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熱海五郎一座 Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー あらすじ

こんにちは

早速ですが、noteを始めた目的を果たしたいと思います。

現在絶賛公演中の 「熱海五郎一座 第7弾 Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー」こちらにぞっこんに没頭していることは前記事に書きました。今回はこの公演のあらすじを記します。

以下、完全なネタバレを含みます!!!完全なネタバレを含みます!!!完全な…!!

ですので、まだ脚本を知りたくない方、心の内にマイ感想を留め置くよー、という方は先に進まないようにお気をつけくださいませ。

また、脚本がしっかりとある熱海五郎一座、ここでは本当に脚本の流れのみ書いています。

本舞台には随所にちりばめられたリーダーのオリジナルギャグや紅さんの真骨頂?岸和田のおっさんなど、おんもしろ~いポイントがた~くさんあるのですが、そこらへんは織り込んでおりません。だいたいそんなおもしろ描写力はわたしには備わってないので(!!)だから本当に流れのみ書きました。

自分へのメモという事と、何とかウイルスのせいで泣く泣く遠征をあきらめた方に、もしも役に立てばうれしいかな、というところです。ちょっとでも解析度高く、日々のみなさんのSNSのレポを体感できればな、と。

ではでは、今回の熱海五郎一座は一体どんなお話なのか、そのあらすじを記します!めっちゃ長いよ!きをつけて。あと解釈違いはご容赦を。番号は舞台の場面転換だと思ってください。

繰り返しますが、完全なネタバレを含みます!!!完全なネタバレを含みます!!!完全な…!!

ビーーーーーーーーーーーー(開演ブザー)

主な出演

ツインズ・・・日系人の双子の片割れが集まって結成したジャズバンド。       三宅さん、ラサール石井さん、小倉さん、春風亭昇太さん、横山由依ちゃん、白井美貴さん、白土直子さん

コワレカケノ・・・ラジオ局のプロデューサー 東貴博さん・深沢邦之さん

松笠元帥・・・最高司令官 渡辺リーダー

元星久美・・・作戦本部長・中佐 紅ゆずるさん


1 第二次世界大戦後期のアメリカの森の中 けがを負った日本兵3人がアメリカのラジオ放送を聴いている ラジオからは謎の人気女性DJ、さくらちゃん(横山由依ちゃん)が「日本兵の皆さん、アメリカへの投降がおすすめよ。今投降すれば抽選でハワイ旅行が当たるかも」とかわいらしい声でアメリカに潜む日本兵に投降を呼びかけている

2 ここはアメリカ西海岸のジャズバー Blue Cat。双子の日系人の片割れ7人が集まってジャズバンド・ツインズを結成、日々アメリカ人のお客さん相手にジャズの音色を楽しませている 

そんな中ジャスバーのラジオから大統領の声明が聞こえてくる。
「みなさん、アメリカは日本に降伏しました。今後アメリカの東はドイツに、西は日本に占領されることとなります」
突然の敗北宣言に取り乱す一同。日系人とはいえアメリカで暮らしジャズを演奏していたツインズ、強制収容所送りにされるのではないかと現場は混乱。情報が真実なのかそれぞれ確認へでかける。

3 ラジオ局のオーナー、コワレカケノ(東Ⅿax・深沢)の情報によるとやはり先ほどの敗戦放送は事実。もうすぐアメリカに上陸するという日本軍に、日本兵を扇動していたDJさくらちゃんは特に厳しく罪に問われるのではないかと危惧する。どうやらコワレカケノはさくらちゃんに気があるらしい…

4 とうとう飛行機で日本軍が西海岸にやってきた。松笠元帥(渡辺リーダー)がパイプ・・・いや、恵方巻を片手に優雅にタラップを降りてくる。そばには背筋を伸ばした部下の日本兵が並ぶ。

集められた日系人ジャズバンドメンバー・ツインズも一列に並ばされている。松笠元帥の部下、元星中佐が見当たらない。

とその時、せり上がりから派手な音楽とともに元星中佐(紅ゆずるさん)が真っ白な軍服で現れる。キメキメのダンスを踊りその場を圧倒。目立ちまくる登場の元星中佐に思わずジェラシーを感じる松笠元帥。

