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2021 Week8 チャージャーズ (LAC) vs ペイトリオッツ (NE)

LAC 24-27 NE

         1  2   3  4  Total 
NE:    7  6  3 11   27
LAC:  7  7  3   7   24

前半LACは2 TDで14-13、4Q序盤まで17-16でリードしていたが、NE S PhillipsにのインターセプトリターンTDで逆転を許し、そのまま追いつけず24-27で敗戦。
ユニフォームは個人的にも好きなネイビーでしたが、新ユニになった昨年からのネイビーの戦績は0勝3敗になりました。

試合経過

1Q
LAC7-0: WR Allenへの41ydsパスでRZ侵入、RB Ekeler 5yds TDラン(TFP成功)
NE: 7-7: QB JonesからWR Agholorへの44ydsパスが決まり大きくゲイン、RB Harris 1yd TDラン(TFP成功)
2Q
LAC14-7: RB Jacksonの75ydsラン!最後はWR Allenへの5yds TDパス(TFP成功)
NE: 14-13: SS Phillipsのインターセプトで得た攻撃権をK Folkの48yds FG成功で終える。
前半終了: LAC 14-13 NE
3Q
NE: 14-16: K Folkの48yds FG成功
LAC17-16: K Hopkinsの48yds FG成功!
4Q:
NE: 17-24: SS Phillipsがこの試合2回目のインターセプト、そのまま26yds走りTD(TFP 2ポイント、WR Meyersへのパス成功)
NE: 17-27: ラン主体で6:56消費し、 K Folkの30yds FG成功
LAC24-27: 残り2:12からのドライブ、WR Palmerへの24yds TDパス(TFP成功)
その後、LACがオンサイドキックを試みるもNE TE Henryに抑えられ失敗、LAC 24-27 NEで試合終了。
(LAC: 4勝3敗)

ちぐはぐなオフェンス

内容はBYE前のBAL戦よりはスコア的に良かったものの、QB Herbertのスタッツはパス35回中18回成功, 223yds, 2 TD, 2 INTと期待にはほど遠いものでした。NE HC Belichickの老獪な守備戦術が上回ったのか、OLの右サイドを狙われ、WR Allen, RB Ekelerもいつもなら捕球しているパスを捕りそこなうなど、ちぐはぐさが目立ちました。1点リードの4QのドライブではTE Cookとのパスコースのタイミングが合わず、元LACのNE S Phillipsにこの試合2度目のインターセプトを献上、そのまま逆転のリターンTDとなり、形勢が一気にNEに傾きました。
数少ないながら良かったのは、個人的に好きなRB Jacksonの2Qのランプレー、変態ステップで第二線を抜けるとそのまま75ydsのビッグゲインとなりました。また4Qの最終ドライブでルーキーWR Palmerが2人のDBにエンドゾーンで競り勝ち、プロ初の24yds TDレシーブを上げました。
今季は1stダウン、2ndダウンでランかショートパスという保守的なプレーコールが目立ちますが、最初からHerbertの魅力である、Palmer, Guyton, TEをターゲットにしたディープパスを見せてほしいなと思います。

OLの現在地

今季のOLはシーズン前の積極補強により、大きく改善される予定でした。実際、ドラフト1巡ルーキーLT Slaterは期待以上の活躍、プロボウルも狙えます。FA獲得のC Linsleyも開幕から高いレベルでインサイドを支配しています。LG Feilerもたまに反則、パスプロのミスはあるものの、特にランブロックでは素晴らしいプレーを見せています。
しかしRT BulagaはWeek 1で負傷離脱、手術を行い、復帰のめどは立っていません。またRG Aboushiは開幕から活躍していたものの、Week 5序盤にACLを断裂し、シーズンエンドとなってしまいました。
RTの変わりはNorton、頑張ってはいますが、相手から狙われており、OLのアキレス腱となっています。RGには出戻りのSchofieldでなんとかやりくりしています。
今後プレーオフを狙うにはこの右サイドの改善が必要だと思います。以前も提案しましたが、PITでOTの先発経験のあるFeilerをRT、ルーキーのJaimesをLGにしたユニットを試してほしいなと思います。

