届いたラブレターとそれから2
やっぱりこういうのは記事を分けて送りたい。佐藤健です。
卒業式も終わり、もう会える見込みは少ないけど、連絡を取ってみました佐藤健です。
僕が下関に行く2日前。なんと有村架純、京都にいました。もう無理じゃーーん。そう思いながらラインしたら、相談されたので電話で軽く話しました。そして最後に聞いてみました。
僕「もう一回最後に会えたらと思ったけど、無理そうだねー」
彼女「いやでも会いたいねー。私明日の夜には東京帰るけどどう?」
僕「明後日の夜出発だから、行く当日のランチごろしか空いてないかもなー」
彼女「え、行けるよ。行きたい」
…そんなことってあるもんなんだなーー???
僕「あ、本当? じゃあ13時ごろにランチでー」
彼女「うん、じゃ場所とかはラインでーうん、またー」
マジか。会えるんか。
電話を切ってすぐ、ダラダラやってた荷造りなんて速攻終わらせました。行く準備を完璧にしました。
最後に会えるだなんてこんな嬉しいことはない。今度こそ本当に最後。絶対会う。
好きと伝えるかどうかは、まあ言えたらいいか。そんな気持ちでした。
当日ーーー!!!
そりゃもう楽しみですよ。めっちゃ楽しみ。わくわくしちゃいます。とりあえず最後なので、大学周辺でランチして、僕の思い出深い旧芝離宮に行くことに決めました。13時から17時までという短い時間で、東京から離れる僕主導で動きました。
…いざ会うと、毎回僕らは最初「…あの、どこ行こっか」「うーん、そうだね…。」と会話が詰まります。すいません、まあ僕が常にそうなんです。コミュ障なので…。
そしてご飯を食べると元気になる僕。下関の話をすると場が重くなるので、大学のころの話をして盛り上がります。
互いに気持ちがほぐれたところで、旧芝離宮に向かいました。
大学時代僕はよくここでのんびりしていたので、最後にどうしても行きたいところでした。そして庭園好きの彼女にはストライクな様で、すこぶる機嫌がよくなっていきました。かわいい。
テンションがあがったのか、僕にどーんとぶつかってくる彼女。かわいい。 小さい坂に登っては、上からこっちにかけてくる彼女。かわ、そのまま僕の胸のなかに入ってきてもなお突進してくる彼女。
かわいい。かわいいの権化。
あと、互いに写真を撮るのが好きなので、庭園をパシャパシャ。ついでに互いもパシャパシャ。かわいいが記録されました。
桜と彼女。 椿と彼女。かわいい。
かわいい。いや本当にかわいい。やめて。もう幸せすぎて吐くから!!!
…こんだけのろけたところでなんですけど、皆さんご存知ですか?僕と彼女、友達なんですよ?
まあそんなとこで、庭園のベンチに落ち着きました。僕はかわいいがゲシュタルト崩壊です。休憩は助かります。
「餞別…じゃないけどさ」
そこで彼女がチョコをくれました。かわいいは休憩じゃなかった箱を開けると、中には京都で買ってきた日本酒入りチョコ。みんなのお土産ついでみたいな、個包装一杯のご当地クッキーとかではなく、綺麗にラッピングされた完全に僕のためのプレゼントなんですよね。
もう完全にいとおしくなってしまって抱きしめたくて仕方なかったです。「好き!」て言いたかったーーーーあああ
…でも、でも僕はしてはならないと感じていました。雰囲気は最高で、今言えば最高の返事も返ってくるとどこか確信していました。それでもダメだと感じました。恋愛感情もあるけど、それ以上の親愛の情があり、これからもずっとこうしていたい気持ちが強かったからです。それに僕が遠くへ行くのに付き合ったら遠距離になって互いに苦しむことになります。その果ては彼女との音信不通…というわけで、いずれにせよお互い苦しむのは目に見えていたからです。
「じゃ、行こっか」
最高な雰囲気のまま温かい沈黙が流れていましたが、彼女がついに口を開きました。
僕もそれに続き、最後のコーヒーをのみに。
コーヒーを飲みながら、彼女のこれまでの恋についての相談を受け、恋ってなんだろうトーク。理解し同意しながら聞いていましたが、心の中ではまだ気持ちは収まりません。
だから、約束の17時を過ぎても、僕は彼女といる選択をしました。少しでも、ギリギリまで彼女といたくて。
そして店を出た直後、駅まで歩く道すがら、
「いろいろ話したけど、それでも僕は好きだよ」
的な感じで軽く伝えました。
ついに言いました。4年かけて好きになった人にこんな伝え方でいいの?と感じるかもしれません。
いいんです。
さっきの雰囲気に飲まれるでもなく、フランクに感情を伝えました。そっちの方が今の僕らの関係にはあっているとも感じています。それが正解かわかったのはこの直後。
彼女は赤面しながら、「…うん、さっきの庭園の行動でもそうだし…私も好きだよ」
二人して「知ってた」と照れ笑いを浮かべながら「好き」と言いあいました。
そして、でも付き合う感じでもないという結論も出しました。
互いに「好き」。
それでいいじゃない。
一応、「これはフラれたことになるんかね」と冗談めかして言ったら、「いやそうではない…んじゃない?」とのこと。お?
それからまた互いの好きなところとかをなぜか言い合ったんですがそれはわたしも、読んでくれている人も顔が真っ赤になるので割愛。
要は、互いに好きであること。今は付き合うとかじゃないこと。だからこれからも、全く同じ関係でいることを約束しました。
だから僕は、ずっとこのままでも最高だけど、またいつか彼女に告白する、とも伝えました。
…まあそんな感じです。そうして僕は下関での生活が始まり、明日から彼女もまた新生活が始まります。
次に会うとき、僕らはもっと成長しているでしょう。もっと素敵な人間になっているでしょう。
定期的に会いながら、今までと変わらず相談しあいながら、それぞれの幸せを希求したいと思います。
…それでもし、いつか彼女と結ばれたりでもしたら、このnoteを見せてみようかなー、なんてね。へへ。
おわり
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