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私は、生理、辛いんよ。

アイツがきた。


毎月来るアイツが。


何年経っても突然来る。


突然お腹が痛くなって、重くて歩くのもやっとになって、

あ、と思って御手洗へ行ったらもう流血。


初潮からもう13年くらい経ってると思うけど

13年間、1度もまともにそろそろだよーなんて予告して来てくれたことはない。


そもそも、毎月ちゃんと顔を出すようになったのも、ここ2~3年くらいの話で、24歳くらいまではストレスあればすぐ止まるから来ないのが通常だったし、過労状態続いていた23~24歳はほとんどこなかったし、学部生までの頃も3ヶ月に1回とか、高校生から大学2年くらいまでは半年か1年に1回くらいだったと思う。


だから、まあ毎月来るようになってやっとホッとしてるという感じなんだけれど、

ただ、2ヶ月に一度くらい、
ほんとに辛すぎる。
立てないしぼーっとするしキリキリするし
脚折れるかと思うし、でも、働くし、
歩くし、頑張ってる。


何かへの表現として「死」を持ち出さないと語れないのはブルジョワの悪いところだっていつの時代の誰かが言ってたような言ってなかったような気がするけれど、


ほんと、死ぬほど重い。


初めからこんなだったから慣れているし、

どうやら病院へ行ってもエステとかマッサージとか行ってもそもそも私は

「痛みに強いんですね」と言われるほど
痛みに強いらしいし、

そもそも痛いものや辛いものは、
そういうものなのだと我慢するのが正しいと、小さいころからそういう人生を歩んでいたからさ、


脚の骨が折られると思うくらいにお腹が痛くなる
(分かります?お腹じゃなくてお腹の痛みで脚の骨折れるんじゃないかと思うくらいなの)けど、
生理はこんなもんだと思ってたの。


それに、私の母は、どの程度の生理痛なのか知らんけど、生理痛らしきものの痛みや具合の悪さを一度も見たことがないし、本人も生理は来てもお腹や他が痛いなんてない、そんなのは弱いだけだと言うから、生理痛がほとんどないのかもしれない。分からないけど。



生理痛に関してはもう
頭痛
腹痛
関節痛
腰痛、
から始まって全身痛いし重いし、
身体は火照るのに寒気止まらないし、
とか色々あったんですけど書くと
多すぎるから全省略します。


ほんで、まあ、25~26歳くらいからやっと
まともに月に1回生理が来るようになった。


それまで、生理は年に数回しか来ない珍しいものだったから、生理が来るとほんとに頭も回らない、歩くのなんて辛い、寒気がするとか色々あったけど、たまにしか来ないし、母が、そんなのは自己責任、って言うから、生理ってそんなもんって思ってた。


でも、毎月来るようになってから、


あれあれ?2ヶ月に1回、
右だけ、ほんとに骨砕けると思うほど痛い、


って分かるようになってきた。


まあ、骨砕けるくらい痛いのが、左右で差があると気づいたことと、生理痛が来る人と来ない人がいたり、生理痛が重すぎる人とそこまでじゃないけど痛くなる人みたいに、

人によって千差万別って知ったのが最近だから
最近気づいたんだけど、


それで、毎月来るようになって毎月重いんだけど、右側だけ2ヶ月に一度重すぎるっていうのは
あまりにも不安で、おまけにアラサーになってきたからね、婦人科にも相談しに行った。


結果、

「異常はないから、そうねえ、ただ単に一般的な他の方よりかなり生理が重くて、右側だけ重いのは、特に今のところ異常は見られないんだけど、、、」と、

重いから仕方ない、ということだった。


 先生には、ピルで調整していくことをお勧めされたけれど、

ピルってのは、時間通りに飲まなくてはならないし、ピルの副作用も人それぞれだったりするし、
周りの人の理解や仕事も調整しないと続けるのは辛くなるってのも聞いたから、


