卵子の数を数えに行った話-後半



 20代前半からずっと気になっていたAMH検査(卵子の数と、卵子の運動性を測れる検査)に行ってきた。


 胎生期(つまり母体の中にいる時)に500〜600万個以上の卵子が作られて出生をピークに、その後排卵の有無に限らず、卵子は1日に30〜40個自然に消滅しているらしい。加齢とともに卵子の数は減少してダメージも受けるという。


 私は、初潮がきたのも15歳頃で、初潮の次に2回目の生理が来たのも1年後とかで、その後、生理周期は半年とか1年とか、短くても数ヶ月に一度で、ちゃんと1ヶ月に一回ちゃんと来るようになったのは実に24歳頃の話だった。そんなもんだったから生理が来ると本当に死ぬほど重かったけれど、あんまりこないから時々辛いな程度だったし昔から、痛みに強い人間だったし、痛みとか辛いことというのは我慢するのが当たり前であったから「そういうもの」として生きてきたのもあって、あまりそういう意味で騒ぐことはしない人間だったので、もう本当にそれは力を入れて足を踏ん張ってなんとか意識を保ってるくらいの感じだったけれど、そんなもんだと思っていた。

さらに、1ヶ月に一回来るようになって気づいたのが、右側だけ生理痛がひどいことだった。

 さすがに、25歳、26歳になってからは気になることがあれば婦人科に行くようになったけれど、その歳になるまでは、なんとなく親の許可がないと病院には行けない人間で、母が「子ども産む予定があるわけじゃなしに、病院なんかいったって何にも変わらない何のためにいく、」というような人だったのであまり行かないできたのもあったかもしれない。

 25〜26歳になっていくようになってから、生理痛が重いというのは異常なことなのだと知った。以前にも書いたように、生理周期の異常性や第二次性徴期に第二次性徴が来なかったことに関しては、思春期の頃よりずっと不安で悩んでいたのもあり、私は、「自分は子どもを産めない身体なのかもしれない」「産みにくい身体なのかもしれない」というのもあったりして、生理が安定するまでに時間がかかったのもあり、そもそも、卵子はどのくらいあるのか、どのくらい活動しているのか、子どもを産める身体の元があるのか、調べたいとずっと、20代の前半からこの検査を受けてみたかった。

前半はこれです。↓


検査を受けてから2週間、結果が出たので結果を聞きに行った。


 そもそも、AMHとは不妊治療の成否を左右する重要な指標でAnti-Mullerian Harmone(抗ミュラー管ホルモン)、つまり発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンのことらしい。この値で卵巣内にどれくらいの卵が残っているか、卵巣の予備能力がどれくらいか、およそわかってくるとのことで、血液を抜かれただけで実質的な検査は終わったので生理期間中でも受けられる。AMHの値は、卵子の在庫の目安であり、その卵の質が良いか、順調に育つかどうかは年齢と相関するので同じAMH値でも年齢の高い人の方が反応は悪くなり、逆に、実年齢が40歳でも卵巣機能は30歳であるということもある。そういうものらしい。そしてAMH数が高ければ(高過ぎなければ)今後発育できる卵子の数が多いということらしい。


はらメディカルクリニックHPより



さて、29歳と半年の私の卵巣機能はいかほどであったか。


 数値が高すぎると卵巣嚢腫なども疑われるらしいが、検査をしてから今日まで、私は何も調べなかったのと、平均より高い数値が出るなど想像だにしていなかったので、この数値がどれくらいのものなのかわからないまま、「何か質問はありますか?」と聞かれたものに特に質問できないで帰ってきてしまった。


結果の通知とともに、ブライダルチェックに関する案内もいただいた。簡易のチェックでも1.3〜1.6万、妊娠後にかかりやすい病気なども検査できる検査にすると2.5〜2.8万円、不妊治療開始の時に必要な検査まで全てを含めたフルパッケージコースだと3.7〜4.2万円ほどかかるようだ。た、た、高すぎる…これは国からの補助が欲しいと思った。


ちなみに、クリニックを出てからよくよく読んで上記の検査結果とAMH検査について調べたものの数値表を比較すると、自身の年齢の平均値より多く6未満なら妊娠に影響はないと記載されており、6以上の場合は多嚢性卵巣症候群(PCOS)の可能性があり、7以上の数値の場合その可能性があがる、と記載されている。

私の数値は7.30。十分にその可能性を孕んでいる。なんとなく23〜24歳頃から、これだけの生理不順と生理痛、そして第二次性徴がきちんと始まったのが25歳頃ということも含め(そしてすでに止まってしまったようだ)何かある気がすると思っていたがまさかそういう可能性を多く孕んでいるとは。


いずれにせよこれ以上のことは産婦人科での検査しかできないだろう。ただ、ここには7以上の数値の方はPCOSの可能性が高いという結果が出たが、別の漢方系薬局と見られるところのサイトでは29歳女性の基準数値は4.14ng/mgで、0.86〜11.97ng/mgまでは基準範囲らしい。(基準範囲広過ぎませんか?妊娠を経験した人としてない人含めてるとかかしら)


AMHは、これから排卵に向けて発育する卵胞がどのくらいあるかの指標なので、初潮が遅く、2回目、3回目の生理までも遅く、これまで20代中盤に至るまで頻度が少なかった私は、排卵されているのに生理が来なかった、ではなく排卵されずにいた、という可能性もあるのかもしれない。


ただ、AMH検査では残卵子数のおおよそを測ることはできるが、その卵子がどのような質かまでは測ることは難しいようだ。


また、AMH検査は生理期間に左右されずに測定できる検査ということから、月経前であったのか月経中なのか、月経後なのかで数値は大きく変わるとのことであった。今回は生理が終わってから10日ほど、排卵中であった可能性も高い。ひとまず、月経痛がひどいことやその他の不安要素は、今後産婦人科で相談するとして、現在排卵されていることが確認できただけでも良かった。


また、いつか、今度は生理中などに検査に行けるとさらに正確な数値が出るだろうからなってみたい。


問診とただ血を抜かれるという快感だけで、こうした数値がわかるので、妙齢の女性で妊娠を希望する方は一度試してみるのも良いかもしれない。


(個人的には検査を無料で受けられたことの他に知りたかったブライダルチェックの費用や数値に関してや、これまでの生理に関してずっと抱えていた不安を話せたことがとても良かった。)


#amh検査

#卵子数

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