「冬の大ユニット祭り」を見て正直に感じたこと

はじめに

※この記事の内容はあくまで個人の感想です。

12月22日に日向坂46の「冬の大ユニット祭り」が開催されました。このイベントは幕張メッセの9ホールで行われ、ひかりTVでの配信に加えてファンクラブ会員限定で観覧チケットも販売されました。
イベント終了後SNSで評判を見ていると配信で見ていた人には概ね好評のようでしたが、現地で見ていた人の感想を見ると必ずしも良い感想ばかりではないように感じました。
自分も今回は現地で見ていたのですが、良いと思った部分もある一方で改善点もいくつか見られたので、今回は全て正直に感想を書いていこうと思います。
なお、音響の悪さや後方の席の見えにくさといった会場側の問題は一旦置いておくとして今回はイベントの内容についてのみ触れていこうと思います。

よかったポイント

セットリストについてはここでは省略しますが、今回は日向坂メンバーがこの日限りのユニットを組んでクリスマスソングや冬の名曲を中心にパフォーマンスを行いました。

“おみそしるコンビ”や“ゴリゴリドーナッツ”などグループ内ではお馴染みながら未だオリジナル楽曲がないユニットのパフォーマンスが見られたのはよかったですね。
金村美玖・影山優佳の“かげみく”コンビが歌ったT.M.Revolutionの「WHITE BREATH」では本家同様風に煽られたり、佐々木久美・加藤史帆の“きくとし”コンビは冬とは全く関係ない「ふたりはプリキュア」を全力で披露したりとこの日ならではのパフォーマンスがたくさん見られてとても楽しい雰囲気のイベントでした。

また、春の大ユニット祭りでその歌唱力に驚いた人も多いであろうひよたんのソロパフォーマンスが見られたのはよかったですね。
さらにこれまであまり歌声のイメージがなかったまなふぃのソロ歌唱もとても印象的でした。恐らく自分でソロを希望したのだと思いますが、その決意がよく伝わってきました。
そしてきょんこの歌声に思わず涙を流すメンバー達を見てきょんこの歌にはただ上手いだけでなく人の心を動かす力があるのだということを感じました。

最後のMCでは今後のユニットについての話もありました。かとしは“としきょん”コンビの楽曲を希望。このコンビはシングル表題曲でフォーメーションがシンメになることが多く、昨年のレコード大賞をはじめ二人でのパフォーマンスを行う機会も多いですが、実はこのコンビでのオリジナル楽曲は未だ存在していません。おひさまからも最も期待されているユニットなのではないかと思います。

各ブロックの間ではメンバーやおひさまから募集した理想の告白シチュエーションを演じるコーナーやクリスマスに関するエピソードトークなどのコーナーもあり、ひなあいやひなちょいのような雰囲気を生で見ることができたのもよかったですね。

カラオケ大会を見た気分

繰り返しにはなりますが、今回のイベントはクリスマスソングや冬の名曲を中心としたセットリストで、日向坂の曲は最後に披露した「キュン」のみでした。

最初のMCでキャプテンも言っていましたが、今回のイベントは盛大なカラオケ大会と言えるような内容でした。
実際今回のイベントではカラオケ大手JOYSOUNDの音源が使用されました。この音源がカラオケ感を強く感じた要因だったと思います。
今回のイベントを良いように言い換えればカバー曲ライブということになりますが、どれだけ歌が上手くても音源がカラオケだと一気にカラオケ大会になると実際に見て感じました。

自分が最近見たイベントだと横浜アリーナで行われた「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」も実質カラオケ大会のようなものではあるのですが、こちらはバンドを従えた生演奏の形式だったため、ライブと言うにふさわしい豪華なイベントであったと思います。

今回のイベントもできれば生演奏だともっとよかったと思いますし、少なくとも最後のキュンまでJOYSOUND音源である必要はなかったんじゃないかと感じます。

イベントの名前がよくなかった?

前回の春の大ユニット祭りは今年の3月に行われたばかりで、今回の冬の大ユニット祭りはそこからわずか9ヶ月という短いスパンでの開催となりました。
この時点で前回と全く同じ内容をやるとは思っていなかったので、カバー曲が中心になることについても特に疑問を持つことはありませんでした。

そもそもこのイベントは会場がひなくりと同じ幕張メッセというだけであってライブではなくあくまでひかりTVで配信される番組です。その観覧に行ったという認識であればむしろかなり贅沢な機会だったと思います。

しかし、「冬の大ユニット祭り」というタイトルを付けたことでハードルが上がりすぎてしまった部分があると思います。
前回の春の大ユニット祭りではこれまでのユニット曲を全て披露し、さらに新たなユニットもお披露目されるというかなり豪華なイベントでした。
今回それと同じタイトルを付けたことで、全く同じ内容ではないにしてもそれ相応の内容を期待したおひさまも多かったのではないかと思います。
それが蓋を開ければカラオケ大会だったわけですから、個人的にはちょっと「あれ?」と感じてしまったのが本音です。
例えば春の大ユニット祭りの時はまだなかった「あくびLetter」の披露は正直あると思っていました。

もし、「クリスマス直前!日向坂46冬のカラオケパーティー」とか「ひなちょい年末SP 日向坂46大忘年会」といったタイトルだったら今回の内容でも与える印象が全く異なったと思います。

そもそもこの時期にやる必要はあったのか

今回のイベントは普段なかなか聴くことができないメンバー個人の歌声をじっくり聴くことができ、さらに今後のユニットの可能性も感じることができてとてもいいイベントだったと思います。
しかし、ひなくりを目前に控えたこの時期にわざわざやる必要はなかったのではないかと正直感じる部分はありました。

この時期はひなくりのリハーサルはもちろん年末の歌番組への出演などでメンバーの疲労度はかなり高くなっていると思います。
今回のイベントを見ていても疲れを隠しきれていない様子のメンバーも何人か見られました。
その一方でまさにパーティーの如くとことん楽しんで日頃のストレスを吹き飛ばしているような様子のメンバーもいて、テンションが両極端な感じに見えました。

恐らく今回のイベントはひかりTV主導のものだと思いますが、以前行われた同様のイベントも春の大ユニット祭りは2回目のひな誕祭の前日、ひなちょい生配信SPは声春っ!イベントの翌日といずれも他のイベントが直近にあるタイミングで行われています。
他のイベントと抱き合わせることで相乗効果を見込んでいるのかもしれないですし、会場やメンバーのスケジュールを考えると近い時期にやった方がメリットがあるのかもしれないですが、もう少しメンバーの負担も考えてあげてほしいと感じます。

おわりに

個人的な感覚にはなりますが、これまでのライブでは多少のマイナスポイントはあっても基本は「最高だった!」という感想に落ち着くことがほとんどでした。
しかし今回のイベントではそうはいかず、ある意味貴重な機会になったと思います。
この記事では終始文句を言ってばっかりだったようにも感じますが、もちろんいい所もたくさんありましたし、自分が勝手に期待しすぎていた部分もあるので、今後のイベントに向けて観客側としても意識を改めるいいきっかけにもなったと思います。

とりあえず今はいよいよ明日・明後日に行われるひなくり2021を楽しみに待ちたいと思います。
こちらは必ず最高のライブになると信じています。

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