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1年間(1500h)弁理士試験の勉強をしてわかったことと今後

とにかく途方もない道のりであるということ

弁理士試験をスタートさせて1年。1年と聞くと短く感じるけど、ずっと勉強をしているとなかなかに長い。楽しく学んでる期間というのはせいぜい半年くらいでそこからはしんどさが増してくる。

特に勉強をしていて苦痛に感じるのが、訳がわからない箇所がある時だ。何度読み返しても講座を聞き返しても意味がわからん!という時。とにかく法律用語も条文も非常にややこしい。何が言いたいのかよくわからんという文章だらけ。

で…疲れてくるわけで。あれ?わしは今何やってるんだっけ?みたいな。

体系別過去問を解いていて思い出されるのが、高3の時に予備校で物理の重要問題演習を解いて頃のこと。あの当時、物理の重要問題集がとんでもなく難しくて1問解くのに1時間かけたりしていた。

短答試験の過去問を解いてるとそんな気持ちになる。選択肢なんだけど、結局『文』を読んで選択するので色んな知識を総動員させて、矢印を引っ張って時系列を書いてみたりして回答を出す。

慣れたらきっと文章だけ読んで、これが答えねってなるんだけど、多分そうなるためにはこの分厚い過去問を5周くらいしないといけない。

ちなみに今2周目。2周しかしてないのかよって感じなんですが、まあ2周が限界。とにかく全てが初耳の状況で問題を解くのは本当に辛い。今回で本当に全くの新規の分野にガチで挑戦するのはもうやめたいと思う。

箸にも棒にも引っかからない

大体1500時間勉強したところでわかったことは、短答試験は多分…多分だけどあと1年やったら受かるような気がする。(現状はまだまだ。)論文は背中すら見えないというのが本音。

この試験を1年で仕事しながら受かる人は本気で猛者だと思う。私のスペックでは正直不可能と言っていいと思うレベル。どうやったら1年で受かれるのか不思議になるくらい。

そして、何より一番わかったことは、自分はそれほど賢くはないということ。これが正直なところ一番の収穫であったようにも思う。

これは悲観的になっているわけでもなく、ただ単純に「高すぎる壁」と乗り越えられてる方々や合格体験記を見ていると、すんなり受かられる方もいらっしゃるんだなと。これは流石にスペックが違いすぎるなと痛感した。

いや本当に卑屈になってるとかそういうんじゃなくてこれは逆立ちしても敵わない存在を改めて感じた。いやいや30年も生きてきたら早気付けよ笑!って感じなんですが、薄々は気付いてたんですけど、改めて1年ガチってみて「そりゃ無理だわな。」と思わされる感じです。

何ていうか、年齢を重ねて振り返ると、こういう風に取り組めばもっと効率的に最短に合格できるみたいなことを頭で理解するじゃないですか。そうすると、過去の自分の歩んできた道に対して、「もっとこうすれば良かった」「こうすれば更に良い結果に結びついたはずだ」という気持ちになるんですよね。でも実際やってみると、やはりあの頃はあの頃でこのスペックなりに精一杯やった結果なんだなと改めて気づくわけです。

そして、もう一つ気づくことが「今持っている財産のありがたみ」です。大した財産ではないですが(笑)、例えば昔に取ったTOEICの点数だったり、学歴だったりそういった類です。

大学も一度卒業してしまうと、自分がその大学に通っていたこともすっかりと忘れてのほほんと社会人生活をするんですが、実はその大学を卒業したからこそ今がある部分って少なからずあると思うんですよね。つまり、まさか自分の魅力だけで入社したわけがないということです。過去の栄光の後押しがあって初めてその会社に入社したり、社会的信用を得られたり、彼氏彼女がいたり、結婚できたりできなかったりなどするわけです。

自分の魅力だけで学歴は小卒だったりしたらかなり厳しい戦いになるかと思います。就職も結婚も。(本当に魅力的ならば問題はないでしょうが。)

ということで、ある一時頑張って手に入れたものというのは私のような平凡な人間にとってはものすごく強いカードになるわけです。そういう意味でも、きっと弁理士試験に合格して弁理士という資格を得れば、それは私の人生の追い風になるんだろうなというのはわかります。

そして、今後どうするか

まずは、短答試験5/22に受験します。もちろん結果はどうなるかわかりません。ですが、今のところ、かなり厳しいなと。過去問を見ながらまだまだまだまだなるほどそういうことか!と新たな発見がある毎日です。

そして、5/23からどうするか。正直今のところ全くわかりません。はっきり言ってしんどいし、あと、1500時間やってみたことで、「認められたい」という承認欲求みたいなものは薄れました。それは多分、自分の能力は本当に大したことがない平凡なものであることに気づいたからです。でもその一方で知的財産のことを学んで純粋に知財に携わってみる人生も面白そうだな(というかこの入れた机上の知識を実際に使ってみたい)という気持ちは湧いてきました。割と不純な動機から純粋な動機に昇華した気がします。

まぁそんな感じです。今の純粋な気持ちです。この試験を最後まで熱い気持ちで乗り切れる人はいるのだろうか…。もうただ逃れたい一心で受かりにいくか逃げるかのかの二択な気がしてならん。

鎌倉殿見ながらピアノ弾いてお酒飲んでたまに海外旅行行って生きててもいい気もしてしまってます。人生楽しく生きたいんよなーと感じる昨今です。ピアノ弾きたいし英語勉強したいし遊びに行きたいんよね〜。


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