パステルアートが上達するためには
パステルアートは教える時には「上手に描こうとしなくても良い」とか「それぞれの味わいがある」と、出来上がりの上手下手より、気持ちよく描けることや出来上がった作品の良い部分を味わうことに重きを置くことが多いです。
でもやっぱり少しでも上手に描きたいですよね。ちょっとしたことを気をつけるだけで、仕上がりがうんと変わってきますよ。今回は写真無しでの説明なので、経験者さんへ、特に「パステルアートを何枚も描いてるけど、なぜかきれいに描けない」とお困りの経験者さん向けの内容になります。
少しずつ塗ること
パステルアートはパステルを削って粉にして、その粉を指やコットンに取って塗るのですが、いきなりたくさんの粉を取って塗ると失敗します。指やコットンに粉をつけたら、少し別紙にトントンと試し塗りしてから、本番の紙に塗りましょう。そうすることでムラ無くきれいに仕上がります。
型紙の中を塗るときも、「できるだけ少ない粉」で、「しっかり擦り込みながら」塗ります。たくさんの粉を使うと、型紙の裏に余分な粉が溜まってしまい、絵を汚してしまいがちです。
「少しずつ、しっかり塗ること」が大切です。
型紙をキレイに切ること
パステルアートを描く時に、厚紙などで型紙を作ってステンシルのようにして色を入れたり抜いたりすることがあります。型紙を作るときにはカッターナイフやハサミで切り抜きますが、雑に切ると型紙のラインがガタガタになってしまい、きれいな形に塗ることができません。まずは丁寧に型紙を作りましょう。
型紙の中を丁寧に塗ること(消すこと)
型紙を使う時は、型紙のラインのギリギリまで、しっかり色を塗ったり消したりしましょう。ざっくりと塗る(消す)だけだと、形がボヤッとしてしまうことがあります。「型紙のラインのギリギリ」をきちんと意識して塗るだけで、仕上がりがクリアな感じに変わります。
ケンカする色を混ぜないこと
「混ぜるな危険」という色の組み合わせがあります。よくあるのがピンクや赤の花を描いた横に緑の葉っぱを描く場合、うっかり粉が混ざると汚い色になります。オレンジと青、紫に黄色も要注意です。他にもこまめに粉を払う・指をキレイにする・同じ型紙を使う時にはついた色を消してから使う等、面倒だけどもちゃんとやっておくと、色が混じって汚くなることが無くなります。
パステルの箱に注意
長い期間パステルを使っていると、箱の中に粉が溜まって汚くなってきます。動かすたびにパステルが少しずつ削れてしまうからなんですね。また例えばですが、黒のパステルをしまってある場所に、黄色のパステルを入れたりすると、黄色のパステルが汚れてしまいます。できるだけパステルは同じ場所にしまうようにすると、パステル本体の汚れが防げると思います。
時々パステルを全部出して箱の中を拭き掃除します。それからパステル1本1本をティッシュで拭いたり、ブラシで払ったりしましょう。(ウェットティッシュでは拭かないように!)ひどい汚れは、目の細かいサンドペーパーかカッターナイフで軽く削るときれいになります。
まとめ
パステルアートを上手に描こうとする時には、技術やセンスを語る前に、こうしたちょっとした注意を守るだけで、美しく仕上がるようになります。パステルアートは多少形がいびつでも、いびつなりに味わいのある絵になるのが特徴なので、とにかく上記で挙げた、きれいに塗る、型紙はしっかり作りしっかり色を入れる、相性の悪い色を混ぜない等の注意点を守りながら描いていきましょう♪
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