ただでさえ、てんかんの薬さえ、まともに12時間ごとに飲めていない私が、時間を守ってピルを飲めるわけが無いし、それを守ろうとすることへ意識を毎日向けなければならないストレスを考えたことと、家庭での唯一の女性同士の母がただでさえ生理に理解がないこと、治療費やピル代を自分で払っていかなければならないのに私は仕事をしていないこと(正確に言うと非正規)を考えた結果、


それらに神経を向け続けなければならないストレス考えたらもう少し我慢出来るし、月一、我慢すりゃいいことと思ってやめた。


ただ、ほんとに座ってたらすわってたでおしりの骨まで溶け始めたんじゃないかと思うくらいに痛くなるの。

それも、生理がきたときより、生理が来る直前が1番体調悪いし、痛いしきつい。


まあ、私の場合、しかも生理が安定してきた25歳前後からは、自分でもかなり前もって身体温めたり、痛み止め飲んだりいろいろしてきて、痛みもマシになってきたり、激痛でも1日だけになったりしたけど、



婦人科の先生には、

「まあそうね、毎月来るようになったのなら自分が我慢出来るなら、子どもが欲しいと思うまでは様子見でもいいよ。」と言われた。


なんてったって、それまでは数ヶ月に一度、
その前は半年に一度、その前は数年に一度しか生理来なかったんだから毎月来るようになっただけでも安心。


  20歳かな、22歳頃かなあ。


 その頃はまだ全然生理がちゃんと来なかった頃なのだけれど、


ちょうど卵子凍結ってのがニュースにあがったりしたころで、その頃から考えていたんだけれどねお金がかかるから、未だに始められていない。


毎月生理が来ていなかったって、
卵子が年齢とともに加齢しているのは変わらない事実で、だから、私の卵子の健康もどんなかしらって心配なのは今だって変わらない。


まあ、結婚相手もまだいないけど。


 
  婦人科に行くようになってやっと、

お医者さんに


「そもそも毎月来ないのなんかもってのほかで正常な状態ではないけれど、生理痛が重いというのも、これまた生理がちゃんとくるようになったからってOKとは言えない」みたいなこと言われた。


骨砕けたことなんてないけど、生理が始まってからしばらく骨が砕ける痛みを抱え、次にドロドロした血とともに冷や汗とぼーっとした状態と熱っぽいのに寒気が止まらない状態がきて、終わりかけるとほとんど何も無くなる、(まぁこの間眠いのはずっとだし、ほんと1日10時間以上寝てお布団の上には12時間以上いる気がするけど)


そんな感じ。


あ、そういえば、数ヶ月に一度とか年に1回しか来なかった時は、生理は数ヶ月に一度だけど、あの頃生理の期間は1週間ちょっと血が出続ける、みたいな。確か。


今はどんなに長くても5~6日くらいで終わる。


生理のことは、男性、それが父親でも兄弟でも知られてはならないって母に言われてきた。


私は、結構雑な人間というか、単に気づかなかっただけなんだけど、忘れ物激しいから、ナプキンを着けたあとの袋?を御手洗に落としていったまま出てきてしまっていて後で母にめちゃくちゃ叱られたりもあったけれど


生理という存在は知られてはいけないものなのだ


という決まりのようなものと、


なんで知られちゃいけないの?別に好きでなってるわけじゃないし。なんで私が悪いの?


って気持ちとをずっと抱えていた。


彼氏が出来ても言えなくて、けどほんとに重いし、考えごともできなかったりするから、めちゃくちゃ鈍感な人でも後日に、「もしかして、生理だった?」って言われるくらいにひどかった。まあ、23歳ころから彼氏に「生理きた、調子悪い」とか言うようになったし、


親愛なる友人としょっちゅう会うようになった院卒後以降、親愛なる友人には
「今生理なんよ」って言えるようになって、
だから、男性友人(とはいえ親愛なる友人くらいにしか言わないけど)にも言えるようになって、

それから、生理のことについて何かを書くというのも(これはほかの友人たちも含め特定多数、または不特定多数)出来るようになってきた。


今も親は、母は、
「生理なんてワードは男性の前ではたとえ親でも兄弟でも旦那さんでも聞かれちゃいけない」
「ナプキンの存在など知られてはいけない」って感じだけれど、


