素材としてのソフビパーツの提案と挑戦!
ここ最近ですが、中国の玩具工場が閉鎖になったりと玩具業界にもなんとなく暗雲が広がっていると感じます。
国内事情としても中国の生産の遅れから度重なる発売延期。
数々のメーカーが他業種との事業提携とオモチャを生産するだけではなかなか難しい時代となってきたわけです。
そもそもオモチャを作ろうと言うにはものすごいお金がかかります。
金型だけでも数千万ということはザラです。
そのまま設備投資もかなりの費用。
しかしながら上代は上げられないという中での中国工場の倒産や人件費の高騰…
そう言った中でもソフビというのはかかっても数百万。
この危機に何かを差し込むにはもってこいの素材とも言えます。
昭和時代に日本の玩具を世界に知らしめたのがソフビの存在です。
それがいつしか80年代頃から費用がかかるプラ商品に逆転され、さらにが空前のゲームブーム。
そこからどんどん影を潜めてしまいましたが、マニアの間では長く愛されているカテゴリでもあります。
ただ、そのマニアに支えられているという部分。
マルサンやブルマアクと言った『レトロテイスト』としてのソフビが主流として、またいまだに愛されている。
もっというとソフビの製薬から生まれたこの形が『ソフビである』アイデンティティでもある。という認識が根強くあると思います。
しかしながら、ソフビも色々とハイブリットでせさんもされていました。
プラ商品とのハイブリッドなども出ていた。
ということも考えると、ソフビを『素材』として考えられることはできないだろうか?
と実はずっと前から考えていました。
『中空であることの利便性』『柔らかく耐久性がある』という利点を活かしたハイブリット商品。
実はそういうところに『生産コストを抑える』何かがあるのではないか?
とこのが玩具暗雲が迫る中提案してみよう!
と考えました。
これらは実は以前配信でやったことがあるのですが、途中で頓挫してしまい(笑)そのままだったのですが、そう言えばボークスのアクション素体があった!
と思い出し、弊社ガイバー1とのハイブリッド実践を試みました。
自社商品では全く無理で須賀、例えばボークスやオビツなど素体があるのであればできるんじゃないか?
と思います。
ソフビ自体が安価でできるというのもありもっと企画を練るととても良いものができるのでは?
などと妄想します。
では、早速作業を図解して参ります!
まず用意したのがボークスの素体(今は絶版なのかな?)と弊社ガイバー1。
そもそもガイバー一は『レトロソフビ』を主体として嵌着をつけるために愛らしい造形となっております。
が、後述しますが、ディティールはきちんと監修を受けてしっかりと作ってます。
ボークスやメディコムトイの素体を入手するのは現在困難かと思いますが、オビツボディは入手しやすいだろうか?
ひとまずはこれらを使って改造を始めてみます。
まずはソフビをバラバラにします
素体を入れるために不要な部分をカットしていきます。
首のジョイントをカットし当ててみますが、なんとなくスケールは大丈夫そうです。
同じように不要部分をカットしていきます。
ではここから素体にソフビパーツをかぶせていきます!
ソフビを十分に温め柔らかくするとするりと入っていきます。
洋服を着せる感覚ですね。
しっかりとハマりました!
いかがでしょうか?この状態でもかなりしっくりときています。
同じように腿のパーツをかぶせます。
ちょっと素体の方の腿が太いので入りずらいかも、という感じです。
が、そもそもが素体の方が足が長いのでまあよしかな、と(笑
今回はひとまず足首を切らずに履かせていますが、これもカットすると動きに幅が出るでしょう
そして全てのパーツを差し込んで完成!
と言ってもとりあえず差し込んだだけです。
固定したり隙間を何で被せるか?など課題はいっぱいありますが、素材としてのソフビが十分活用されている気がします。ガイバー自体が素体との体格差などもあるのであっていない部分もありますが、生産時にスケールを合わせて作れば問題ないと思います。
また、最近は3Dプリンタなどでより正確に作れると思います。
こう言ったハイブリッド生産は元からある素材を使って外装だけ作る、とかパーツを作るなど制作に大幅なコストダウンが図れると思います。
外装だけがあれば色々と組み替えができる!とか間接だけを場制作して固定ポーズをスムーズに差し込んで作るなど割と幅が効きそうです。
弊社でも何か面白いものができればなあ…
と考えてます。
最後に、ちょっとだけポーズを撮らせてもらって終了します。
時間があれば関節を隠すパーツも作ってみたいですね!