個?集団?
今年度ももうすぐおしまい。学級経営について自分なりに振り返っている。
今年度はコロナの影響で6月まで授業が行えず、これまでのような進め方ができないことが多かった。授業の仕方や、座席の配置、係活動などなど、学級経営のいろいろな部分で制限がかかった。
その中で考えることが多かった。これまでのやり方を疑うことができた。
一番のテーマは個の成長と集団の成長。
今年度はスタートから接触をできるだけ避けることを求められた。
つながることは最低限。
授業でも会話でのやり取りは控える。体育でもスキンシップは控える。
そうなると関係づくりに大きく影響するのではないかと考えた。
そして、一つたどり着いた考え。
個をガンガンに伸ばしていけば、結果として強い集団になるのではないか。
共通の目的や、思いがあればつながることに抵抗は少なくなるのではないかと考え、授業の中でも一人で自分の考えを高めることに力を入れた。
頑張っているクラスメイトの空気を日々感じ取っていく中で、自分もやらねばという思いを引き出す。トップを走る子たちに制限はかけずに、どこまでも走れるようにエンドレスな課題提示を心がけた。
自分の中では一定の成果はあったように思う。しかしながら、そうなったときに集団としてのまとまりが弱いというか、同好の集団は強くつながるが、共鳴し合えない相手とは繋がりにくいという状況が生まれたように思う。
クラスにギスギスした感じはない。多分、それなりにまとまっているように見えるだろう。
ただ、もう一歩というような思いも残っている。
ここに教師の意図的な繋ぎがあれば、クラスはどうなっていただろうか。
コロナだからといってもできることは必ずあったはずです。
個と集団の往還アプローチ
おそらくこれがこれからの学級経営の基盤になっていくと思う。
個としてアプローチすべき側面やタイミング、同様に集団にアプローチしたほうがいい局面も多々あるだろう。
これらをなんとなく体系化して、意図的に指導していくことで個も集団も大事にした学級経営につながると思う。
今年度感じた、学級経営とはなにか、そもそも学級経営なんていらないのでは?という思いは少し晴れた。というか進歩したのではないかと思う。
思いの部分は確立されてきたので、今後は数多あるハウツーの部分に目を向け自分に合うやり方を吸収し、実践していくことで自分の考える学級像に近づいていくはずである。
4月が楽しみだ。
まとめ
・つながるとつなげるの両輪
・高まると高めるの両輪
・個と集団の往還
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