いい背中を見せる

リーダー・先輩とは

自分は学生時代に体育会系の部活に所属し、練習に励んできたタイプの人間です。その中で先輩・後輩関係や挨拶、礼儀などを学んできたように思います。学校組織にはそういうタイプの人間が多く感じる。何かしらに打ち込み、組織に属し、共通の目標に向かって頑張る。そんな経験から学ぶことが多く、それが学校という母体に支えられていたことから、学校で働きたい=先生になる、という人が多いのではなかろうか。

自分も若手という意識はだいぶなくなり、中堅なんて呼ばれるような世代になってきた。校内には先輩も後輩も同じくらいの割合で存在し、○○主任というようなポジションを担うことも増えてきた。

後輩の指導も求められるようになり、試行錯誤しながら関わっている。ここで考えることは、理想のリーダーや先輩とはどのような人か。

自分の考える理想のリーダーは背中で見せる人。

これは自分の関わってきたリーダーや先輩のイメージを平均化したようなイメージで、自分にとって憧れの対象になる人の姿といえる。多くを語らず、その振る舞いや存在感で周りに影響力を及ぼすような人。自分もそうなりたいなと思っていた。


背中で見せる≠背中を見せる

背中で見せることに憧れをもっていた自分は多くを語らず、淡々と仕事に打ち込み、自己研鑽に励み続けていた。しかし、これが間違いだったように思う。

間違い① 周りを遠ざけてしまった

背中で見せようとするあまり、コミュニケーションの量を減らすような形になってしまった。言わなくてもわかるでしょ?困ったら自分から聞きに来るだろう。などと寄り添うことなく、関わろうとしていた。背中で見せるのではなく、距離を離し、背中を見せようとしていたのだ。

その結果、とっつきにくい、何を考えているのかわからない、怖い、など関わりにくい先輩になってしまいそうであった。

それを気づかせてくれたのは今の学年主任。感謝しかない。


間違い② いい背中ばかり見せようとしていた

自分の頑張っている姿、必死な姿などを見てもらうことができれば、後輩がついてきてくれると思っていた。事実、自分もそのような先輩の姿に刺激を受け、追いつこうと必死になっていたから。とにかく自分を高めようと頑張った。

しかし、ここにも落とし穴があった。

自分が何事も完璧にこなそうとする姿は必ずしもいい影響だけではなかった。(決して完璧ではない)

完璧にこなそうとするリーダー・先輩に関わる人間には多大なプレッシャーがかかるということだ。完璧を求められるのではないか、ミスをすると怒られるのではないか、などなど。同じ基準を求められることに萎縮してしまうのだ。

このことに気づかせてくれたのも学年主任。学年主任の口癖は

「いやー、ほんとうまくいかないんだよ。」

いい背中ばかりではなく、等身大の背中を見せてくれている。こんなすごい先生でもミスしたり、悩んだりしているんだなと思うと、幾分心が楽になる。本当に助けられている。


まとめ

・リーダーの形は十人十色

・傷ついた背中も時には人を勇気づける

・背伸びのない、リーダー自分を


そんな先輩の姿を素敵だなと思っていたら、そんなことを論じた本と出会いました。近いうちに本の紹介をしようと思います。


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