元星中佐は「これからは英語は一切禁止。コーラは黒砂糖水炭酸割、ジャズはアフリカ系民族音楽西洋割りなど、すべて日本語に言い換えて話さなければならない」と指示した。
楽団もジャズを演奏していた罪で問われるという。ただし、DJさくらちゃんを差し出せば、罪は軽くするという取引条件も。さくらちゃんの居場所は知らないと言い張るメンバー。

5 さくらちゃんのことはみんなでかくまうことに決めたツインズ。松笠元帥からは「国籍を日本に変えて、今度来訪する日本人歌手の演奏をツインズでしてくれ」と提案があった。しかしその日本人歌手は演歌歌手なのだ。

とりあえず引き受けたものの、ジャズバンドの楽器では到底演歌に合うはずもなく歌手の都落ちはるみさんからは「もう演奏は当て振りでいい。デモのテープを流すから演奏している振りでいい」と言われてしまう。結局本番の放送は、何とか当て振りをして通すことに。演奏せず、当て振りをさせられたことに違和感をもち、意欲喪失し始めるアキバちゃん(さくらちゃんの姉・横山由依ちゃん)たち。

6 バンド練習の様子をうかがいに来た元星中佐からはダメ出しの嵐。「日本人の心が足りない、アメリカに心があるからだ、このハンバーガーを踏んでみろ」と床にハンバーガーを置いて踏み絵を試みる。

そして日本に伝わる伝統、盆踊りをツインズに伝授するという。曲調がどこかの国の国家風だったり、なにやら後半は盆踊りの域を超えたかっこいいダンス風だったりする、戸惑いの盆踊り。(ここでタミは一度失神・記憶喪失)

だが、日本の文化を押し付けるかのようなやり方に「戦争は終わったのにどうして分かり合おうとしないんだ」とツインズのロンカワタ(三宅さん)に説かれる元星中佐。口を挟まずその思いを聞く中佐だったが、その胸の内はわからない・・・

7 夜、ベンチのそばで元星中佐を口説く松笠元帥。実は元星中佐に女性らしさを感じてときめいていたらしい。「あなたは夏至派か、冬至派か」などトンチンカンな口説き文句に戸惑いつつも、元星中佐も松笠元帥に調子を合わせてその場をやり過ごす。

松笠元帥が去った後、コワレカケノがやってきて女の奥ゆかしさのレッスンをすることに。奥ゆかしい女らしさを学ぶつもりが、理不尽なことがあるとつい岸和田のおっさん口調がでてしまう元星中佐であった(すごい迫力!)

8 屋根裏に隠れていたアキバちゃんの妹でDJのさくらちゃんがバンドの練習場に降りてきた。そこにさくらちゃんに恋するコワレカケノもやってきて、さくらちゃんの身代わりに出頭するといいだす。さくらちゃんと同じワンピースを身にまとい意気込んでいるが、当然みんなに止められる。


そこになんと姉のアキバちゃんがさくらちゃんの身代わりに自首したという情報が飛び込んでくる。戸惑う一同だが、チューニングフクダ(昇太さん)が「今、私が本物のさくらですと出ていけば、同じ顔の二人が存在して松笠元帥はどちらが本物かわからなくなるのでは?」と思いつく。

誤認逮捕は軍事裁判で決して許されない。それはナイスアイデアだ!と盛り上がるが、さくらちゃんは「姉と私が一緒に存在することは物理的に無理です」と言い放ち、このアイデアは却下になる。(物理的…!)

9 コワレカケノとさくらちゃんが二人でラジオを聴いている。日本軍に支配されているアメリカではラジオは日本語の放送とドイツ語の放送の2局しか流れてこない。

さくらちゃんがあることに気づく。ドイツ語の放送が同じ内容を繰り返し流しているというのだ。慌てた様子でラジオ放送局を変えるコワレカケノ。しかしさくらちゃんは聞き逃さなかった、ドイツ語の中にかすかに英語の放送も混じったことを。何やら解せない表情のさくらちゃんとさくらちゃんを見つめるコワレカケノ。不穏な雰囲気を残し、一幕の緞帳が下りる。

10 2幕 元星中佐が赤いコートを羽織ったラフな格好で足早に花道から現れる。何かから逃げているようだが、サーチライトが当てられ逃げ道をふさがれる。そこへおおきな大きなせり上がりで松笠元帥が現れる。元星中佐のことを怪しみ、後をつけさせていたのだ。

元星中佐は実はドイツの総統の暗殺の指示を受けていたアメリカ側のスパイだったのだ!