私自身は生理のことに関して何かを書くことも、
もちろんわざわざ対面でいきなり話し出すことはしないけれど

生理中にあった仲の良い男性の友人や彼氏には
「今生理なんよ」くらいは言えるようになった。


恥ずかしさが弱さとして現れていた年齢を乗り越えつつある年齢になったのもひとつだと思う。


 これは痴漢などと少しだけおなじ。


若い頃は痴漢もストーカーも言えずに抱えて、抱えきれなくなってからやっと友人や恋人に相談したりしていたし、過去のそういう経験を思い出してしまうとパニックになったりした。

でも、26歳頃まではまだあったけれど、24歳までより25歳、25歳の時より26歳、26歳より27歳、そして今と少しずつ、語れるようになってきた。


それはそうした経験が
現在進行形ではなく過去になったというのが理由の一つで、もうひとつは
私が強くなったってこと。


今だって、実際に、被害にあってるその場では声が出ないかもしれないけれど、


そしてその経験の傷は消えないけれど、


でも、傷ついてその悲しい傷にひれ伏して怯える毎日は来ない。

嫌なことあったなあって。


まあ、時々、ほんとに時々になったけれど、
ごくごくたまに嫌な夢見る時まだあるけどね。ごくごくたまに疲れてる時だね。


生理のことも、私たち20代後半以降の多くの人は、(20代前半より若い子たちがどうかはわからないんだ、でも少なくとも私は、)他人に話してはいけないという呪縛にかかっているんだと思うようになった。


だから、最近になってやっと、
もっと生理のこと話そうよ、

もっとみんなで知ろうよ


身体男性の方々も知ろうよ、


という流れが当たり前になってきて嬉しい。


 それにこれは親愛なる友人に出会って初めて体験したことだけれど、


 誰か大切にしている女性がいる知り合いは、
生理についてそんなに詳しくないわけではないし、結構?かなり、気遣ってくれたりする。むしろ、おなじ身体女性でも、

私と同じように辛くならない人の方が

「生理がそんなに重いはずない」とか
「自己管理不足」ってなるの。


もちろん、私の管理不足がないわけじゃないけど。それだけがすべてでもないと思うし。



 そういう時代になってきて、みんなもっと生理のこと知ろうねって時代になってきたけれど、


よく考えたら、私は、自分の身体のことや自分の生理のこともまだよく分かっていない。


 どうして2ヶ月に一度重いかの原因は不明のままだし、どうしてこんなに生理が毎月重いのかも、
分からない。


まあ、私よりもさらに辛い症状の人もいるだろうけど


それこそ、千差万別。


そもそもさ、おなじ人間じゃないんだから、


痛みとか辛さってそれぞれなんだよね。

仮に数値的に同じ痛みでも


それを我慢する人もいれば
痛い痛いって泣く人もいる。


そういうのって、今まで生きてきた中で
我慢する人なのか、騒ぐタイプの人かって違いもあると思う(騒ぐのが悪い、我慢するのが偉いって言いたいんじゃなくてね、)。


生理のタイプ分けのひとつにこんなのがあった。(これを書いている途中でたまたまインスタで見つけた)

