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2021 Week18 チャージャーズ (LAC) at レイダース (LV)

LAC 32-35 LV (OT)

          1   2   3   4   OT  Total
LAC:   0  14  0  15   3    32
LV:    10   7   9   9    6    35

壮絶な試合でした。勝利チームがプレーオフ進出という大一番(引分けの場合は両チームがプレーオフ進出)。結果として4Q終了時点で29-29の同点、Overtimeまで戦い、最後2回目のFGを決められ敗退、プレーオフには進めませんでした。

試合経過

1Q:
LV: 0-3: 最初のドライブ、TE Moreauがランアフターキャッチで44ydsのゲインでゴール前へ、しかしLAC守備の踏ん張りでK Carlsonの24yds FG成功に抑える
LV: 0-10: LACのパントリターン、RS RobertsのファンブルでLAC陣23yds地点でターンオーバー、WR Renfrowへの12yds TDパス(TFP成功)
2Q:
LAC7-10: 1Qから続くドライブ、RB Ekelerの14yds TDラン(TFP成功)
LAC14-10: LAC陣10ydsから6度のフレッシュ更新、RB Ekelerへの14yds TDパス(TFP成功)
LV: 14-17: 前半残り1:52、TE Wallerへの18yds パス、RB Richardの22yds ラン、LAC CB Harrisの反則 DPIでゴール前1yd、RB Jacobsの1yd TDラン(TFP成功)
前半終了: LAC 14-17 LV
3Q:
LAC: 後半最初のドライブ、TE Cookへの42yds パスで前進するも、K Hopkins 51yds FG不成功
LV: 14-20: LAC 18yds地点のギャンブル不成功で得た攻撃権、K Carlsonの31yds FG成功
4Q:
LV: 14-26: 3Qから続くドライブ、WR Edwardsへの30yds パス、RB Jacobsのラン、バックアップQB Mariotaのオプションキープでじわじわ前進、ゴール前の2yd、QB CarrからWR Renfrowへの2yds TDパス(TFP 2ポイントコンバージョン、WR Renfrowへのパス不成功)
LV: 14-29: LAC WR WilliamsへのパスをCB Haywardがインターセプト、K Carlsonの52yds FG成功
LAC22-29: 残り8:23からのドライブ、WR Williamsへのパスを中心に4thダウンギャンブル含む4度のフレッシュ更新、最後も4thダウンギャンブルでWR Williamsへの23yds TDパス(TFP 2ポイントコンバージョン、RB Ekelerへのパス成功)
LAC29-29: 守備がスリーアンドアウトで抑え、残り2:06からのドライブ、4thダウンを3度フレッシュ更新する、壮絶なパス攻撃、残り5秒からWR Williamsへの12yds TDパス(TFP 成功)を決め同点、オーバータイムへ
後半終了: LAC 29-29 LV
OT
LV: 29-32: LACの拙い守備でRB Jacobsのロングゲインが2度28yds, 18ydsと出るも、TDには至らず、K Carlsonの40yds FG成功
LAC32-32: またも4thダウンギャンブルでCB Haywardを振り切ったWR Williamsがレシーブし47ydsゲインするも、次のシリーズでフレッシュ更新できず、K Hopkins 41yds FG成功
LV: 32-35: LAC陣46ydsまで進んだ残り38秒、LVは時間を流す雰囲気を醸し出したところで、LACがタイムアウトをコール、の拙い守備でRB Jacobsのロングゲインが2度28yds, 18ydsと出るも、TDには至らず、K Carlsonの40yds FG成功
LAC 32-35 LVでLVがOTを制し勝利し、プレーオフ進出
(LAC: 9勝8敗でシーズン終了)