もともと日本人だったがアメリカに留学経験がありアメリカのことが大好きだった元星中佐は、日本でアメリカのスパイとして活動をする内に、お互いの国の素敵な文化を理解しあえば、争わず分かり合えるのではないかと希望を持つようになっていった。

敵国であるドイツの総統にはアメリカのおいしいハンバーガーやフライドチキンを味わってもらい、その素晴らしさが伝われば分かり合うことが可能ではないかとこっそりハンバーガーやチキンをもってドイツ総統のもとへ向かうところだったのだ。


その元星中佐の考えをいとも簡単に笑う松笠元帥。戦争は金もうけになる。だから戦争はなくならないんだ、と言い放つ。そんな松笠元帥とのあまりの相容れなさに、帆と星中佐のもとにひそかに集めていたレジスタンスの仲間が応援に駆け付け、日本軍の兵隊vs元星中佐のレジスタンス仲間との激しい戦いが繰り広げられることに。(大立ち回り!)

元星中佐も共に戦うが、ついに松笠元帥の銃口が元星中佐をとらえる。しかし、松笠元帥はついに中佐を撃つことはできず、元星中佐は隙をついて逃亡するのだった。

11 一方ツインズは演歌”お江戸日本橋”の演奏をせよとの指示の下、練習に励んでいた。だが当然みんな士気が上がらない。特に、出頭した姉アキバちゃんの代わりにドラムをたたくことになったさくらちゃんは、先日聞こえてきた不審なラジオ放送が気がかりで集中できない。

見かねたコワレカケノが不審なラジオのからくりについてみんなに白状する。

実はあのラジオ放送は、コワレカケノが上陸した日本軍に脅され、偽の大統領の声明「アメリカは負けた」という内容をラジオで流したものだったのだ。本当は戦争は終わっておらず、日本が占領しているのも西海岸の一部のみ。日本とドイツがアメリカ全土を占領しているかのように見せかけるため、コワレカケノは本当のアメリカのラジオが聞こえないように妨害電波を流しつつ、一方では日本のラジオを、もう一方では録音したドイツ語のラジオを繰り返し流していただけなのであった。

実は日本の情勢は劣勢で間もなく西海岸もアメリカ軍が取り戻すのではないか、との見解を話すコワレカケノ。

アメリカは負けてなんかいないと聞いてほっとしたツインズ。対して、「不満があるなら今こそ自ら立ち上がるべきだ」と説くさくらちゃん。「私たちのラジオの生放送で、お江戸日本橋ではなく、突然ジャズを生演奏してはどうか。逆境を奮い立たせるために生まれたジャズは今の私たちの状況にぴったりだ」と提案。

しかし、事なかれ主義の大人たちは「ほっておけばそのうち助かる、だから波風を立てたくない」と後ろ向きな考えのまま去っていく。落ち込むさくらちゃんに、コワレカケノが「ジャズを生演奏したいなら方法が一つだけある、双子のバンドなんだからそれぞれ双子の片割れをかきあつめて、バンドのメンバーを総とっかえすればいい」と提案する。

12 さくらちゃんが悩んでいるところに神出鬼没な元星中佐が現れ、実はアメリカのスパイだったと告白。

元星中佐は、西海岸のみ占領して日本の勝利に見せかける日本側の作戦のことも、戦争が続いていることも知らされていなかった。さくらちゃんに事の顛末を聞かされて、自分はアメリカからも日本からも切り捨てらていたのだということを知る。

そして話をするうち、さくらちゃんも元星中佐も、ふたりが目指したいと思い描く“理解しあい、分かり合おうとする未来像”が同じだと知る。さくらちゃんは屋根裏で身を隠しているときに聞いた元星中佐の歌声(盆踊りの歌?)に期待をかけて、ラジオのゲリラ演奏でのジャズのボーカルを依頼。元星中佐はこれを引き受け、ラジオの生放送でジャズを披露することにする。