私にかなり当てはまるものを✅してみる。

①冷えタイプ
✅寒がり
✅冷房が苦手
✅むくみやすい
トイレが近い
おりものさらさら

3/5

②ストレスタイプ
イライラしやすい
寝つきが悪い(→これはいつもだからノーカン)
✅お腹が張りやすい
✅下痢と便秘を繰り返す
✅便秘がち

3/5

③血不足タイプ
✅生理不順(→近年改善しつつあるけど)
✅乾燥肌
✅睡眠不足、質が悪い
✅めまい、ふらつき
✅貧血気味

5/5


④ドロドロ血タイプ
✅生理痛が辛すぎる
✅足は冷たいのに頭は熱い
✅肩こり、頭痛持ち(特に肩こり)
✅かたまりの経血が出る
舌の色が黒紫

4/5


全体的におおいけれど、それぞれの対処法はこう書いてあった。


冷えタイプ (同率4位)
 冷えていると血の巡りが悪くなるのでどんどん生理痛がきつくなる。ギューッとする痛みや腰のだるさは自覚・無自覚関わらず冷えてます。

(わかるぅ。昔からとんでもなく冷え性だったし。ほんとに20代後半になってよくお水飲めるようになってきてあと凄い気遣っているから頑張ってるから改善してるけど20代前半まで秋冬は顔も唇も紫が常手足も氷が当たり前だった)
対策はお肉やお魚など動物性タンパク質をとり毎日15分は湯船に浸かること
(体の内側から温めるってことだ)


ストレスタイプ (同率4位)
 生理前にイライラしやすい、便秘になりやすいが生理がはじまると少し楽になる。ストレスや体の緊張でお腹が張ったり体が重くなることがある。
対策は呼吸法、レモングラスなどのハーブティー



血不足タイプ (1位)
お腹や腰がだるく(待ってわかりすぎる、まあだるいと言うかもはや砕ける、骨折れる!って痛いだけど)、ずーっと鈍く辛い生理を過ごすことが多い。力が入らない感覚で(え、わかる、生理の時いつも以上に意識失う)、疲れやすく痩せ型の人に多い(痩せ型以外全部合ってる)
 対策はとにかく休む(ほら、休むしかないんやん!)体が悲鳴をあげているので睡眠の質をあげること。緑黄色野菜や、砂糖の入っていないドライフルーツを食べる。
 そっかあ私やっぱビタミン不足だ。


ドロドロ血タイプ (2位)
刺されたような激しい痛み(そうそう!)やドロっとした経血が出る。(あ、これたまにある。)体の血液が滞っている状態で食事の見直しが大事。対策は砂糖の摂りすぎに注意。揚げ物は控える。(砂糖な、気をつけよう。)そしてビタミンや良質な油を摂取する。(いやむしろ、ビタミン不足が問題?最近錠剤飲んでるけど、野菜から摂らないとなんだよね!)


 以上出典は以下のインスタアカウント。


 まあ、こんなふうにさ、これも一例でさ、


「生理」って言葉で十把一絡げにされるけど、
その内実はほんとに人それぞれ。


いつ始まるかも、どんな症状かもみんな違うし、
同じ人でも先月はドロドロした血で激しい痛みが辛かったけど今月はとにかく身体中痛いとか、
違うの。



その上、人によって
ちょっとの痛みや辛さを辛い辛いって騒ぐ人もいれば、じっとそんなものだと我慢する人もいる訳だから、


あの子は辛い辛いって言ってるし辛そうだけど君は言わないからあの子の方が辛いはずだ、なんて言えないわけよ。



 それに、例えば、すごく辛い理由が、
何かの子宮系やそれを含む女性の身体的病気や症状だって分かればまだいいけど(例えば子宮内膜症だったとか)、すごく痛いしつらいから調べたのにどこもかしこも別に悪くはなくて、
「もともと生理がかなり重いんでしょう。これは仕方ないことですね」なんて言われたら、生理痛をなるべく緩和させたり普段から温めたり代謝よくしていたとしても、治る治らないの問題じゃないこともある。


  生理は、基本的に今は、初潮を迎えた女性の身体を所持する人達にくるものだから、もちろん、出血を伴う生理のない、いわゆる身体男性(なんか、出血を伴ったりこういう症状はないけど、ホルモンの巡りのことを生理というだけだから、そういう意味では男性にも生理期間に該当する周期みたいなのはあるみたいですよ)で知識が浅いとか理解がないとか、特にね私の親世代くらいの人は、ほとんど知らない人もいて

私の親みたいに
「男性には生理用品はおろか、生理周期すら知られてはならない」みたいな人もいてそういう人たちはそういうのが常識だった社会に生きてきたわけだから、


やっとここ数年になって、
もっとみんな知りましょうってなってきて、

男性も受けいれやすくなったり、むしろこういう話を男性にするのはタブーだからと排除されていたのが男性にも話して良い風潮になってきて男性が知識を得る場を、公につくれたりするようになってきたところだと思う。


