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2021 Week15 チャージャーズ (LAC) vs チーフス (KC)

LAC 28-34 KC (OT)

          1   2   3   4  OT  Total 
KC  :  7   3   3  15   6     34
LAC:  0 14   0  14   0     28

観てる分には非常に面白かった死闘、4Q序盤までリードするも、追いつかれOvertimeへ。KC先攻でKCトリプレッツが躍動、TE Kelceに守備の乱れをつきTDを奪われ、28-34でLACが悔しい敗戦

試合経過

1Q
LAC: 試合開始のキックオフ、RS Robertsの75ydsのビッグリターン!RB Ekelerの15yds ランでゴール前5ydsまで攻めるも、4thダウンギャンブルでTE Parhamへのエンドゾーンへのパス失敗でターンオーバー。芝に頭を打ち付けたParhamが危ない状態で退場。(後に本人が大丈夫とSNSで報告、とりあえず良かったです。)


KC: 0-7: KC陣5ydsからの攻撃。WR Hill, FB Burtonへのパスを中心に6度のフレッシュ更新、最後はFB Burtonの7yds TDラン(TFP成功)
2Q
KC: 0-10: 1Q 残り5:22にLAC WR AllenへのパスをKC LB Boltonがチップし、LB Hitchensがインターセプト。K Butlerの30yds FG成功
LAC7-10: RB Jacksonがランパスでゲインし、最後はQB Herbertの1yd TDラン(TFP成功)
LAC14-10: RB Ekeler, Jacksonのラン中心のドライブ、WR Guytonへの逆転4yds TDパス(TFP成功)
前半終了: LAC 14-10 KC
3Q:
KC: 14-13: LAC CB HarrisのDPI反則、WR Hillの23yds パスレシーブがあり、前進、K Butlerの33yds FG成功
4Q:
LAC21-13: ゴール前1ydまで攻めるも、RB Kelleyがファンブルしターンオーバー、しかしすぐEDGE Nwosuがインターセプトし、ゴール前2ydsからの攻撃権を奪い返す。RB Ekelerの2yds TDラン(TFP成功)
KC: 21-21: TE Kelceへの69yds パスが成功しゴール前1ydまで前進、WR Hillへの1yd TDパス(TFP 2ポイントコンバージョン、RB Edwards-Helaireへのパス成功で同点)
LAC28-21: RB Jacksonのラン、WR Palmer, TE Cookへのパスが決まり、レッドゾーン侵入、WR Allenへの勝越し8yds TDパス(TFP成功)
KC: 28-28: KC 7点差を追っての2ミニッツドライブ、プレーが崩れた中でWR Hillへの20yds パス、QB Mahomes の32yds スクランブルランでゴール前へ、最後はTE Kelceへの同点7yds TDパス(TFP成功)
OT:
KC: 28-34: コイントスで先攻を勝ち取ったのはKC、TE Kelceへの27yds パス、WR Hillへの14yds パスで前進し、最後はLAC守備の乱れもあり、TE Kelceがレシーブ後34yds 走り切り決勝TD
LAC 28-34 KCでLAC敗戦
(LAC: 8勝6敗)

ルーキー LT Slater 不在

ここまでプロボウル級の活躍を見せてきたルーキーLT Slaterが今季初めて欠場(COVID-19)でその影響か、ラン中心の攻撃、パスはプレッシャーを受けにくいプレイアクションやブーツレッグが多く展開されました。
エースRB Ekelerが足首の負傷の影響で今季最も少ない34%のスナップ数でしたが、半数以上のスナップに出場したRB Jacksonが代わりを埋める、13キャリーで86yds、キャリー平均6.6ydsと活躍しました。負傷がちですが、個人的に好きな選手で独特の首振りとステップを楽しめました。ランのトータルは192ydsと今季ベスト、懸念であったLT Pipkinsは無難にSlaterの穴をしっかり埋めました。ルーキーTE McKittyのブロックも良かったです。
パス攻撃は236ydsながら、WR Guyton, Allenへの2 TDパス、ランの2 TDとで28得点、6連勝中は1試合当たりの失点が9.3点のKCに対してしっかり結果を残したのではないかと思います。
ただ引き続き懸念であるパスドロップはこの試合もWR Williams, TE Cookに見られ、なかなか改善しない状況です。

