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恋いしくて…


 働きマンが好きだったし、
ダンドリも好きだったから、
その頃からUVERworldの歌はちょこちょこ好きだったけれど、UVERworldが好きというはっきりとした認識が出来たのは実は、2021年になってからだった。


 そして、2021年になって
UVERworldの歌を聴きまくっているなかで、圧倒的に好きな歌、というか、
きっと27歳の私でなければグッと来ない歌があった。


 

恋いしくて


最初のピアノ伴奏の音だけで、
喉が絞られるような呼吸になる。


最初の詞を聴くと、私は
彼があの時、私に話していた
これからこんなことをしていきたいを彼はもう実現してしまったのだろうかと思う。私は彼と居た時と何も変わらず、進めていないのに。


 ひとりきりな気がして


のファルセットになりそうな高音で
ぐんぐん私は夜神くんを思い出す。


 私、まだ何も進めてない、
自分でわかる。


 恋いしくて 君の名を 呼んだ呼んだ
 心のままに愛せばよかった
 「さよなら」の訳を何度も繰り返す
 終わり告げたのに消せない


 たぶん、ずっとnoteに何度も、
言葉を換えて、書き方を換えて、
夜神くんのこと書いているけど、
結局のところ何かしらのこういう
歌にあてはまるし、現時点の私にはUVERworldの恋いしくて、に当てはまるの。まだ、失恋、のままなんだなって。


 TAKUYA∞さんの声が、広がっていく。


 

ふいに気持ちがあの日と重なる
思いは褪せずに時間は経つのに
雲の晴れない空の
涙がまだ止まらないんだ
 恋いしくて 君の名を呼んだ呼んだ
心のままに愛せばよかった
臆病になってたんだ たとえば君が
そこに笑(さ)く花ならば


 私は、夜神くんと別れる時、
たしかに前を向いていた。

 私は強くなるんだって。
 受動的なのはやめるんだって。
だから私から手放してやった。


 でも、私は脆かった。何もかもが脆くて今も脆くて。手放してなお、覚えてるのは私の方で、たぶん、夜神くんは、私からの別れの言葉にほっとして、解放されてもう私は過去の人になっているんだって。それがわかっていてなお、"恋いしい"とおもう。


 叫ぶように歌っていたTAKUYA∞さんがベッドに座ってゆっくりと


 

何が大切かを分かった振りして
離してしまった愛を


と優しく語り出す時、
私の胸はパンパンになって、
サビへの呼吸と同時に目からじんわり
涙が流れる。私はやはり脆い。


別れたのは自分なのに、
別れたのは2019年なのに
別れてもう彼は居なくなったのに
私は過去に囚われたままで、
過去に隣にいた夜神くんに囚われて
傷ついたと思い込んでる子どもだと
客観的にすごくわかる。
こんなのを俗に言うあの
"メンヘラ"みたいになる。


そして、私のこれは、依存であって
愛ではない。ちゃんとわかっていて、
いや、やっと分かってきて、だから
もう居ないはずの彼の存在をつくりだして思い起こして掘り起こして抱きしめてる私は客観的に惨めでダサくて子どもだと思う。


恋いしくて 君の名を呼んだ 呼んだ
心が理解してくれないんだ
「さよなら」の訳を何度も繰り返す
終わり告げたのに
 今はもう 逢えないと分かっているのに
僕はまだ理由を探してる
さよならの訳を何度も繰り返す
心に嘘がつけなくて



 頭ではちゃんと分かってるのに。
そう、わかっていて、だって
好きになるのも付き合うのも
理由なんかないかもしれないけど、
別れる時には理由があるから。
ちゃんとあったから。
私と彼は、初めから少しずつずれていたし、ズレを修正することは出来なかったし、彼もしようとはしていなかったと思うし、私だって彼と真剣に付き合い続けるつもりだったのなら自立も覚悟も無さすぎたと思うし。


