小さい頃は壁で景色が見えなかった。

 雨がしとしとと降り続ける中、休日である今日も僕は会社へと向かった。

 前回も忙しい忙しいとnoteにつづってはいたけど、また違う意味で忙しくなってしまった。なんと、ななんと昇進してしまったのだ!!

本来だったら、(昇進資格の試験には合格して、いつ来るかわからない昇進を心待ちにしながら今の職位でつらつらと過ごしている…)と書く予定だったが、最終面接を終え会社に帰ってきて2日。上司がわざわざ会いに来て僕に告げた。「来週から、昇進です。」

 え、まだ結果も出ていないですよね、と返せば

試験に落ちていれば代行、というカタチで。と上司は笑いながら答えた。

全然信じられなかったのだが、その後3日後には引継ぎが行われあっという間に昇進である。


 小さいころ、高台に上ってみた景色は目新しくてわくわくしたものだったけど、大きくなって高台も必要でなくなってからみた景色は割と陳腐に見える。

同じように、経験してみた職務はこの2週間で急に陳腐なものに見えてきている。こんな景色だっただろうかと思いながらも、日々業務をこなしている。

…いや、ほんとはまだ背伸びしてやっと見える景色だから、ずっと見ていられるよう背伸びばかりしているのだけれど。


 そんなこんなで休日の今日も会社に通いながら、ふと息苦しさに気づいた。休みと仕事の境が見えなくなって、心が安らいでない。ぼーっとする瞬間でさえ、まだ終わっていない仕事を終わらせることを考えていた。

休みは休み。まったく仕事を考えない時間を作るだけでも、心がどれだけ休まるかを僕は知っている。だから僕はnoteに仕事のことを吐き出して、これから真剣に映画を見ることにする。スマホもオフ。

そうすればきっと、仕事を忘れ僕の心はいくらか休まる。そうして少しずつ背伸びをしなくても景色が見られるように成長していくのだ。

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