届かないラブレター4

前回。ゼミで仲良くなった友達Kを通して彼女ともより深い親交がうまれた。そこで悩みや不安はもちろん、等身大の自身について互いに話し合うことができ、とても仲良くなった。


ついに僕らは4年生になり、卒業論文に大学院入試と大忙しとなった。大忙しだしあまりネットの海で語れる内容はないので、先に佐藤健こと僕のことを全部話しておく。中途半端な気持ちのまま卒論も入試も進めたので、9月の入試は全滅。12月までの卒論中には自分を見失いうつ状態に。全く何もできなくなってしまったが、これまでここに登場してきた人物をとおしてなんとか復帰(?)。2月には全てを一新、就活に切り替え、内定をもらい一応今に至る。お恥ずかしい。

では彼女はというと、僕以上に大きな経験をこの時期にたくさん経験した。さすがに具体的には言えないけど様々なものを失ったりして、現在進行形で見かける彼女の姿はとても大変そうだった。僕だったらもう完全につぶれていると思うが、それでも気丈に志望校の入学を勝ち取った彼女の姿は本当に美しかった。尊敬した。入学当時、僕が憧れた有村架純のような姿ではなく、真剣に現実と向き合う等身大の彼女の姿がとても美しかった。

前回述べた、最高の会合はこの間も細々と続いており、互いのことはだいたいよく知っていた。加えて、9月以降僕が精神的につぶれたあと、彼女とは二人でよく会うようになっていった。互いに似た境遇も経験したため、互いの価値観や苦しみに対し、常に共感的態度、というかもう「わかる!」と思える出来事を共有していった。

そうして二人で何度も会うことになると、どうあっても男女。申し訳ないことに、僕は消えかけていた1%の恋へのわくわくが着火剤ともなり、「頑張れ」とか「人間として好き」以上にけっこう意味深な言動があったと思う。いやでも、それは僕が勝手にじゃないよ。あっちも結構意味深な言動してきたんだよ。わかんないけど。

でも本当に、友達以上恋人未満になったり、普通に友達だったりと揺れ動くことが多くなった。いやまあ少なくとも、この時期を経てそうとう仲良くなった。


ちょっとだんだんと駆け足になり、描写不足も甚だしいが、これが現状までのお話だ。

現在の僕の心境としては、僕は彼女が好きだ。一人の人間として好きだし、恋愛感情も持ち合わせているだろう。しかし、自分がどこか遠くへ引っ越しそうであったり、これまでの恋愛を互いに知っているため、軽率に伝えることはできない。でも、それでも伝えなくなってしまうのが恋心の作用というもので、僕はそのどうしようもない気持ちをこうしてnoteにつづって落ち着けている。さあどんな手紙ができるのだろうか。

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