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堕ちてゆく、夢の中に…

寝ていた。ずいぶん寝ていた。
遅い昼ごはんを食べた後から
ずっと寝ていたからだいたい
5時間くらい爆睡していた。
19時前。



 目覚める直前に見ていたのは
夜神くんの家にいてやはり眠っていた私だった。夜神くんの家に泊まりに行った時のことだと思う。寒かったからかしら。


 あの時も、寒くて何もしないのに
疲れていて、夜神くんのおうちで、
漫画を読んでいて読み切るぞ!なんて急に集中して読み続けていたけれど、
夜神くんが仕事に行っている8時間ちょっとの間に、読んでは眠くて読んでは眠くてを繰り返して、やはり夜になった時に寒くて気絶した。


 目覚めてこの時間くらいだったけれど、東京のマンションのベッドの中とは違って、山奥の一軒家のソファの上は寒くて、暖房をつけていたと思うけれど、寒くて気絶していた。漫画を全部出しっぱなしにして。


 やっと目覚めて夜神くんが
仕事に行く前に作ってくれた夜ご飯を温めなおそうとたちあがったり。


そんな生活を繰り返した。
1日目は夜神くんが東京まで
迎えにきてくれて一緒にお家へ行った日だし、最後の日も夜神くんがお家まで送ってくれた日だし、中日に1日夜神くんは仕事がお休みで一日中一緒にいた。


 今考えたら、いつも遠距離で会えない夜神くんが、3日間も割いてくれてしかもうち2日間は、運転して送り迎えもしてくれたんだと思う。


 私はやはり、少しばかりあなたに当たり前になっていた夜神くんの存在への感謝が足りなかったかもしれない。もちろんありがたいと思っていたけれど。


 そう、それで、あの時期は今よりずっと忙しかったし、2つ仕事を掛け持ちしていてずっと気を張ってて、夜神くんの家に行った時も、2日目のお昼前に夜神くんが家を出るまで甘えたな私と緊張している私は混在していた。だから、夜神くんがいなくなった彼の家の中で、本を読み、DVDを観ながら次第に、本当に少しずつ、その緊張を解放させていった。


 夜神くんの家でも疲れていて寝落ちしたけれど、夜神くんが仕事に行っている間に、その気絶と気絶からの目覚めと風邪ひきとベッドの中で寝る、は終わっていて、夜神くんが帰宅した頃には既に風邪をひきずらせながらソファに漫画を広げたまま疲れ果てて横になっていた。


 それを思い出した。
目覚める直前に見た夢だから
夢だったのか思い出したのか、
そんな程度だった。そして
目覚めて、しばらくぼーっとして、
SNSで、「患者さんが人工呼吸器をつける最後に、奥さんに愛しているといって感動した話」みたいなのを読み、直後に再び意識を失った。


 そう、わたしの夜以外の睡眠は、こういう寝落ちというよりもはや、気絶が多い。


 気絶2回目、私は病院で
親愛なる友人が病床にかけつけて、
わたしは酸素マスクをつけていた。
自分の命が残り短いことをわかっていて友人に、夜神くんを連れてきてほしいとお願いして、一度は断る友人に、「もうわがまま言わないから」「最後だから」とお願いして、最後の最後に夜神くんがなぜかきて、でも私から夜神くんの顔ははっきり見えなくてでもきたことはわかっていて、酸素マスクを外して夜神くんに、「伝えられなかったから…ありがとう」といって、その辺りで目覚める。もう少し続きのある時もあるけれどさっきはそのあと少しで目覚めた。


 寝落ちすると高確率でこの、
残りの命わずかな私。もしくは
病床で息絶え絶えの私と、
なぜか連絡したら駆けつけた親愛なる友人とその親愛なる友人にお願いしてなぜかすぐ現れる夜神くん、


の3点セットの夢を見る。何度も見る。


 今に始まったことではなくて、
倒れる夢自体は3〜4年前から、いやもっと前から何度も見るし、夜神くんが来る夢は夜神くんと付き合う前から見ていたし、その頃は倒れる感覚やベッドから落ちる感覚がもっと本当にリアルで、ベッドから落ちて死んだ夢を見てその落ちる感覚で目覚めたらしっかりベッドの上に寝ていることもしばしばあった。


 夜神くんと付き合っていた時、
死ぬのかもしれないと、あまり長くないのかもしれないと何度か突然思う時があって
この夢を見ては本当に怖くなって、
夜神くんに、「怖い夢見たの」と連絡したこともあった。