 私の場合、2人目の恋人?の時、夜神くんの時と経て、親愛なる友人に、
男性にハッキリ生理を言えるようになった。


でも、家では、父に知られてはいけないという決まりが母にあるから、
未だに話さない。まあ、私、雑な人間だから、兄弟も私の生理期間気づいてたろうし父も気づいてるかもだけど…


でも、恋人や親愛なる友人に言えるようになって

そうなってきてやっと、


分かり合えないのは、男性と私より


むしろ、昔はこうだった、というジョウシキを当たり前に無意識に刷り込まれている母となのだ、
とわかってきた。


 ただ、私自身も28年間生きてきた自分の人生があると、若い子たちのジョーシキが全然理解出来ない。時代の違いもすごく感じるし、時にそれをやはり「今の子は…」と思うのだ。



 私が当たり前に無意識に耐えてきたことを耐えられない人たちを見ると、「なんなん?」と思ってしまうことも、私にも時にはある。


 そうしたことはもちろん、私の持つ強さであって、私は強く、彼彼女は弱いのだろうし、


また別の観点で私が弱く耐えられないことを、彼彼女は耐えられる、そういうものなのだと思う。


人によって耐えられないことは、
これまでの環境や経験によっても異なるのだろう。


 それでも、やっと時代が変わってきたから、
生理について話すことは、おかしいこととか
恥ずかしいこととか

男性に知られてはいけないこと、とか

男性は知らなくていいこととか、

男性が知識を得ようとする場がないこと


そういうことをなくしていけるのではないかと

思える世界になってきた。


 私にとっては、男性友人に
「今日生理なんよね」と話せる存在がいることで
それだけで、生理の期間、少し楽になる時もあるから。



 こういう世界に少しずつ、近づいている。


でもその一方で、それらを反対したり否定したり蔑ろにする人たちもまだまだたくさんいて、まだまだ理解し合える社会でないし、許容している社会ではない。

それに、きっとなかには、話したくないのに聞いてくるような人もいるかもしれない。

 生理ひとつだけをとっても、
会社に生理に関する休暇があるところは増えたかもしれないけれど実際に利用するには心理的、または周りの目の壁や、本人のなかでの遠慮、または仕事が滞ってしまうからという責任感の問題で取らない人や取れない人たちも多くいるだろう。


 生理を含めた性の問題でいえば、
性に関する理解のなさや性暴力はありふれている。


 性暴力と一言で言ってもその内情は様々。


どれも日常的に起こっていることだが、


性的なことで嫌な事を言われるとか、
女性同士で生理などでマウントとられるとか嫌味を言われるなどもあれば
痴漢やそれらを含めた性暴力もある。


日本にもあることだが世界的に見れば、性暴力で10歳、15歳にも満たない子たちの多くが妊娠させられるなどはありふれた事実。


それが、まだ、ありふれた事実であるというのがどれほど悲しいことであるか、考えなければならない。


そして、みんなで、取り組んでいかねばならない。


誰一人、私は関係ないなんて人はいないだろう。


私はそう思う。


かと言って、いわゆる妊娠させられる子どもたちや、暴漢や痴漢などは、「私はしない」「私が見かけたら止めさせる」などができたとて、世界的にすぐに撲滅することは一人の力でできることではない。


