青春っていつ火がつくのかダイナマイト
妻は生理になると「一日中、血を垂れ流して生活することがいかに異常か」という話をする。
たしかに、もはや自分には置き換えられないくらいの異常事態だ。
そして、その話を聞くたびに「自ら血を流して大人になったんだね」と言う。妻は「なんだそれ」と言う。
このコメントはThe SALOVERS『ディタラトゥエンティ』から引用している。
このあまりにセンセーショナルな歌い出しを初めて聞いたのはもう10年近く前になるが、今でも頭にこびりついている。
The SALOVERSを聴いていたらあの頃の気持ちが蘇ってきた。
なにかにひたむきに打ち込んで、時間を忘れるくらい熱中したくなった。
ベース練習するか。
~文字数稼ぎタイム~
先日M-1に出て華々しく散った、一生やらないおもろな漫才の台本を載せて弔おうと思います。
「いやー、最近ちょっと体力の衰えを感じることが多くて、思い切って肉体改造しようと思ってんだよね」
「肉体改造ねー、でも手術とか大変じゃない?」
「手術?」
「うん。まぁ一応知り合いの博士に改造手術のこと聞いてみるけどさ」
「あー、違う違う!オレ人造人間になりたい訳じゃないから。肉体改造って筋トレとかして身体を造ることであって、改造手術とかいらないんだよ」
「なるほどね。でも筋トレって…」
「あーもう話いいや!あなた、知り合いに博士いるの?」
「いや、普通いるっしょ?」
「いや、普通いないっしょ!え、その博士は改造手術とかできる人なの?」
「あ、興味ある?」
「うん、なんなら手術受けたくなってるもん!普段は何してる人なの?」
「あー、なんかカキあるでしょ?貝のカキ」
「あぁ、海のカキね」
「そう、そのカキを使ってアボカドを作る研究してる」
「海のミルク使って森のバター作る研究してんの!?できるわけないじゃん!」
「そうなの!?」
「そうだよ!だいたいミルクとバターって言ってるけど、カキとアボカドは全然別物だから。やっぱヤダ、そんなやつの手術受けたくないわ!」
「でも手術すれば立派な人のバターになれるよ?」
「オレ、人のバターにされちゃうの!?なりたくないよ、そんなの!」
「でもこんなに良質の人のミルクなんだからいい人のバターになると思うけどな」
「オレ、人のミルクなの!?なに、人のミルクって!母乳じゃん!」
「いや、母乳じゃない、完全に人のミルク」
「どっちでもいいよ。もういいわ、そいつと関わりたくない。普通に筋トレして肉体改造するわ」
「あ、そう?そしたらこの時間利用して筋トレした方がいいよ」
「それはなんで!?した方がいいわけないじゃん!大事な時間だよ、今!」
「いや、本気で身体作るなら1秒でも無駄にできないから。ほら早く」
「んだよ、こいつもう…(スクワット始める)」
「ちょっと彼がスクワットしてるのでその間僕の目標を発表したいと思うんですけど、皆さんトンブリって知ってますか?ホウキギっていう植物の実を加熱したもので、見た目が黒くてちっちゃいぶつぶつなので『はたけのキャビア』って言われてるんですよ。だからほかにも『まことのキャビア』とか『たいせいのキャビア』を集めてキャビアでシャ乱Q作ろうと思ってるんですよ」
「いや、その『はたけ』じゃねぇよ!…『つんくのキャビア』わい!もういいよ!」
「どうもありがとうございました」
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