 いったい全体、この夢はなんなんだ。。


 昔から同じ夢を何度も見ることがあって、だいたい死ぬ夢か狙われて殺される夢か、自動車で突っ込まれて死ぬ夢かでほぼほぼ死ぬ。



 でも、自分が死ぬ夢というのは、大吉夢?といっていい夢らしい。


 夢の中で自分が死ぬというのは、成功や財運良好、恋愛では新しい夢がはじまったり付き合っている相手と結婚したりするらしい。今の所何一つ叶ったことはないが。


 兎にも角にも、夢占い的には
運気上昇だったり変化だったり、結局のところ、自分を変えたいだとか、変化を望んでいるようだ。


 ちなみに、夢に元彼出てくる場合、
私自身が繰り返している人間関係の悪いパターンを断ち切り、人付き合いをスムーズに進めるための努力が必要である、という意味合いも含まれているらしい。
  毎日夢に出てくる場合、
「そろそろ未練を断ち切りたい」という願望があり、新しい一歩を踏み出したいと思っている。元彼と復縁する夢は、過去の恋愛の失敗を繰り返してしまう予兆、元彼と一緒に寝る夢は愛されたい願望、元彼の家に行く夢は人に対しての不信感がピークに達している、元彼に抱きしめられて嬉しい夢は前向きに人生を楽しんでいること、

などらしい。


 決して吉夢というわけでもないが、
何度も見て、鮮明である場合、
正夢になりやすくの中の出来事や登場人物のセリフを覚えている場合、現実の世界でも夢の影響が強く出てくるという。


 でも、もし、正夢になりやすいのなら、私が倒れた時に最初に連絡するのは、親愛なる友人で、親愛なる友人に断られてもすがってお願いしてギリギリに到着する夜神くんで、わたしは酸素マスクをつけていることになる。

 そういう状況にならない限り、会うことは叶わないということになるし、そういう状況にならない限り会うことはないということになる。


 でも今日見た夢は、夜神くんの家だった。あの時と同じような寝落ちだった。現実は、寝落ちを繰り返して、夜神くんが帰宅する夜中には、逆にはっきり起きていたけれど、今日の夢の中では私は眠くなってリビングルームからベッドに移動して、ベッドの中で縮こまって寝ていたら、帰宅した夜神くんがベッド横にいて、目覚めた私が
「疲れちゃって…眠くて…」と
はなしはじめた。

 夜神くんが何を言ったかは覚えていないけれど、私は素直だった。


 たぶん、あの時もこうでありたかったんだと思う。疲れて寝ちゃったって言いたかったと思うし、甘えたかったんだと思う。



 目覚めたわたしは、こんなことを
思い出しながら、疲弊した身体を起こさずにいた。せっかく休みだから、仕事に必需な腕時計、修理したのを撮りに行こうと思っていたのに結局取りに行かなかった。

 こんなに疲れやすくてバテやすいけど明日からまた三日間仕事頑張らなくては。


 正規雇用ではないから自由にシフトをお願いできるのだが、
最近やっとのことで5時間くらいバタバタと働いて週に3〜4日。疲れて家ではバタンキュー。その度に、正規雇用でやはり同じように昼から夜でしかも1日8時間以上、車で出勤して夜中前に帰ってきていた夜神くんは、わたしより体力があるとはいえ、やはり疲れるし癒しが欲しかったんじゃないかと思う。
 わたしは私で体調も心の状態もひどくて甘えたかったけれど、夜神くんだって疲れて甘えたい時も癒されたい時もあって、そんな時にわたしが体調を崩したり、悩んでモヤモヤしていたり、夜神くんにこれやりたいんだよね!といっていたそれもできていなかったら、夜神くんは私に癒しを求めるのを次第にやめたのではないだろうかと。


 きっとそれだけじゃないけれど、
少なくとも、私たちは互いにズレを修正できないまま、互いの状況を把握することも理解することもできないまま、互いに遠慮していき違ったんだと思う。


 けれど私は、死ぬときに夜神くんに逢いたいし、ありがとうを伝えたいとずっと思っている。倒れたときに駆けつけて欲しいのは親愛なる友人と夜神くん。Lくんも昔はいたんだけど、清々しく振られてからは倒れる夢でLくんに会いたいと言わなくなったし思わなくなった。
 逆を言えば、夜神くんのことがモヤモヤしたままなからずっと、宙に浮いたように期待してしまうのかもしれないなとやはり思う。


 今日も疲れ切って結局20時を過ぎた。休みの日は最近ずっとこうだ。

 このままで自立の道に進める気がしない。けれど、夢の中の私も、夢の外の私も、少しずつ変化してしまっているんだと、夢によって実感させられた。


 夢の中で会うだけでは、
何も変われていないから、
私はやっぱり、夜神くんに直接逢いたい。ちゃんと気持ちを知りたい。
前に進むにしろ戻るにしろ、
いや戻るわけではないけれど、
どんな方向に行くにしろ、
恋愛だから、私一人の決断で
答えを当てはめることができない。
だから多分、夜神くんと話がしたいんだと思う。


 きっと叶わないけれど。



 けらど、本当に酸素マスクをつけるような、危機状態の最中にならなければ逢えないのだろうか。そうなる前に、逢って何かしらの帰着を得たいから何度もこの夢を見るのではないだろうか。


 まずは、この話を、夜神くんと繋がれる唯一の希望である、親愛なる友人にするべきなのかもしれない。



 初めてこの夢を言語化した…
だから少し勢いのままに書き過ぎた。


 私は、この夢の中を彷徨って
堕ちていくだけで、前には進めていない。

#夢占い

#願望夢


#恋愛

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