 さらに、暴力は、目に見える形で止まるのが、変わっていくのが目に見えるものかもしれないけれど、


人々のなかの性に関する認識や常識は、


一朝一夕に変わるものでは無い。


長い時間をかけて、長い世代をかけて、

その社会の(社会を構成する我々大衆の)常識を
変えていくしかない。


 今をまだ生きている、
私の両親たちのような

「昔はこうだったから」で生きている人たちも
これからまだ人生100年時代で40年とか生きていくのなら、


どうにか変わって欲しいところではあるけれど、



長年自分の中で常識だったことを変えるのは
非常に難しいのはよくわかる。


それも、周りの環境が変わらない、人間関係が変わらない、強制的に常識を変えられない環境であれば、変えようと思えないことが多いだろうから、難しいことだろう。


それでも、新常識をアップデートしようとしている人たちがいるのも事実だし、


もし、少しずつ、
もっとみんなで知ろうよ、話していこうよ、

という認識の人たちが、


そういう場をつくっていったら、

これから知っていく子どもたちにもっと、


そういう場ができていったら、


いつの日か、ジョーシキの内実は

今とは全く変わったものになるだろう。



 私に、生殖機能が備わっている限りは、


アイツ、である生理とは長い付き合いになる。


どんなに周期が安定してきたって体調が悪いのも寝込むのも、身体中辛いのも、何もかも変わらないけれど、


けれど、


「生理なんだよね」って言える相手がいて
それを言ったからって

「わたしの方が辛い」とか
「みんな辛い」なんて言ってこないで


ただ、温かいハーブティーを黙って出してくれる相手が(しかも男性が)、親愛なる友人が身近に一人いる、


その事実だけで、


辛くてきつくて、嫌になる生理の期間、


心のささくれが増えすぎなかったりする。


 私はその事実を知ったから、昔より余計に


もっと、いろんなことを、

自己責任で、開示する人は開示し、


言いたくない人は言わないでいられる、

そういう社会になってきて欲しいと思う。



生理や性のことを話すことがタブーではなくなった社会だとしても、


言いたくない人はいるし聞きたくない人もいる。


そういう人たちが今度は、


言うことが正義なんだ、


と思わせないでいられる世の中にしたい。


そういうことを話すことをタブーだ、おかしいと言われたのが嫌だったから、同じことを言いたくない人や聞きたくない人に強制しないでいて欲しい。


ただ、言うにしても言わないにしても、


皆、それぞれの生理があって、
人によって千差万別で、

生理がどんなものか、どんなことがあるかとか

どこかの講演や記事でやっと知り得たどこかの身体男性の方やまだ生理を経験していない身体女性や、またはその他の人たちが


その情報が正しくて、ここに載ってないから、
パートナーの君の言う症状はおかしいとか、

そんな風にならないことを願うばかり。



 最後に、これを書いていて、
私自身も28歳と半年を生きてきて、
きっともっともっと私が認識しているよりずっと、

アップデートしなければならない私の中の常識


があるんだろうと感じた。


"ジョーシキ"というのは、今まで生きてきた環境、人間関係、今まで生きてきた中での経験、知識という偏りで出来上がったもので


全く普遍ではなく、むしろ
"ジョーシキ"は、偏ったものであるのが前提だ。


"ジョーシキ"じゃん、

"当たり前"じゃん、


と言葉にする時、


そのジョーシキや当たり前は、


あなたの中の、わたしのなかの、

これまで生きてきた経験や知識という狭い中で
出来上がった偏見であり、


私のジョーシキはあなたのジョーシキでない、


という考えは、頭のどこかに常に持っておきたい。


 ジョーシキじゃん、


という言葉を使わないのが良いし、
そんなことを思わないのが良いけれど、


いきなりそれは難しいことだろう。それでも、


この考えを持っている人と持てない人とでは、


見方や理解が全く変わると思う。


  戦後くらいまでだろうか?明治時代までだろうかは、(馬車を含め)馬に乗って移動するのがジョーシキだったかもしれないが、今誰が、日常の移動手段の選択肢に当たり前に馬を入れるだろうか。


 30年弱前までスマートフォンのスの字も無かったのに、今はスマホが当たり前になってきていて、それを使うことも、スマホの便利さを当たり前に享受することも悪ではない。


21世紀に入ってSuicaなどから非接触がはじまったが、日常のあらゆる決済が非接触でできるようになったのはこのコロナ禍で、だから非接触決済や非接触の接客が「ジョーシキ」化してきたのもほんのここ数年の話だが、便利だ便利だと、あらゆる人が、(それこそ、60代の我が両親や、80代の我が祖母まで)ありがたく享受している。


