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Supper リリースです!


【Supper】
Style:Sour Ale with Sudachi and Serrano
ABV:6.0%

すだちとセラーノで作った“すだちコショー”をたっぷりと漬け込んだサワーエール。乳酸菌由来のフルーティーさのある香りに、すだちとセラーノからなる独特なスパイシーさが合わさった、複雑でありながら爽快なビールです。


徳島県神山町のすだちと、群馬のPeppers.jpのセラーノで作った"すだちコショー"をたっぷりと漬け込んだサワーエールができました。
すだちは"Sukittu"で使っているもの、またPeppers.jpと言えば"Curious“でもお馴染みですね。
今年はそれぞれの土地を訪ねて、実際の現場を見たり生産者さんの思いなどを聞いたのもあって、もっとこの原料を使ったビールを作りたいと思ったことがきっかけでSuuperを仕込むことになりました。


"ゆずコショー"よろしく"すだちコショー"の作り方は至って簡単。すだちとセラーノをそれぞれ細かく刻み、海塩をまぶして1週間ほど寝かせます。この寝かせる行程で、すだちの苦味が和らいだり、セラーノの辛味が小慣れてきます。
加工の日には、代々木のFarmMart & Friendsから弓削さんと種本さんが駆けつけてくれました。作業をしながら味見をしましたが、どうにも食欲が湧く味わい。豚しゃぶにたっぷりつけて食べたら最高だよね、なんて話しをしたのが印象的です。
旬のものの相性の良さは言わずもながですが、ことすだちとセラーノの相性はその中でも特に抜群のように思います。すだちがもつ、ややスパイシーでほろ苦い味わいと、セラーノの柑橘を思わせる爽やかな香りが相乗効果を生むのです。

ビールの味わいですが、乳酸発酵由来の柑橘感のある香りに、すだちとセラーノからくる、胡椒やスパイスを感じさせる青々しい香り。
口に含むと酸味や、果汁感、辛味、少しの苦味と様々な角度から味覚が刺激されます。
やや厚みのあるボディが酸のニュアンスを受け止め、舌の上にのる程度の辛味が余韻として残ります。
秋から冬にかけてのリリースということで、鍋料理などの寒い時期の味覚を意識しながら作ってみました。
夏に飲むサワービールともまた少し違った、適度なボリュームの味わいが心地良いです。

風のように去った夏、僕らを包み込むように始まった秋。季節の移ろいを全身で感じたくなるような、そんなビールになりました。


おまけ

すだちコショー作りの日。是非一緒にやりたい!と言っていただきFarmMart & Friendsの弓削さんと種本さんもブルワリーまで駆けつけてくれたので、Sukittuの仕込みで使う分と、すだちコショーの加工を一緒に行いました。
ビールも麦とホップからなるお酒ではありますが、僕らが原料に手を加えることはほとんどありません。それ自体が悪いこととは思いませんが、こうして手を動かすことで農作物から酒を作っているのだ、という実感が得られることは確かです。

今年のすだちは、みずみずしい味わいでたっぷりとした果汁や、甘味と酸味のバランスが特に良かったように感じます。セラーノも、少しだけ収穫のお手伝いをさせてもらったのもあって畑の光景が目に浮かぶ活き活きとした味わいで、これは美味しくならない訳がないと作りながらに思いました。
すだちはへたのみ落として、少し小さく切りセラーノもまたへただけ落とした後にフードプロセッサで細かく刻んでいきます。これに海塩をまぶし良く混ぜたら下拵えは完了。ちなみにこの時点でもとても美味しく、何に添えたら美味しいかなんて話しで盛り上がりました。昼食がカレーだったのですが、これも相性抜群。誰かこれ商品化しませんか?
すだちコショーはこのまま約1週間程度冷蔵庫で寝かせました。こうすることで辛味や苦味はまとまり、マイルドな印象になります。そうしてできたものを発酵終盤のビールに漬け込んだのですが、こちらもおよそ1週間ほど時間を置くことでじっくりと味や香りがビールに馴染んでいきました。
酒を作っているのか、料理をしているのかなんだか不思議な感覚になりましたが、”手仕事”というのはとても気分が良いものなのです。

農の現場から、販売まで一貫したチームで行う彼女たちの言葉や行動には確かな実感が伴っていて、一緒の時間を共有しながら酒つくりができることが毎度本当に嬉しいのです。そして、こうしてできたビールがどんな人に届くのだろうかと考えると、とってもワクワクしてくるのでした。
弓削さん、種本さん、そしてモノサスとFood Hub Projectの皆さま、ありがとうございました!


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