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第4話・当時の指導
高校時代、担任の先生のひと声で、私のノートテイク生活が始まったのですが、要約筆記を行う私に、聴覚障害に対する専門知識の説明や解説、接し方の注意、具体的な指導はありませんでした。
またこの件で、他の教職員・保健の先生から呼ばれて指導を受けることも行われてません。
私は授業中や休み時間に、ノートテイクで何を行えば良いのか、正しい方法が何なのか、まったく分からないまま、手探りでの高校生活が続いていきました。
担任の先生は私に
「pちゃん、すまないね、いま代わりをみつけるから、もうちょっと辛抱しててね」と、ときどき優しく声をかけてくれました。
私は「いえいえ先生、大丈夫ですよ!」
このように答えていたと思います。
高校生活が始まって、同級生とも馴染んできましたので、この頃はまだ余裕がありました。
一学期の終わり頃
改めて先生が声をかけてくれました。
「pちゃん、すまないね、夏休みに代わりを探すから、もうちょっと辛抱しててね」と、優しく声をかけてくれました。
私は「いえ先生、大丈夫ですよ!」
などと、たぶん答えていたと思います。
先生がこのように、優しく声をかけてくれたのは、これが最後でした。
この状態のままで、私は一人でノートテイクを行い、高校を卒業しております。
つづく‥‥‥‥
※※※※ 当時を振り返ってみた解説 ※※※※
今から考えてみるのですが、私が通っていた高校はまだ新しい高校で、当時職員だった先生で、インテグレーション(統合教育)経験者や、詳しい方が在籍しておられなかったと思います。
noteにこれまでに書かせていただいたこと、これだけでも最初に教えてもらっていれば、私が持っていた不安は、気持ちの面だけでもかなり軽減できたと思います。
この場面で必要だったことをまとめます。
学校でのノートテイクでは、交代要員が必要です。
私の子供がこの環境になっていれば、学校の先生に連絡をして、交替出来る人を一人以上、確保できるように、お願いをします。
これは言いづらいとか、恥ずかしいことではなく、腱鞘炎などになる危険があるからです。
令和の現在、ノートテイクを行う場合は、2名以上で対応し、文字を書く人は休憩のため、一定時間で交替をしています。
過去に私が講習を受けたOHP情報保障は3名体制(書く人・フィルムを引っ張る人・休憩する人)で、講演会などの要約筆記を行いました。
この手記は大昔の、昭和の時代のおはなしで、田舎の学校の出来事ですが、今でも同じような環境におられるお子様がいらしたら、是非、ノートテイクの交代要員を、先生にお願いしてみて下さい。
本日、書きたかったことは以上です。
なんだか、暗い内容の書き込みばかりで、自分はもう少し明るい人間なのですが、テーマが真面目なものなので、冗談が言えず、少々困っております。どうしたらいいのかなあ。(..;)""""> ポリポリ
拝読いただき、ありがとうございました。
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