です。

G #76 Forrest Lamp

16試合(16先発)

2017年のドラフト2巡。ルーキーより期待されていましたが、足の負傷が続き、2019年まではわずか9試合の出場に終わっています。2020年LGの先発になると意外にもフル出場しました。パフォーマンスは評価が低いChargers OLの一員としては良かったと思います。パスプロも与えたサックが2つでした。少しプレーに波があるのとランブロックは改善してほしいです。
ルーキー契約が終了しFAとなります。チームが健康面をどう評価してるかですね。

G #70 Trai Turner

9試合(9先発)

2020年、CARとT Okungとのトレードで26歳にてプロボウル5年連続選出という鳴り物入りで獲得。大いに期待しかありませんでした。
蓋を開けてみると股関節の負傷で前半のほとんど、Week 10に復帰するまで7試合欠場という結果に終わりました。出場した試合も負傷が影響してWeek 2のKC戦以外はC/Tとのコンビネーションも良くなく平凡なパフォーマンスに終始しました。
2021年のキャップヒットが11 M$ということもあり、チームはトレードもしくはリリースの方向性を固めたようです。

T #70 Bryan Bulaga

10試合(10先発)

元GBのベテラン先発RT。2020年FAで3年 30 M$で獲得しました。Turnerと並ぶ期待の新戦力でしたが、膝、背中、足首の負傷に加え、脳震盪と慢心創痍のシーズンでフルスナップ出場できたのが5試合と期待外れに終わりました。もともとパスプロに定評がありましたが、負傷の影響か、速いEDGEに対応できていない場面が多くありました。
来季は健康面が解消され、高いサラリーに合うパフォーマンスをしてくれることに期待しています。

T #69 Sam Tevi

14試合(14先発)

2017年のドラフト6巡。Lamp, Feeneyの同期です。負傷が少ない為、2018年、2019年はRTとして2020年はLTとしてほぼ先発出場しています。パフォーマンスとしてはお世辞にも先発レベルではありませんでした。
それでも2020年はランブロック、パスプロとも成長が見えました。またスクリーン時のブロッカーとして良いプレーが幾つかありました。パスプロも前年の8被サックから2被サックに抑えています。
ルーキー契約が終了しFAとなります。負傷が少ないのが大きな強みですので左右できるSwing Tackleなので貴重なバックアップとして残ってほしいです。

T #79 Trey Pipkins

13試合(5先発)

2019年のドラフト3巡91位、Sioux Falls大という無名校出身です。2020年は負傷のBulagaの穴埋めとして主にRTとして出場しました。
パフォーマンス、特にパスプロは悪かったです。フル出場の約半分のスナップ数で5サックも献上しております。ドラフト3巡と言う高評価を考えてもカット候補の一人です。

G #64 Cole Toner

10試合(3先発)

2016年 ARIのドラフト5巡。RG Turnerの穴埋めとして出場。Cもできるクレバーなタイプでバックアップとしてのプレーの印象はCとのコンビネーションも良くミスも少なく悪くなかったです。

T #74 Storm Norton

6試合(3先発)

XFLでの活躍が認められ契約。201cm, 143kgとサイズがあります。出場数は限られていましたが、左右どちらもでき、パフォーマンスの悪い印象は無かったです。

C/G #61 Scott Quessenberry

6試合(0先発)

2018年のドラフト5巡155位、UCLA出身です。幼き頃からChargersファンで名センター Nick Hardwickに憧れ61番をつけているという応援したくなる選手です。
2019年は負傷のPounceyの代わりでCに入り活躍しましたが、2020年はCにFeeneyが先発指名され、出場はアンバランス隊形の一員に限られました。頑張ってほしいですね。

C/G #62 Ryan Groy

4試合(3先発)

BUF時代はCで先発実績あり。2020年負傷のTurnerに代わり前半4試合に出場しましたが、負傷でそれ以降欠場となりました。

G/T #73 Tyree St. Louis

5試合(2先発)

2019年 NEのUFA, Miami大出身。Week 1 CIN戦にTurnerの代わりとしてRGで先発フル出場。誰やねんという状態でしたが、あまり悪い印象は無く、本職はTなのに卒なくプレーをこなしていました。Turnerが再欠場したWeek 3 CAR戦にも先発しましたが、3プレーで負傷退場、それ以降のTurner欠場時はGroyやTonerに出番を譲りました。もう少し見てみたかったですね。

C #53 Mike Pouncey

2020年臀部の負傷で出場が無かったPounceyですが、双子の兄弟 PITのMaurkice Pounceyとともに引退を発表しました。
2018年からFAでChargersにやってきたPounceyはフル出場し、プロボウルに選ばれる活躍をしました。2019年は首の負傷で5試合の出場に終わっています。キャリアでは4度のプロボウルに選ばれています。Chargersでもっと活躍が見たかったですがお疲れ様でした。

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