私たちは歯の健康についてもう少し向き合うべきなのかもしれない
久しぶりに歯医者さんに行った。
実のところ12月末か1月の頭に予約を入れていたのに忘れてすっぽかしたままもう3ヶ月近く経っていた。先週末くらいからひどく歯が痛くなって、おまけに(昔からしょっちゅう唇を噛んでは血を出してしまうんだけれど)何度も同じところを噛んでかなり唇が酷くなって歯を磨こうにも、口内炎のところをうまく磨けなくなって、(しかもそこが歯が痛いところで)昨日は夜ご飯を一口食べるのにも口内炎にしみてしみて痛くてひどかったから、朝イチ仕事中に、歯医者さんが開いてすぐに電話をかけた。幸い当日夕方で予約を取ることができてすぐに歯医者さんに行けることになった。
久しぶりの歯医者さんだったから、診察と治療に1時間半もかかった。歯医者さんにいくたびに毎回「今度からは最低でも、どんなに忙しくても2.5ヶ月に一度は先に先に定期検診を自分で予約するぞ!」と心に決めるのだけれど、一通り治療が終わって「今回の治療は本日で終わりで大丈夫です、次回また定期検診のお知らせしますね」と言われて予約がなくなると、すっかりいくのを忘れてしまう。せっかくちゃんと2〜3ヶ月後に定期検診のお知らせも毎度くださるのにもかかわらず。今回に関しては、歯科治療中で予約したのを忘れて行かなかったまま2ヶ月以上放置していたのだから、治療が終わっていなかった歯が悪化しても仕方ない。
歯科治療に関しては全く素人だから、いつも先生たちが「CからC」とか「七番C'」とかいうのも全然わからなくて、時々、何を言っていたのか調べるんだけど、いつも忘れてしまう。
食いしばりがすごくて歯が削れているかんじなのが困る。おまけに虫歯のところを削るからどんどん歯が薄く、なくなっていて、今回はついに先生に「ここの歯、クラウン(新しく銀歯のようなものを指すこと)した方がいいかも」と言われてしまった。実のところ20歳から22歳まで矯正歯科に通(学部生で1番忙しかった時期に矯正歯科でほぼ月一か月に2回通っていたので、診察中ほとんど寝ていたくらいでいつも先生に「お疲れなんですね」って言われ続けた)っていたので、既に健康な歯を4本抜いてしまっている。
成人の歯は全部で32本、大抵の人は親知らずが曲がったりして親知らずを抜くらしいが親知らずが曲がっていなかった私は矯正のために別の歯を上下4本抜いていて既に歯は28本。
その28本のうち既に、セラミックを2本ほど入れていて矯正治療の150万円以上にプラスして10万円以上かかっている。
歯というものは5〜6歳頃に、乳歯から永久歯に生え変わったら、そこから死ぬまでずっとその歯で過ごすことになる。平均寿命で考えたって87.57歳(女性の2022年の平均寿命)までの80年以上をこの永久歯で過ごすことを考えると、どう考えても乳歯から永久歯になるのは早すぎるんじゃないかと毎度思う。87年も生きるんだったら40年くらいのところで生え変わるようなつくりにならないものだろうか。
そんなこんなで既に矯正で4本抜いている私は32本ではなくて28本になってしまっている。ちなみに、29歳の平均の歯の本数は、30本。(これは矯正などの歯科治療なしで親知らずを全部抜いていれば28本、抜かなかった人は32本だから間で30本)4本抜いている私は既に平均より少ない。
ある歯医者さんのページには、各国の80歳時点での残存歯数が載っていた。
これによると80歳時点で、
スウェーデンの平均は20本、米国では17本、英国では15本、日本は8.9本らしい。
この違いには、歯科診療に関する考え方の違いがあるようで、悪いところを治すことを目的としている日本と比較し、欧米では「歯ができるだけ長く持つことを目的とする」と考え方が違うために、予防前提の欧米に比べ、日本は定期検診の受診率が低いのだそうだ。
何歳まで私が生きるのかわからないが、仮にあと60年生きるとして、今ある歯の数28本を私は守りきれるだろうか。
長生きしたい、とは特に考えてはいないのだが、それでも人間というのは、食べられなくなると弱り、噛めなくなるとボケる、というのはなんとなくわかる。ボケないためにも、生きたいと思うなら尚更、歯はずっと常に、死ぬまできちんとメンテナンスに気を配らなければならないと歯医者さんの帰りになるたびに思う。少なくとも、自分が何歳まで生きるのかは知らないけれど生きている間に歯がなくなっていくのは避けたい。
20代後半になって気象痛が激しくて、頻繁に頭痛や身体のだるさを余計に感じるようになって食いしばりもひどくなってきている。食いしばり線が、ど素人の自分自身でも見えるくらいに。歯医者さんにいくたびに、削られる虫歯になった部分、下がっている歯茎を感じている。
そして、虫歯治療を受けるたびに、歯医者さんにいかなければもう痛くて仕方ないとなるたびに「果たしてこの歯は、いつか抜けてしまうのだろうか」と不安に駆られる。