4Q 感動の同点劇、Herbert劇場

4Q 14-29で15点ビハインドの残り8:23、怒涛の追撃が始まりました。QB HerbertはRT Norton前のLV DE Crosbyの再三のプレッシャーに苦しめられながらも、WR Williamsに4thダウン含む、4回パスを成功させ、最後はOLの反則もあり、4thダウン21ydsからWR Palmerへ23ydsのTDパスを成功させました。2ポイントコンバージョンもRB Ekelerにギリギリのパスを通し、22-29と1ポゼッション差まで縮めました。
直後のLVの攻撃はEDGE NwosuとBosaがいいプレーを見せ、スリーアンドアウト。残り時間は2:06。このドライブではパス不成功は14回を数えるも、4thダウンギャンブルを3度成功、最後ヒーローとなったのはまたしてもWR Williams、4thダウンで14ydsのパスを元チームメイト、LV CB Haywardを置き去りにしキャッチ、最後はダブルカバーの間で12yds TDレシーブ(TFP成功)で劇的な同点劇を見せてくれました。
私の拙い文章ではこの感動をなかなか伝えることが難しいのですが、ぜひ4Qだけでも実際の試合を観ていただきたい。QB Herbertのプレッシャーにさらされながらのメンタルの強さ、プレーへの集中力は感動します。



元チャージャーズ

LVのDCはGus Bradley、2017年から2020年までChargersのDCを務めた人物です。今季LVのDCに就任すると、CB HaywardとFacyson, SS Teamer, LB Perryman, DT Philonと元Chargersの選手を集め、この試合、Chargersオフェンスの前に立ちはだかりました。Haywardは4Q序盤にQB Herbertがプレッシャーを受けながら投げたパスをインターセプトと3パスディフェンス(PD)今季154タックルのPerrymanが9タックル、Facysonが1 ロスタックルに2 PD、Philonも1 ロスタックルと前半終了間際の追撃を抑えるパスカット、STですが、WR Johnsonは1Q RS Robertsのパントリターンのファンブルを誘発しました。
Perrymanは個人的な好きなILBでしたが、Chargers時代は負傷がちでフルに活躍できず、Facyson, Teamerはバックアップ要員でした。活躍しているのは嬉しいながら、うち相手に活躍しなくてもという複雑な感情です。


全体的には負け試合

シーズンを通しての課題がこの試合、たくさん出てしまいました。
最後まで足を引っ張ったラン守備はRB Jacobsにシーズンハイの132ydsを許しました。OTでタイムアウトをとったHCの判断がLVの同点で終わらせるマインドを変えてしまったという試合後のQB Carrのインタビューがありましたが、そもそもランをしっかり止めていればFGレンジまで進めさせることはありませんでした。
CB HarrisとDavisは失点につながる致命的な反則を犯しました。パスシチュエーションの1LB隊形で出場したLB MurrayもDPIの反則、パシュートコースを誤り、RB Richardにロングゲインを許すなど、ひどいプレーが続きました。
改善がみられていたRT Nortonは絶好調のDE Crosbyの前では全く歯が立たず、2サック、計11プレッシャーも許してしまいました。プレッシャーによるミススローでインターセプトを許しています。
STではRS Robertsが1Q パントリターンでファンブル、TDにつながるターンオーバーとなりました。負けても仕方なしの内容だったと思います。
そんな中、QB Herbertはパス獲得5,014ydsのフランチャイズシーズンレコードを達成、RB Ekelerはこの試合2 TDでリーディングラッシャーのIND RB Taylorと並ぶ20 TDを達成、WR Williamsは119ydsレシーブし、同僚Allenの1,136ydsを抜いてキャリアハイのシーズン1,146yds獲得となりました。
EDGE Nwosuはこの試合、後半戦の好調を維持し7タックル中、4度のロスタックル、1サックと素晴らしい活躍を見せてくれました。



まとめ

感動的な試合でしたが、結果的には敗戦、プレーオフに進めませんでした。ただ、素晴らしい試合だったと思います。応援してきて良かったと思わせてくれました。来季こそ期待ですね。
いち早くシーズンオフになってしまいましたが、FAとなるWR Wiliams、EDGE Nwosu、DT Jones、LB White、RB Jacksonらとの再契約、ドラフトの指名順位は17位と興味深い話題が目白押しです。これもNFLの楽しみ方ですね。
もちろんプレーオフの戦い、Super Bowlを楽しみたいと思います。
Go Bolts!

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