大好きなコーチ
私が小学一年生から習い始めたバドミントン。
そのチームの創設者であり、コーチをしていた方が亡くなりました。
まともにサーブも打てなかった小一のあの頃、ボロ負けしていても監督席に座ってくれて、
インターバルになると
「大丈夫、大丈夫!その調子!」
と肩をバシバシ叩いて鼓舞してくれました。
下手くそなくせに一丁前に負けず嫌いだった私は、
「この調子じゃ負けちゃうよ~~~」
べそ泣きでした。
それからは、
何故かそのコーチに試合について励まされると泣いてしまう体質になりました。
後にも先にも貴方だけだったんですよ。
何か張り詰めていたものを一瞬で解く力があったみたいです。
コーチは手を抜かずに練習している私を1番わかってくれていました。
小学六年生の頃、チームで1番になりました。
でも、大人の手によって、チームで1番の子が出場出来るはずだった全国大会へは2番の子が出場することになりました。
私はその時初めて練習に行けなくなりました。
どんなに真面目に練習したって、実力をつけたって無駄なんだと、バドミントンを本気で辞めようと思いました。
でも、コーチは
「こんなことはあってはいけない。私の権力が及ばないせいでこんなことになってしまって申し訳ない。」
「中学生になったらこんなに他人の親の力が及ぶことはないから、中学でもバドミントンを続けてほしい。」
と言ってくれました。
この言葉で、私にはこのコーチがいる、わかってくれていると思い、バドミントンを続けることができました。
嘘のない、この言葉が、本当に嬉しかったんです。
私は中学、高校と全国大会に出場することができ、
私は今も社会人チームに所属してバドミントンを続けています。
バドミントンによって繋がった人がたくさんいます。
私の居場所を作ってくれたのはバドミントンです。
そのバドミントンを続けるよう導いてくれたのは貴方でした。
直接会って目を見て伝えたかったです。
大好きです。
貴方の真面目で誠実なところが大好きです。
出会うことができて、本当によかったです。
「時間ですから終わりま~す!試合してるところはあと2ほ~ん!」
と、貴方の声が聴こえる体育館に、もう一度行きたい。
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