5度の4th ダウンギャンブル

試合後、議論となったのが、5度の4thダウンギャンブル、うち3回は失敗で全てKC陣(5yds, 1yd, 28yds)でFGを蹴ることができる距離からでした。1つでもFGを決めてていれば、結果論としてOver Timeに進むことなく、勝利することができていました。そういう観点からすれば、HC Staleyの決断が敗因と言われても仕方ないと思います。
しかし、今季のChargersは4thダウンギャンブルを決めることによって勝利数を積み重ねてきたチームです。ファンとしてはこのままのスタンスでチャレンジしてほしいと思っています。

Mahomes, Kelce, Hillが止められない

守備リーダー、S Jamesがハムストリングスの負傷明けで半数以下の28スナップの出場に留まりました。後半はほぼ出場していませんでした。またCB SamuelとS Gilmanは引き続き欠場でDBのデプス状況は厳しいものでした。
一方守備フロントはEDGE Bosa, Nwosuをはじめ好調で、ランはQB Mahomesのスクランブル含めても86ydsに抑え、パスラッシュもBosaのサックからのファンブルフォース、DT Jones, Tilleryのプレッシャーも効いていました。圧巻は3Q ゴール前2ydsからのKCの攻撃を2度ノーゲインで止め、最後のギャンブルはパス失敗に見事に抑え、逆転されるのを防ぎました。
ただKCと試合する上で厄介なのは、パス時にラッシュ、カバーとも良くてもプレーが崩れたときにQB MahomesのスクランブルからのTE Kelce, WR Hillへのパスを決められてしまい、ドライブをなかなか止められないことです。この試合の4Q以降で目立つものだけでも、4Q TE Kelceへの69yds パス、TFP 2ポイントコンバージョンのRB Edwards-Helaireへのパス、4Q 同点にされたドライブのWR Hillへの20yds パス、QB Mahomesの32yds スクランブルラン、TE Kelceへの7yds TDパスと重要なシチュエーションでゲインを許してしまいました。
試合を決めた最後のOTのTE Kelceの34yds TDレシーブはプレーが崩れたわけではありませんでしたが、レシーブ後のLAC セカンダリー陣の対応は非常にお粗末で、プロの動きでは無かったです。しっかり反省してほしいと思います。

好調EDGE Nwosu

活躍が目立った守備フロント、中でもEDGE Nwosuはすばらしいものでした。3Q 最初のドライブのQBへのプレッシャー、WR Hiilへのパスのカット、4Q RB Kelleyのファンブルでのターンオーバー後のモメンタムをLACに引き戻す、超人的反射神経のインターセプトと大活躍でした。Fackrellが欠場ということもあり、Bosaをも超えるキャリアハイの63スナップ(88%)に出場しました。プレーオフに向け好調を維持してほしいです。一方、同じEDGEで出場している、Murrayはこの試合も目立った活躍はできず、物足りないものでした。


まとめ

悔しい敗戦でした。総じて勝てたよなとも思う試合でした。Chargersは強かったと思います。非常に難しいことだと思いますが、プレーが崩れた時にMahomes, Kelce, Hillをケアし、ビッグプレーを防ぐことは今後の課題になります。昔はPhilip Rivers vs Tom BradyでNEを勝手にライバル視していましたが、これからは向こう10年くらい、Herbert vs Mahomesでシーズン2回のKC戦を楽しみにできそうです。ただ観るのは非常に疲れます。
現在8勝6敗、残りHOU, DEN, LVと3試合、簡単では無いと思いますが、3連勝したいですね。
Week16はロードで3勝11敗のHOU。再建中のチームですが、WR Cooksが要注意です。
Go Bolts!


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