徒然なるままに日暮らし

吉田兼好が『徒然草』で

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。」
(家の作りようは、夏を中心にしたほうがよい。)

と言っている。

私は思った。

「いや、絶対冬を中心にしたいけど!」

と。

茨城の冬は寒い。
というか、冬は寒い。
『徒然草』が書かれた鎌倉-南北朝時代は空調設備もなかったので、寒さを凌ぐ方法は数あれど現代レベルで暑さを凌ぐ方法はなかっただろう。そりゃ夏中心の家づくりするだろう。

しかし、今は文明の利器「クーラー」がある!
電気代はかかるし、地球はその分あたたまるけど、おかげさまで室内ではそれなりに快適に過ごせる。
それを言い出したら冬もそうだろ、って感じだけど、やっぱり寒さは活力を奪っていく。できる限り冬にぬくぬく過ごせる家にしたいものだ。
そう思っていた。

昨年の秋に茨城から埼玉に引っ越して、今まさに人生初の「埼玉の夏」を喰らった。全国的な猛暑ではあるが、茨城と比べると「国が違うのか!」ってレベルで暑い。行ったことないけどたぶん熊谷にピラミッドとかスフィンクスあると思う。

吉田兼好は正しかったんだな、と考えを改めさせられた。

たぶん冬になったら「何が夏中心だよ!寒いの最悪じゃないか!」とか言ってるんだろうなぁ。

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