2021 チャージャーズ 新戦力ドラフト1巡

ドラフト1巡13位 OT Rashawn Slater

ドラフト1巡は13位ステイでNorthwestern大のOT Rashawn Slaterを指名しました。ChargersがOTを1巡で指名したのは2013年の1巡11位、Alabama大のD. J. Fluker(現BAL)以来となります。

基本情報

Date of Birth: Mar. 26, 1999 (age 22)
Hometown: Sugar Land, TX
Height: 6' 4" = 193 cm
Weight: 304 lbs = 138 kg
Arm length: 33" = 84 cm

指名までの背景、経緯

2020年ChargersのOL unitはPFFで最下位の評価を受けました。期待の2年目QB Justin Herbertを守るべく、FA戦線ではGBよりAll-ProのC Corey Linsley, PITより先発LGのMatt Feiler, DETよりRG先発候補のOday Aboushiと例年に無い積極的な補強を行いました。RTはGBより昨年獲得したBryan Bulagaがいます。残る最重要ポジションはLTです。2020年までは若手のSam Teviが担っていましたが、成長を見せたもののプレッシャーは改善せずFAでINDに移籍しました。 
ドラフトはOT, CB, TE, EDGEとニーズがある中、多くのファンの期待は1巡でのOT指名でした。候補のNo. 1はOregon大のスーパーアスリート Penei Sewell、以下Northwestern大のSlater、 Virginia TechのChristian Darrisaw、USCのAlijah Vera-Tuckerと続きます。13位指名権を持つChargersとしてはトップ5格のSewell、トップ10格のSlaterの獲得は難しいと予想されていました。実際はOTニーズのあるチーム、5位CINがWRを指名、Sewellは7位のDETに指名されましたが、8位のCARがCBを指名、11位のNYGがQBを欲したCHIとのトレード、12位のDALがLBを指名とOTを指名せず、Chargersが13位ステイのままNo. 2のSlaterを指名することができました。
各メディアはこの結果に高評価を与えています。現地ファンはGMがようやくOL整備に着手してくれたことも含め拍手喝采です。

Slaterの評価

各メディアでの評価は以下です。
長所:
・左右タックル含む全OLポジションプレー可能。
・高い身体能力とボディバランス。
・ステップワークがクイックでスムース。
・2019年の素晴らしいパフォーマンス。
 (355 snaps, 5 QB Pressures, 0 sacks: by PFF)
・性格が良さそう。(指名時のインタビューを見た私見)

短所:
・プロのOTレベルでのアームレングスの短さ。
・2020年はオプトアウトでプレーしていない。

2019年のOhio State at Northwesternを動画で観ました。全てのプレーにおいてミスはほぼ無く、2020年 Defense Rookie of the Yearを受賞したEDGE Chase Youngには確かに仕事をさせてませんでした。それはNFLでもかなりのレベルでできる証拠になるかと思います。

OGの方がプロでは適正であるという評価もありますが、チームはLTとして勝負させるようです。Slaterを加えたOL unitは期待しかないですね。プレッシャーから解放されるであろうQB Herbertは昨年以上のパフォーマンスを披露してくれるのではないでしょうか。

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