ディフェンス及第点

BYE明けのこの試合、待望のDT Jones, LB Tranquillが復帰となりました。一方、噂のあったトレードでのDTの獲得はありませんでした。GM Telescoは以前よりシーズン中のトレードには消極的でしたので予想通りでもありました。
DT Jonesの復帰で少しは効果があったのか、NEのランヘビーなゲームプランにも拘わらず、過去2戦よりは少ないラン喪失136ydsでした。ランでのロングゲインも許さず、TDも一つに抑え、現状のディフェンスとしては頑張ったと思います。しかし依然1試合平均のラン喪失距離は159.6yds、1キャリー平均でも5.1ydsでNFLワーストです。DE Bosaも相手の対策で無能化されており、まだまだ改善の余地はあると思います。
さらなる懸念は先発CBのDavis, Samuelがこの試合で負傷退場、Harris, Campbell, Smithでまわすという非常事態になりました。このままだと次節以降が非常に心配です。
NE QB Jonesはビッグプレーの脅威はありませんでしたが、ミスも少なくHC Belichickのゲームプランを忠実にプレーを遂行するイメージで、LAC 7点ビハインドの4Q残り9:15からのドライブではランザボールで6:56消費し、最後はFGを確実に決めセーフティリードの10点差をつけられてしまいました。
最後に相変わらずS Jamesは13タックル、1ロスタックル、1ファンブルフォースと孤軍奮闘していました。

キッカー、リターナー加入

BYEの間に動きがあったのはSpecial Teamです。TFPを外しまくり、FGを蹴らしてもらえなかったViscainoはリリースされ、元WFTのK Dustin HopkinsとベテランRS Andre Robertsと契約しました。Hopkinsは48ydsのFGと3回のTFPを成功しました。48ydsのFGが決まるなんていつ以来でしょうか。ちょっと感動しました。キックオフもエンドゾーンへ蹴りこめます。先は分かりませんが期待したいと思います。
Return Specialistも今までWR Hill, RB Rountree, S Adderleyが本職兼任で務めておりましたが、専任のRobertsと契約、キックオフでは3回71yds(平均23.7yds)の成績を残しました。こちらもフィールドポジションの改善に期待できます。
一方カバーチームは相変わらずの良くない状況、昨年の対戦でパントリターンTDを喫したRS Gunner Olszewski(名前がGunnerでややこしい)にこの試合、パントリターン平均20yds, キックリターン平均26ydsを許してしまいました。

今年のルーキー(Week8)

D1巡 OT Slater: フル出場。この試合も高いレベルで安定
D2巡 CB Samuel: 守備40スナップ(52%)、3タックルを記録するも3Q序盤のタックル時に脳震盪で離脱
D3巡 WR Palmer: WR4として8スナップ出場、4Qに初の24yds TDレシーブを記録!
D3巡 TE McKitty: 4 TE体制でFB Gabersとの入れ替わり、プロ初出場で11スナップ、主にブロッカーで出場、捕球なし
D4巡 EDGE Rumph: 守備で10スナップ出場、スタッツ無し
D5巡 G/T Jaimes: 不出場
D6巡 LB Nieman: 守備で1スナップ出場、STで1タックル
D6巡 RB Rountree: 8スナップ出場、4回11yds記録
D7巡 DB Webb: Inactiveで欠場
UFA LB Ogbongbemiga: 守備3スナップ出場、スタッツ無し

まとめ

BYEを挟んでオフェンス低調のまま2連敗。HCの経験の差か、Belichickの掌で負けてしまった印象です。プレーコール、レシーバーのドロップなど外的要因も含め、Herbertの調子がいまいちなのが心配です。世代が変わってもなかなかNEには勝てないですね。
Week9はロードで3勝5敗のPHI。Week8のDET戦ではQB Jalen Hurtsの71ydsを含めた236yds 4 TDとラン攻撃が爆発、守備でもDE Josh Sweatをはじめとした強力フロントが6サックとLACにとってかなり不安なデータです。しかしプレーオフに行くためには負けられない相手です。
Go Bolts!

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