【ラスパーlog #11】ある面接室の風景より
ちょうど2年前、2022年2月19日のFP1級実技面接試験の東京会場。
PartⅠの出題テーマは、ストック・オプション、二世帯住宅か別棟か(小宅の適用)、米国不動産の相続でした。
午前の部から、「間違いがあるといけませんので、持ち帰ってお調べして回答させて頂きます」などのフレーズを何度も繰り返す「持ち帰り組」が続出したのでしょう。
午後の部の面接では、しどろもどろにストック・オプションの課税関係をなんとか説明し終えた私に、噛んで含めるように丁寧に正解を示して下さる面接官の先生の姿がそこにありました。
朝からこうして、面接官の先生のほうから正解を示すのは、もう何回目だったのでしょうか。
米国不動産の相続に至っては、面接官の先生の方から「それでは持ち帰って確認して頂く形ですか?」と、わざわざ仰るような展開に。
もう「持ち帰り」は聞き飽きた。
そんな気配が漂っていました。
私は意地でも粘って、遠い記憶の糸を頼りに、かなりぼんやりとした事をなんとか絞り出すように口にしようとしたのでした。
でも、プロベート(probate)がどうしても思い出せない…
<確か、プではじまる単語だったような・・・ なんだっけ? 「プなんとかという裁判所の手続きがありまして」とか言っちゃうか? でも、ちょっと恥ずかしいなあ>
「プなんとか」…
面接官の先生の風貌とほんわかとジェントルなお人柄に、一瞬「くまのプーさん」をイメージしてしまった私は、なおさら躊躇してしまって、結局、「プなんとか」とは言えませんでした。
恥を忍んで言っていたら、「はい、プロベートのことですね」と温かく受け止めて下さり、ひょっとしたら少し加点が期待できたのかもしれません。(140点台に乗っていたかも・・・)
というわけで、「答える?持ち帰る?」問題ですが、もはや「えっ? 持ち帰りって、そんなのあり?」との反応さえ示すであろう、ニューエイジの受検生の方々が増えている状況では、今後取り得るスタンスはほぼ決まってくるものと思われます。
【ラスパーlog #3】面接官ビューで眺めてみるとで述べたことも、その根拠の一つです。
このあたりは特別記事にて、「持ち帰り」の歴史と現在の状況を踏まえ、その是非について詳しく私見を述べました。
そして、「持ち帰り」なんて嫌だ、「わからない」と言うのも嫌だ。
そんな場合の窮余の一策として、最終章にて「回答不能の質問に対処する“奥の手”」も示しました。
受検前、最後のご案内となります、特別記事「FP1級実技 当日リアルレポート&面接ノウハウ集」。
すでに事前の予想を超える数のご購入を頂いております。
ありがとうございます。
にもかかわらず、ここにきて、少々しつこいプロモーションをしようと思ったのは、1週間前、突然フォロワー100名超えで note界に降臨した、自称神サイト様(内容にかなり違和感あり)には少なくとも絶対に負けたくないなと思ったからです。
あっ、言っちゃった( ´艸`)
◯ 特別記事の目次
(1)試験当日の流れ リアルレポート
【会場受付】 集合場所 / 集合時間 / 番号札
【待機室】ガイダンス / スマホ / 整列移動
【面接控室】順番確定 / プラカード / 設例閲覧
【面接室】ノック / 氏名を名乗る /終了後
(2)勝負はすでに面接の前から始まっている
面接控室から面接室へ 最も緊張する場面での3つの対策
トップバッターになってしまう確率は20%以上
勝負どころの設例読み 直前期にできる「切り替え」練習
成否を握る1回目の面接への入り方
(3)実技面接の気になる「モヤモヤ」にファイナルアンサー!
試験当日の服装はスーツ一択であるべきこれだけの理由
わからない問題の「持ち帰り」はOK?
面接官の先生のタイプと「圧迫面接」について
(4)設例読み・面接応答 ノウハウ集
ここに注意するだけで、設例読みの質は上がる
難解な設例に当たってしまったら?
応答の「瞬発力」を鍛える
面接官の先生から「本当ですか?」と問われたら
回答不能の質問に対処する“奥の手”
(結語)ラスパーより受検生の皆さまへ
FP1級実技面接はまさに「情報戰」です。
どうぞ後悔のないように、現在知り得る情報は全て携えた上で、試験会場に赴かれますように。
皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。
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