 でも私は、まだ、恋いしいと、
思う。



私の心がfraileだと、昨日
親愛なる友人にいわれた。


 友人との話は、就労できずに
4年目を過ごしている私が、

彼に「私、教員の資質あると思う?」と聞いたことに対する返信だったが、

「資質は置いておいて心がfragileだとそもそも教授法とか生徒指導以前の問題で躓く」

と返答した、教員である彼の言葉は
誠にその通りだ、と思えた。


 そもそも、資質があるかどうかを
他人に聞いている時点で脆弱だ。


 noteで自殺のことを書いたことも、
過去に自殺を何度も考えたことも
他人のことで過労で倒れたことも
今、こうして目の前の非正規労働で
心血注ぎすぎることも、
転職活動でうまくいかないたびに
生きている理由だのなんだのを考えるのも、夜神くんのことを何度も書きながらまだ引きずっているのを考えることにしても、教員の資質があるかないかを他人に問うこと自体、脆弱だ。
何もかもにおいて脆弱さという言葉は、私という人間の弱さを表すのにぴったりとしている。


 心の脆弱性というのは、過去の、
過度な自己批判によって生まれるものが大きい。


 出来ない自分を小さい時から認識して、「私は何もできない」「私は人より頭が悪い」「私は人よりノロマ」と認識してきた積み重ねが、今のこの脆弱性につながっているのだろうし、
「できて欲しい」という自分への期待が高すぎることが自己の脆弱性を強めている。


 けれど、私はもうわかっている。
自己の脆弱性は自分でコントロールできるものだと。躁鬱の時期もあったし、何かと「悲劇のヒロイン症候群」の人が周りに沢山寄ってきて私も吸い寄せられていた。

 けれど、そんなのは幼いと、
責任感が足りないとわかっている。


  幸福感や充足感を最大化するために、限られた時間の中でどんな生き方を選ぶのか、与えられてきた環境をどんな風に捉えるのかはその人それぞれの考え方次第で、どんな出来事も事実と感情を分けて捉えられる人は強いこともわかっている。


 好きだった人と別れたという事実を、
彼に愛されなかった自分の存在価値だとかと結びつけるから脆弱なのだし、
過去に失敗した就労経験を別の会社、別の転職活動に当てはめて勝手に悪い想像で踏みとどまるから脆弱なのだし、他人に巻き込まれ、他人に頼まれてもいないのに勝手に心をすり減らすから脆弱なのだと。


分かってはいるけれど、怖い。

 わかっているけど、それでもわたしはまだ恋いしいと思いながら、夜神くんの残像を必死にかき集めてだんだんと出なくなった涙を絞り出しながら、一人呼吸を乱しているのだけれど。


  そう、つまり、私は、
自分の脆弱性に自分から拍車をかけている。もともと脆弱な私は、
自らさらにfraileになってしまう行動を起こしているから。


 教員になれるかなれないかで
つまずいている訳では無いと、
親愛なる友人にきいてはっきりと
認識した。つまりは私は
どんな仕事であっても、今のままでは
何も出来ない。


 そう分かっていても、私はまだ
恋しいとおもいながら、
 もう少しだけ夜神くんの存在を、
消えるまで、抱きしめたくてもなくなってしまうまで、抱きしめておきたいと思ってしまった。


  彼が、私に言っていた、今後
こういうことして働きたいと言っていたあれを、夜神くんは叶えたのだろうか。私はあの時も、目の前のことだけでいっぱいで、夢なんか考えられなかったけれど、想像していた未来は、夜神くんと別れたから全部変わっちゃったな。


 強くならなきゃ


とは思っていた。でも、強くなる、
ということの意味を私は考えられていなかった。


強くなるというのは、つまり
脆弱でないということであり、
脆弱でないということはつまり、
自立しているということで、
自立するためには責任感が大事で

責任を果たすためには勇気を持つことが大事なのだ。そしてそれらは、責任能力は、努力をしないと、身につかないのだ、ということの意味をやっと少しだけ、ほんの少しだけ、わかってきた気がする。




  長い時間がかかったけれど、
やっと私は、自分が努力して意識して
補填しなければならないものがわかってきた気がする。


 

脆弱性


この観点を、人間関係や仕事、就職や恋愛において頭においておこうと思った。


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