#東京国際映画祭 がより良い映画祭になっていけるかどうかは、それぞれが感じる長所と問題点を、口々にあげていくことにかかってる気がする。

#東京国際映画祭 がより良い映画祭になっていけるかどうかは、それぞれが感じる長所と問題点を、口々にあげていくことにかかってる気がする。折角SNSとかある時代なのだしね。褒めるべきところは褒め、応援すべきところは応援し、批判すべきは批判する。その声が多いほど、良くなる可能性は増す。

実際に映画祭に足を運び、そこで感じたことを皆が口々に発信して、場に参加し、場を作っていく努力は大事なはず。ろくに足を運ばない、映画への想いもない人間たちの言葉が、まるで真っ当な批判であるかのように流通するのに抗していかなきゃなぁと。じゃないと、簡単にいろんなものが失われますよ。

映画祭を盛り上げるとは、たくさんの人がそこに足を運びたいと思うところから始まる。映画祭に行くとは、短い期間に何本か、世界の優れた映画を観るってことだろう。それを促すのは、映画祭の魅力を熱く伝える熱のある言葉のはず。熱がなければ感染力がない。だから映画ファンの言葉は映画祭に大事。

そんなわけで、折角 #tiffjp ってハッシュタグもあるのだし、映画ファンは、見た映画の感想や映画祭についてのあれこれ、どんどんタグ付きで発信すれば良いと思う!

映画祭に対して何かいう、となると、自意識が顔を出しちゃったり、好きな映画や嫌いな映画への想いが強過ぎる言葉になっちゃったり、まあ色々上手く行かないこともあるわけですけどね、でも言わないよりは言った方が良い。不味いのは映画祭に思いを持っている人の声が少ないってこと。もっと声をーと切に訴えたい。一人の沢山の声よりも、沢山の人の沢山の声の方に、より可能性があるのだろうと。フレデリック・ワイズマン「ジャクソン・ハイツ」を音楽映画として感動してしまう私としては、これを強く言いたい。たとえ厳しい声が混じっても、映画や映画祭への熱い想いのある言葉がたくさん重なれば、それは音楽。そして、映画祭は、そういう声の音楽があってこそのお祭り!

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うん、やっぱり、フレデリック・ワイズマン「ジャクソン・ハイツ」だな!あの映画の人々のように、声を上げるのが場を守るための第一歩。知らないうちに関係ない人々に奪われて、大事なものが死んでいってしまわないように。まさにプライドがね。声を上げていかなきゃなのですよ!一般公開は難しいかもだけど、一般公開されてほしい。学校とかで見せまくってほしいなぁ。

(フレデリック・ワイズマン といえば、学校を舞台にした映画も多く取っているのだよね。「At Berkeley」が未公開のまま。これもどこかで上映してほしい!)

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映画ファンが、映画の場を作るために、口々に声を上げていく必要はどういうところにあるのか、ということで26年3月文化庁「文化芸術立国中期プラン」を>http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/hoshin/pdf/plan_2.pdf

映画って単語、参考文献に1回出てくるだけ。委員の発言記録の1つで本文に反映されてない。発言は楽天の三木谷浩史委員のもので「財界関係者も巻き込んだ海外の著名人をひき付ける国際的イベントの開催(カンヌ映画祭のような)が必要である。」というもの。東京国際映画祭は知らない、または知っていても意識にはないのかもしれない。そう言う人たちが文化施策を決める委員ってこと。

ちなみに「文化芸術立国中期プラン」で2020年に目指されるのは「世界に尊敬され愛される文化の国…多くの若者・学生・文化人等が日本を訪れ、「世界の文化芸術の交流のハブ」となっている姿」「 世界中の人々が「平和」や「環境」をテーマとして,交流しており,日本から新しい価値が絶えず創造されている姿」だという。「世界に尊敬され愛される文化の国」とは自国の文化を大事にするだけじゃなく、諸外国の多様な文化を掲揚できる国だと思う。そうしてそう言う多様性こそが、新しい価値の創出につながる。世界の最新・最先端を知らなければ、新しい価値なんて作りようないのだから。

言い換えると、もし映画祭がそういう日本の文化施策の一部を担うならば、諸外国の多様な文化を掲揚できているか、世界の最新・最先端の映画をちゃんと上映できているかを問うことになると思う。私見では、東京国際映画祭はそのプログラムにおいて、一定の役割を果たしていると考える(十分に、とはいわないけど…予算も期間も環境も不十分だと思うし。日本の他の文化のば同様に、人だけで支えている印象)。でも、国の方針のため文化施策を議論する委員たちは、映画祭以前に、映画すらほとんど話題にしないわけです。その事態をどう考えるのか。自分たちで声を上げなきゃ、って私は思う。

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こんな記事もあります。14年安倍首相×秋元康氏対談

首相「…映画も、最近はハリウッドより邦画の観客動員が上です。ただ、まだ世界には出ていっていない。東京国際映画祭を毎年開催していますが、認知度が今ひとつです。邦画は日本語で話しているハンディがありますが、これを超えていくためにも、秋元さんにプロデュースをお願いします。」

秋元氏「われわれもアメリカ映画でアメリカを知りました。ジェームス・ディーンの映画でジーンズや、Tシャツの袖をまくったところに(たばこの)ラッキーストライクを入れるのを見て、「そんな格好良さがあったか」と。映画が教科書でした。これからは邦画からみんながまねすることが出てくると思います。」 

この記事は上記のつながりの中で読めるかもしれません。東京国際映画祭には、大きな「弱点」がある トップが語る「2020年に向けてやるべきこと」 

「関心を持ってもらうためにノイズを混ぜてやろうと。そうすればきっと面白くなるはず。今までみたいな静かな映画祭では駄目」とまとめられています。

静かでない映画祭、とは、大勢の声が上がる映画祭だと思います。どんどん声を上げていかなきゃなのですよ!

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