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ワニ騒動

世間を騒がせた100日後に死ぬワニですが、
最後の数日間のみサッと読んだ身からすると「別に・・・」という印象しか残らないが、たぶんこれは一体型なエンタメであり、最初から追っている人には何気ないオチなし四コマも、迫りくるカウントダウンとともに引き込まれるのだなと、その作品の提供方法には流石と言わざるを得ない。

たぶん「ワニの日常」とかいうタイトルでただひたすら垂れ流してたら、ここまで騒がれなかったでしょう(この流行自体が作り物と言ったらそれまでですがw)

世間の流行をいつも冷めた目で見る癖が昔からついているので、
ハリーポッターや電車男というのもあんだけメディアで「これ流行ってるんです!すごいんです!」と言われると「うわぁ・・・」って萎えて、結局今に至るまで観ていない状態。

本当に面白い作品なら数年後も話題に上がるはずなので、そういうのを見極めてから観る癖が、惑わされないという点では良いのだけれど、
その時でしか味わえない巨大ムーブメントの波に乗れなかったりするので
一長一短な気もします。

特に、けものフレンズ1期は、それで後悔してます。あの時すぐ観ていればとね。

ワニについては、既に多方面様々な方がこぞって批評しているから
今更ではありますが、
「無名な漫画家?がツイッター上で規則的にアップし、口コミで広がった感」が当初はあり、たぶん初期フォロワーの中では「流行になる前から知ってた」という優越感があったものの、実は最初からステルスマーケティングで、それを最後まで隠してて、広まってからドーン!と出したのが反感を買ったのだと考えます。

過ぎたことをとやかく言うのは後出し論でしかないのですが、
半分ぐらいでグッズ等を小出ししていけばここまで叩きムードにはならなかっただろうなと。

メディアが急に持ち上げると嫌悪感が出るので、この作品も終盤はテレビにも出ていたようで、その段階で怪しさ満点であったのは間違いない。

これを経験、教訓として企業側はまた一段階ステルスマーケティングの手法を変えてくるのではと思います。
ブロガーやYoutuberたちが商品紹介するのはもう当たり前となり、PRにうんざりしている消費者も多いため、いかにバレずにそれっぽく広めるかを次の段階にシフトするかと思います。

テレビが広告や偏向思想まみれで離れたのにネットももうその手ばかりで
本当に嫌ですね。

10年以上前のネットは広告も少なく、すごく居心地がよかったんですが
今ではブログなどもスクロールしている途中にずらーっとよくわからん外人のしたり顔の写真とともに広告が打たれてるんですよね

やたらスクロールしなきゃいけないのもイライラするし。

Youtubeも広告がすごく流れるようになったし、本当使う側はいつの時代も広告に邪魔されるのですね。

広告こそ「ウイルス」かと思ってます。

話を戻すと、ワニですが、作者への還元は必要と考えます。
如何にその商法や手法が醜くてもです。

クリエイターは他に変われない唯一無二の存在だからです。
生み出す人にはその対価をちゃんと渡す世界であってほしいと思います。

しかしながら、やはりやりかたが陳腐すぎて、つっこまれてしまったのと
素人面して実はゴリゴリに起業と絡んでたとなると話が違うなぁと熱狂的な人ほど怒ってしまうのでは。

メディア側の上から目線感がこの時代になってもまだ拭えてない(たぶんできないでしょうね)のも痛いところですね。

「これをやれば売れるだろ?喜ぶだろ?流行は俺らが作ってやってる」感が
滲み出てるんですよね、掌の上で転がしたいのであればそれを気づかせない努力をするべきですが、それはそれでステマが更に巧妙になるのでうーん。

端的に言うと広告業そのものが不要なんだなぁと思っちゃいますねぇ。

今回の騒動でも相当ぶったたかれてましたね某広告企業さん。

ワニはまぁフォロワー母数(実際どこまで業者垢がいるかは不明ですが)が
多いので、転売等も氾濫してますし、マーケティングで下手うったけれど、そこそこヒットはするのでしょう。
これは「騙されてたとしても楽しんだのは事実だから還元しなきゃ!」と考える層が一定数いるので、もしかしたらその層の数を見込んで、炎上してでもアンチの数よりそちらの数、いわゆるメリットのほうが多いと踏んだんだと思います。

まとめますと、作者には還元されるべきだが、
私個人としては
・カウントダウンをする手法は面白いが作品そのものは全く面白くない
・絵柄も別に好きでもない
・メディアの取り上げ方、絶賛する著名人たちのやりかたが気持ち悪い&嫌悪感MAX
・炎上までの流れと周囲の反応を見るという点でのエンタメとしては面白い

ので、買わないし応援もしないです。


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