2022 Week12 チャージャーズ (LAC) at カージナルス (ARI)
現在、英国発祥の方のフットボール、FIFAワールドカップが中東のカタールで開催されています。カタールの国土は秋田県ほどの広さで会場は8会場、そのうち6会場は新設のスタジアムとのことで、空調設備が完備されているようです。お金かけててすごいですね。
1994年のFIFAワールドカップはアメリカ合衆国で開催されました。いわゆるドーハの悲劇で日本代表がイラクに敗れ初出場を逃した大会です。その時の会場はNFL、カレッジフットボールファンにおなじみの以下9会場でした。
Foxborough Stadium(NE 旧本拠地)
Giants Stadium(NYG, NYJ 旧本拠地)
Robert F. Kennedy Stadiumum(WAS 旧本拠地)
Pontiac Silverdome(DET 旧本拠地)
Soldier Field(CHI 本拠地)
Citrus Bowl(現Camping World Stadium)
Cotton Bowl
Rose Bowl
Stanford Stadium(Stanford大学 本拠地)
決勝戦はブラジル vs イタリア、Rose Bowlで行われました。結果はブラジルがPK戦を制し4回目の優勝を果たしました。
Giants StadiumとPontiac Silverdomeは人工芝だった為、天然芝シートを敷き詰めたようです。またSilverdomeはFIFAワールドカップ初めて使用された屋内スタジアムでしたが、この年、アメリカは猛暑で夏用の空調システムがなかったドーム内は選手には大不評だったようです。
さてプレーオフ進出に向け「絶対に負けられない戦い」に挑むカージナルス戦です。
Los Angeles Chargers 25 - 24 Arizona Cardinals
at State Farm Stadium, Glendale, AZ
1Q、カージナルスの最初のドライブ RB James ConnerのランでS Jamesがファンブルフォース、ターンオーバーとなるも得点には結びつけられず。カージナルス、RB ConnerとQB Kyler Murrayのランで前進し、WR DeAndre Hopkinsへの33yds TDパスが決まり先制、0-7。チャージャーズはカージナルス守備のプレッシャーを打開できず、3連続のパント。
2Qに入り、カージナルスがK Matt Praterの43yds FGで3点追加で0-10。
ようやくQB Herbertのパスが決まりはじめ、最後はWR Allenへの今季初の2yds TDレシーブ、7-10。
続くドライブでS JamesがWR Hopkinsへのパスをインターセプト、WR Carterへの33yds TDパスで逆転に成功、14-10。
カージナルス、前半残り4:28からのドライブ、チャージャーズ側の反則、WR Hopkinsへのパス、QB Murrayのランでレッドゾーン、最後もMurrayがスクランブルで5yds走りTD、14-17の再逆転で前半終了。
3QはチャージャーズK Dickerが26yds FGを決め17-17の同点。
4Qに入りカージナルス、RB Connerへのホイールルートの6yds TDパスが決まり、17-24の勝ちこし。
その後両チームそれぞれ守備が踏ん張り、3回ずつのパントの応酬。そして2ミニッツ後、PR Carterの20yds 好パントリターンがあり、敵陣38yds、残り1:48からのチャージャーズの攻撃、パスで前進、Ekelerへのスクリーンパスで残り1ydに迫る。最後はまたEkelerへのプレイアクションからのフラットパスが成功し、1点差。すぐさまHC Staleyは2ポイントコンバージョンの判断、TE Everettへのパスが決まり、25-24で勝利。(6勝5敗)
劇的逆転勝利!