永久歯は一度抜けてしまったらもう生えてこないという事実を、一度削ってしまったら元には自然には戻らない事実を、歯が痛みだしてから思い出す。それでやっと、こうなってしまう前にもっと早くに歯医者さんに行っていればこんなに悪化しなくて、こんなに削られなくて済んだんじゃないかと毎度思い出す。
他の(特別何かの病気でない限り)身体の部位とは違い、歯は毎日使い、ご飯を食べていなかったとしても唾液も出ているわけであるし、皮膚のようにまた再生してくれるわけじゃなくて一度欠けたり失えばもう二度と生えてこない。その歯、その部分自体が健康に戻ることはない。
だから、一般的に特に何の通院も要しない人が、病院に行く場合、優先順位の第一位は絶対歯科になるはずだ。
私の場合は、持病で神経内科に通っているわけだから、最低でも神経内科と同じくらいの頻度で歯医者さんに通わなければならないはず。それなのについ後回しにしてしまう。そしてその結果に、インレーの箇所ができた。
今回も、これ以上ひどくなったらまたインレー増やさなければならないと言われて、前回セラミックの歯を入れるために10万円を母に借りたまままだ返せていないそれを思い出して、ゾッとした。
歯科検診は、すべての通院のなかで、最も頻繁に、最優先に、定期的に予定として入れておくべきで、歯が痛いな、と思ってから行こうと予約を入れるのではなくて、「3ヶ月に一度必ず歯科診察を予定に入れる」といった具合に、一年の予定にあらかじめ入れておかなければと、毎度診察後に思う、それでも忘れてしまうのだけれど。
特に、矯正をしている私は、ワイヤーが上下ほぼ全歯についているので、他の人より虫歯ができやすいのだ。余計に予約を入れて、歯が痛くなくても、何も困っていなくても定期的に診てもらうことを意識しなければならない。それなのに忘れてしまう。そして、歯が痛くなってから治療にとんでもない金額が毎回かかってから思い出す。
定期的に歯医者さんに通うという習慣をきちんと身につけることは、実のところ、定職を見つけるより、お金をたくさん稼ぐことより、勉学より、何よりも最重要なことであるとハッとした。
ちなみに、10万円かけて入れたインレー。最長でも10年くらいで寿命が来るから、あと5〜6年したら、私はまたインレーを入れ直さなければならないのかもしれない。もし私が87歳まで生きて、ずっとインレーを入れ直し続けたらいったいいくらかかるのだろうか。そしてあと5〜6年した時、前回は親に出してもらったお金だが自分で当たり前だけど払わねばならぬ。
そもそも、矯正治療をしていた2年間だけで150万円以上既にかかっているわけだし。
生きる上で本当に大切なことは、
働くことでも趣味でもなくて
1.命を守ること(心臓や脳が健全に動くこと)
2.きちんと寝てきちんと食べてきちんと運動すること
(寝ないと倒れるし、死ぬかもしれないし、食べられなくなると身体も弱るし生きられなくなる、運動しないと、歩けなくなると、脚が弱くなると一気に動けなくなってボケたり身体全体が弱くなってしまう)
そして、
3.歯の健康を保ち続けること
の3つなんだってわかってきた29歳。
歯の健康とか、歯を保たなければならないとかそういう意識って、まだ20代だとあまり持っていなかったけれど、今のうちに気をつけなければ30代、40代のうちにどんどん歯が抜けたりしてダメになったりしてもしかしたら、シニアになる前に、半世紀生きる前に、いや初老で歯がボロボロになってしまうのかもしれない。
美味しくご飯を食べるためには18本から28本は歯が必要だと書いてあった。80歳くらいになったときに28本に近い数を残しておくために、今のうちからもう少し意識しなければいけないのかもしれない。まあそこまで生きるかは別として。生きていた時のためにね。
仕事をすることより、
脳と心臓を健康に、足腰強く、歯を丈夫に。
それをもっと今のうちから強く強く心に刻むことにしよう。
今回も、ずいぶんと虫歯の部分の治療があった。結構気をつけているのに。それから食いしばりと、歯茎が下がってきている気がする。
あと、50年、いや、5年後、10年後、まだ中年という時期に私の歯はいくつきちんとした形で健康に残っているのだろうと考えたら、不安に駆られた。
そのために、持病のために定期的に通院している神経内科のように、歯科ももっと必要性を感じて定期的に自ら受診し続けよう。
ちなみに、もっと頻繁に診察に行って診てもらえば一度の診察代もかからないし健康な歯を維持できるだろうに、久しぶりに(およそ半年ぶりに)歯医者さんに行ったので、レントゲン写真を撮ることも含めて今回の診察費用は5000円いった。
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