NFL 2020 Week 5 チャージャーズ (LAC) @ セインツ (NO)

LAC 27 - 30 NO (OT)

試合経過

マンデーナイトフットボール
LAC QB Herbert 22歳, NO QB Brees 41歳の19歳差QB対決。
1Q: LAC: WR Allenへの17yds TDパス(TFP失敗)で先制し6-0
NO: K Lutzの48ydsFG成功で6-3
2Q: LAC: NOのパントカバーチームの反則で得たチャンスをWR Williamsへの4yds TDパス(TFP成功)に結びつけ13-3
LAC: FS Adderleyのインターセプトによる攻撃権をTE Henryへの3ydsTDパス(TFP成功)につなげ20-3
NO: 前半最終ドライブにQB Breesが自らの1ydランTD(TFP成功)で前半を20-10で折り返す。
3Q: NO: 53ydsFG成功で20-13
4Q: NO: TE Cookへの41yds TDパス(TFP成功)で20-20の同点
LAC: WR Williamsへの64yds 2度目のTDパス(TFP成功)で27-20
NO: QB Hillの9ydTDラン(TFP成功)で再び27-27の同点
LAC: 終了間際WR Williamsへの29ydsパス成功の後、決めれば勝利確定であったK Badgleyの50yds FGトライは不成功でOvertimeとなりました。
OT: NO: 先攻で36ydsFGを成功し27-30
LAC: 自陣44ヤード地点での4thダウンギャンブルでWR Williamsに5ydsパスを決めるもフレッシュにギリギリ至らず27-30で敗戦しました。
(LAC: 1勝4敗)

負傷者状況

Week 5も主力メンバー、特にエース級に負傷者が多く苦しい台所事情でした。
オフェンスはT Bulaga, G Turner, RB Ekelerがアウト。前半にはWR Allenが背中の負傷で退場しました。
ディフェンスはDE Ingram, DT Jonesがアウト、DE Bosaは複数個所を傷めており出場機会は半分以下のスナップに限られました。活躍していたDE Nwosuも4Q始めに傷めフィールドを去りました。CB Haywardも通常万全ならばしないFacysonとの交替出場をしていました。
そんな中、RB Jackson, DE Rochell, LB/DE Egbule, CB Facysonらの控えメンバーの活躍は良かったです。

That's our QB!

HC Lynnから正式に先発QBと指名されたHerbertはまたもや1ポゼッション差の接戦をものにできず、自身勝利無しの4連敗となりました。しかしOL主力とエースRBの欠場、エースWRの途中退場の中、4 TD, 0 INT, Rating 122.7という凄い結果を残しており、誰も文句を言わないと思います。
個人的にこの試合イチのプレーは1Q 残り6:33のエンプティ隊形からAllenへの17yds TDパスです。NO守備は7メンラッシュで右側からDBのブリッツとDEが漏れてきましたが、上手くかわし強肩でエンドゾーンのAllenにパスをヒットしました。いやもう素晴らしいです。
デビュー後、KCのMahomes, TBのBrady, NOのBreesと新旧レジェンドと対戦してきました。いずれも一歩も引かず、悔しい敗戦でしたが、得るものは多かったと思います。

OLの惨状

前述の通り、OL、特にパスプロはこの試合も改善されていませんでした。パス攻撃はほぼQB HerbertとWR Allen, Williams, TE Henryの個人技に頼っている状況です。
TE Greenをパスプロサポートに置くなど工夫はありましたが、TE vs DEのマッチアップはさすがに酷でした。
控えのメンバーも出場している為、個々で負けるのは仕方ないですが、ユニットとしてのコミュニケーション不足でアサイメントに支障が出るのは勘弁してほしいです。コーチングが悪いのでしょうか。

NO攻撃対LAC守備

NOはエースWRのThomasが欠場でしたが、WR Sanders, RB Kamara, QB Hillが厄介で重要局面で止めることができませんでした。しかしNOのキックリターンが良くフィールドポジションが悪い中、守備はよく頑張っていたと思います。
DLはIngram, Bosaの控えだった Nwosu, Rochellが活躍してくれました。特にNwosuはIngramがいなくてもいいくらいの成長をしていると思います。Bosaは満身創痍で出場機会が限られている中、出場するとしっかりプレッシャーをかけていたのはさすがです。
LB Whiteは15タックル、Murrayもショートヤーデージをしっかり止めました。
DBはFS Adderleyがプレゼントパスっぽかったですが、初インターセプトを上げました。
悔やまれるプレーは20-13でリードしていた4QのNOの攻撃、LAC陣41ヤード地点、3rdダウン14でTE CookへのTDパスで20-20の同点になった場面です。LACは3メンラッシュのプリベント隊形、CookにはLB Murrayがマンツー気味についてましたが、振り切られました。その先にフリーと思われるLB White, FS AdderleyがいましたがあえなくTDとなりました。カバーのコミュニケーションミスだったのでしょうか。ああいう時こそAdderleyにボールをかっさらってほしかったと思います。

Kicker問題再燃

いろいろ書きましたが敗因はK Badgleyの1QのTFP, 4QのFGの失敗です。どちらか決めていればOvertimeまで行かず勝利していました。たらればですが。2018年に契約し、久々の安定感のあるKickerだと安心していたのですが、このミスは大きいですね。Kick offを蹴っているパンターのLongがFGも蹴ることができるという保険がありますがどうなりますでしょうか。

まとめ

またしてもKC戦に続いてのOvertimeでの敗戦、悔しいです。
前半リードして後半逆転されるのがパターンとなりつつあります。コーチ陣のゲームコントロールに問題があるのではと思います。
次週は他チームの新型コロナ感染の影響によるリスケジュールでByeとなりました。この幸運な状況を利用してできるだけ多くの負傷者が戦列に復帰することを望みます。
その翌週はホームでJAXを迎え、1勝4敗同士の対戦となります。次こそQB Herbertの初勝利を期待したいですね。
Go Bolts!

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