この試合、チャージャーズはランよりもパスで攻撃を組み立てました。ブリッツ多用のカージナルスディフェンスに苦しめられましたが、QB Herbertは前週から好調を維持、47回のパスアテンプト、35回74%の高い成功率で274yds, 3 TD獲得しました。復活WR Allenには2Qにモーションからのサイドへのパスで2 yds TD、好調WR Carterにはポケットから左にエスケープして33 yds TDパスを決めました。
ハラハラドキドキの心臓に悪い、前述の4Qの最後のドライブでは敵陣38ydsから開始でTE Everettへの10ydsパスでフレッシュ、Ekeler スクリーンパスで8yds, そしてEkelerがランアフターキャッチで2人のタックルをブレイクし13yds獲得もOLに反則があり罰退、2ndダウン12ydsとなり、カージナルスの7メンラッシュをAllenへのホットルート 16ydsでフレッシュ、Everettへのアクロス 3yds, パスインコンブリートをはさんでEkeler スクリーンパス 10ydsでフレッシュ、最後はゴール前1ydからEkelerにプレイアクションからのフラットルート 1yd TDパス、HC Staleyは迷いなく逆転を狙った2ポイントコンバージョンを指示、Everettにパスを決め、逆転!劇的なドライブを締めてくれました。このドライブは何回でも観れますね。
Ekelerはこの試合11回レシーブ(60yds)しており、動きもしなやかで個人的なマンオブザマッチです。RB Kelley復帰も嬉しいニュースでした。
OLはここまでゼロ被サックでよくやっていたルーキーLT SalyerがDE J.J. WattとDE Cameron Thomasに2サックを許してしまいました。
心配なのはC Linsley、2Qに頭をうち脳震とうの疑いで退場となりました。そしてRT Pipkinsが膝をまた傷め、途中復帰を果たしましたが、最後は離脱となりました。
散々ラン守備
ディフェンスはS Adderleyが欠場、Gilmanがフル出場となりました。
ほぼほぼ今季フル出場を続けているS Jamesがいつも通りの躍動。1QにはRB James Connerのキャリーをファンブルフォース、2QにはエースWR Hopkinsへの4thダウンギャンブルのパスを背走しながらの見事なインターセプトで続くTDドライブに繋げました。
全体的には課題のラン守備が散々でした。RB Connerには2020年スティーラーズ時代以来の100yds超(120yds)を走られ、QB Murrayにはスクランブルとデザインランで56yds、前半終了間際にはポケットから左へ走ったのを捕まえることができず、5yds TDランを許しました。前週のMahomesもそうですが、カバーができていて投げられない状況で最終的にスクランブルでゲインされるのはかなり悔しいです。今季はキャリー喪失平均5.4ydsでリーグワースト独走中です。
4Qの守備は褒めたいと思います。序盤にRB Connerへの6yds TDパス以降は3連続の3&OUTに抑え、最後の逆転のドライブに繋げました。
JK Scott, Player of the Week!
P ScottがPlayer of the Weekを受賞しました!今季何度か、先週も紹介したScottのパントはハングタイムが長く、敵にリターンをさせません。今季46回蹴ってリターンさせたのは15回、距離は58ydsと素晴らしい成績です。改めて良いパンターが来てくれました。
STでPalyer of the WeekをとったのはK Hopkins、Dickerに続いて今季3人目、カバーチーム、WR兼任リターナーのCarterも好調で近年のチャージャーズにとっては信じられない状況です。
まとめ
劇的勝利で6勝5敗、地区首位チーフスは9勝2敗と遠くに行ってしまいましたが、まだプレーオフ狙えます。Herbertには行ってもらわないといけません。課題はたくさんありますが、WR Allenの復帰、QB Herbertの復調、STの安定と地力を発揮できる要素が徐々に揃ってきています。期待しましょう。
Week 13はロードで同地区、4勝7敗ながら2週連続でオーバータイムを制したレイダースです。前週シーホークス戦ではRB Josh Jacobsがランで229yds, レシーブで74yds, トータル 303ydsというとんでもない活躍をしました。うちとしては戦々恐々ですね。好調DE Maxx Crosbyも頭が痛いですね。今季は既に10.5サックでキャリアハイ更新中とのこと。引き続きプレーオフ進出に向け「絶対に負けられない戦い」が続きます。
Go Bolts!
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