そういうテクノロジーの進化は当たり前にありがたく享受するのに、


そうしたことを含めて社会が変容していく中でジョーシキが変化した結果に


変化してきた考え方は受け入れない人もまだまだ多い。


お金を稼ぐひとつにだって、

未だに「身体を使って時間を使ってお金を稼ぐことが正しい」
「会社に入って、給与を貰う稼ぎ方が正当で、働かずにお金を得ようなんておかしい」と、


ほんの少額だが、自分が優待のために株を持っている母が、それでも言うのだ。


 会社に属し、出社をし、正規雇用され、誰かと働くのが正しいお金の稼ぎ方で


どこにも所属しないとか、若いのに正規雇用じゃないとか、そんなものは間違えていると。



その働き方だって、
リモートワークで仕事が出来るとか、今まで「これ無駄じゃない?」と思われていたことも、慣習だからという謎の理由で続けられていたことが、コロナ禍で消えつつある。(今、出社が増えてきてまた体制が戻ったり、リモートになって無くなったジョーシキがある一方、リモートで新しく出来た変な慣習もあるだろうけど)


   生理のことは、もっと広く性の問題や妊娠、出産、学校のあり方や教育、働き方、などあらゆること含めて話し合い、ジョーシキを変えていくものだろうから、今すぐ変わるなんて思わない。


 けれど、人々の認識が変わって制度が変わることがあるし、その逆で


制度を変えていくことで少しずつ人々の認識が変わって、


次第にジョーシキが変わっていた、ということもできるから、


国や地方自治体、会社など大きな組織は
制度というハード面から、


個々人や団体などはソフト面からと


双方向からもっとみんなが、


優しく、他者のことも、もちろん自分のことも


受け入れられる社会に少しずつ小さなアクションを起こしていけるといいなと思う。



 たとえ制度が変わっても、周囲のジョーシキが変わっても、生理の重さも辛さも変わらないけれど、


生理の重さも辛さも変わらないからこそ、


周りの人との理解とか、周りの人の優しさとか
誰かに話せるとかそういうことが、
受け止めてくれる環境があるという安心感になっていく。



親愛なる友人くらいにしか、
体調のことも生理のことも、辛い気持ちも
何もかもさらけ出していないけれど、


私にとっては、そういうことを言える相手が、
しかも、彼氏でもなんでもない、
最も信頼している友人がしかも男性(:彼は自認も身体も男性でヘテロセクシュアル、私は自認も身体も女性でヘテロセクシュアルだからここではそういう意味で彼を男性と記載する)であるというのが、私にとってどれほどの安心感と気楽さをもたらしたか分からない。


 同じように生理がくる女性同士の方が、
正直めんどうなのだ


だって、比べることじゃないのに、
「生理辛い」っていっただけなのに、

「私も辛い」ならまだしも「私の方が辛い」とか「みんなそうだ」とか「みんな辛いけど頑張ってるんだから頑張るのが当たり前だ」とか

いうし。


 なんで比べられると思ってんの?


 みんなそうとかいうけど、

わたしの感じている抉られる腹痛と意識消失と骨が折れるかと思う痛みと関節痛と倦怠感と眠気を同時に感じるあれを、あなたは「そんなに重いなんて有り得ない」って、自分はそんな経験がないからというだけで、一蹴したじゃない、


そんなふうに思うのだ。


 また今月もアイツがきた。


私もずいぶん大人になったし、生理周期もやっと安定しつつあるし慣れてきたから、前もって準備したり普段から温かいものを飲んだりして体調管理を気をつけたりする。けれど、


私のアイツと、あなたのアイツは違うし、


私が辛いのは、あなたの辛さや辛くないと関係なく、辛いんだよ。


と思うのだ。


 アイツと、生理のことを記載して来たけれど、


私は、生理のことって、こうした場で述べる場合に限っては
隠さなくてはいけないものだなんて思わない。
(友達や彼氏に言うには、気持ちが恥ずかしいから隠すかもだけど。)