13 一方コワレカケノは強制収容所に収監されていた日系人バンドの双子の片割れを集めることに成功。みんな楽器には無知だが本当のメンバーの代わりとして演奏練習する意欲にあふれていた。

14 いよいよ本番の日。ラジオ局のスタジオには着飾った松笠元帥の姿もある。お江戸日本橋を生演奏すると思っている松笠元帥がスタジオにいて、一行は大緊張。気を利かせたコワレカケノが別室に松笠元帥を閉じ込めることに成功。軍服を脱ぎ捨てた元星中佐がきらびやかな黒のドレスで現場に現れ、ニセモノのツインズを勇気づける。


いよいよ本番。合図で演奏がスタート。最初はどぎまぎしていたバンドだったが、緊張しながらも練習の成果をみせ、元星中佐もジャズのリズムに体をくゆらせ、またときに細くて長い美しい指先をパチンとはじき、lovers back to meを気持ちよく歌い上げる。


もうそこはラジオ局のスタジオには見えない・・・ジャズバーBlue catなのかもしれない。まるで目の前のお客さんに聴かせるかのようにバンドメンバーが一つになって音に乗る。

間奏では元星中佐がメンバー一人一人とアイコンタクト、コワレカケノにウインクを飛ばしてもう大人のジャズ空間は最高潮。さくらちゃんの仕掛けたゲリラライブは誰にも邪魔されることなく、見事成功ののちに放送を終えたのだった。

15 しばらくののち、今度こそ戦争が本当に終わった。大統領は声明をだし、兵隊たちが戦地で聴いた”日系人が演奏し日本人が歌うジャズ”の効果が戦争の終焉にむけて影響があった、と述べた。

16 コワレカケノは解放されたアキバちゃんを迎えに行く。そこでアキバちゃんに顛末を説明し、ツインズの片割れがバンドで実際に演奏して回っていること、本物のメンバーは本当は本物なんだけど本物の偽物として各地を回ってキャーキャー言われていることを説明。

以前さくらちゃんに振られていたコワレカケノは、代わりにアキバちゃんをデートに誘う。そこにかねてからコワレカケノと交際していると自負しているラジオ局のAD(木下桜さん)がやってきてアキバちゃんを姉のさくらちゃんだと誤解。コワレカケノを取らないで!と食って掛かり現場はコワレカケノをめぐってわちゃわちゃのもめごとに発展。

最初は全くコワレカケノに興味などなかったアキバちゃんだが、いざ取らないでと言われるとなんだか惜しくなってきたのだった。そんな二人を見てまんざらでもなさそうなコワレカケノは、解決案として二人と付き合うと宣言。アキバちゃんには月火水木金(?)、ADちゃんは第二第四木曜でデートすると宣言。私は粗大ごみか!と泣いて去るADちゃん。


改めてアキバちゃんをデートに誘うコワレカケノ。もうすぐツインズが当て振りで演奏し元星中佐が歌うライブがある、うまくいくかどうか、一緒に見に行こう!と。賛成するアキバちゃんだが、さくらちゃんがそこで演奏することを確認すると、足早に去っていってしまった。不思議そうな顔のコワレカケノ。

17 いよいよフィナーレの幕が上がる。ワクワクするジャズの音色でI got rhythmが響きだす。きらびやかな照明の中、ドレスアップしたゴージャスでセクシーでキュートな元星さんが“ニセモノの“ツインズのメンバーとともに大人のほほえみでリズムをとる。
白の軍服に身を包み厳しい言葉狩りをしていた元星中佐の面影はなく、そこに立つのは勇気と理解の力を信じた一人の女性、元星久美さんだった。そして志を同じにするさくらちゃんはじめツインズのメンバー、ダンサーたちもキラキラの衣装で解き放たれたようなはじける笑顔。
観客をセクシーに手拍子へ誘い、いよいよマーベラスなジャズが始まる。元星さんとツインズのメンバーは”I got rhythm”のナンバーでフリーダムにランダムに客席を魅了してくのだった・・・・・

(喝采ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!)

(止まらない拍手ーーーーーーーーーー!!!!)

(そして自由すぎるロングタイムカテコへ・・・・)

熱海五郎一座のお芝居の脚本あらすじでした。どなたかの役に立てば幸いです。




 

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