生理が来るたび、妊娠できる可能性がまだひとつここにあると安心するのと同時に、やはりあの期間の辛さや気持ち悪さは憎しみさえ覚えるから、アイツと記載した。


あとは、アイツの方が、書いた時、
迫ってきた感あるかなって。


けれど、きっと4年前までの私なら、
アイツ呼ばわりだとしてもアレ呼ばわりだとしても、

そもそも生理について文字にする、
記載する、公にする、なんてなんでだろうと思いつつダメなこと!とおもっていたとおもうけれど、


付き合っていた夜神くんに言えるようになった2019年、親愛なる友人に当たり前に体調悪い、生理と言えるようになってきた2020~2021年を経て今やっと、生理のことを語るのがタブーだとするのが常識で、ナプキンの存在すら知られてはならないという人たちのジョーシキを、いや、そんなことは無いと、


もっとみんな知ろうよ、
私も私の生理しか知らないから、
保健の教科書に書いてあるとおりになんか
きてくれなかったし、
周りの友人や親みたいには生理が来なかったから、


やっと男性も、社会も考えようという空気になってきた今、

みんなそれぞれに体調も生理も違うんだとか、


生理以外の、性のこと、

生理だけでは無い体調や体力も千差万別ってこと、


いろいろ、もっと分かり合う、
わからなかったとして、ただ相手を否定しない、

という社会の構築に向けて踏み出すときだと改めて感じてスマホを手に取った。



 ジェンダー(社会的・文化的・心理的性差)と
セックス(生物学的性差)だって、やっとその言葉を知っている程度で使い分けられている人たちばかりでないことを
2〜3年前に知人と話していて感じた。


 こうしたことを理解していくためには、
もちろん話したくないことを無理強いさせないなんてのは当たり前で、
その上で分かりあっていく、受容していく、話す機会が必要であるし、


そうした話し合いや理解の場と同時に、

テクノロジーの進化や規則や決まりの変化は、

半強制的に、もしくは無意識に人々の認識やジョーシキを変える力があるから、


ソフト面とハード面の双方からのアプローチが必要なのだろう。


 他の人も辛いだろう。


でも、その前に、他の人と比べてとかじゃなくてさ、


私は生理、辛いんよ。


他の人と比べるのが間違えてるんよ。


ね。


#国際女性デーによせて


#国際女性デー

#生理


#性教育



 トップの画像で使わせていただいたのは、
ミモザの写真です。


 イタリアでは「ミモザの日」
FESTA DELLA DONNA(女性の日)とされ、女性に感謝を込めて母や妻、友人や会社の同僚に愛や幸福の象徴のミモザが送られることから、

1904年に婦人参政権を求めニューヨークで立ち上がった女性たちを起源に1975年に国連で3月8日を「国際女性デー」と制定し、その国際女性デーの象徴にミモザを使用しているとのことです。


↓参照



 ★大学2年くらいからずっと、思っているけれど、今の日本の教育に最優先で必要なのは、
ICTより、英語教育より、性教育だと私は思うんです。私が中高生だった時よりずっとずっと性教育がちゃんとなされるようになってきたのかもしれないけれど、正直私と同世代くらいの出会ってきた一部男性、性教育がなされなかったのか、ってくらい観念狂ってる人沢山見てきました。
(気持ちよさのためだけに避妊しないとか、
避妊しないことについて、なぜしてくれないのか聞いたら「俺は子どもできても構わない」とか、「気持ちよくないじゃん」とか、まだ結婚どころか付き合ってまもないのにいってくるとか、挿入してないからエッチじゃないといって年の離れた中高生に手出したとか)


もちろん、みんな、とはいわない。
まともな男友達もたくさんいるし、
むしろその人たち多いし。


でも、そういう人がまだ身近にいたことを
考えると、問題は大きいなと思う。
しかも、そういう人たちはもう、
学生を終えた社会人で、
教育を受ける場も受けたいと思う気持ちも
ないんだろうと思うとね。


さいごに、こちらは、ツムラが制作したムービーだそうです。素敵だったので是非見てください。

#onemorechoice



↓とくにこちら

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