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マスクが原因のニキビの話

令和2年のコロナウイルス発生~流行の中でマスクニキビという言葉が生まれました。
マスクが原因となって肌荒れやニキビができるといった肌トラブルが多くの人に起こった故の言葉でしょう。

マスクニキビという言葉が一人歩きしてしまってマスクでかぶれて肌が荒れる&ニキビができる!!!
…というイメージだけで、どうしてマスクが原因でニキビができるのかということにはあまり深く触れられていないので今回はそんな話を。

マスク起因ではないニキビの発生原因やニキビのメカニズムは書き始めると長くなるので(ホルモンバランスが~とか肌の水分・油分のバランスが~とか。)割愛しますが、
「皮脂が急激に増加して毛穴が詰まることによる原因」
「皮脂が原因ではないが毛穴が詰まり皮脂の停滞による原因」
この2つが大きな発生原因になります。

簡単に言うと…
「自動改札機が1個しかないのに新宿駅の通勤ラッシュの人数が押し寄せて渋滞する」
「古い角質や酸化した皮脂(黒ずみってやつです)が毛穴を詰まらせて皮脂が渋滞する」
というイメージです。

皮脂が詰まると毛穴の中にいるアクネ菌が酸素に触れなくなるので過剰に元気になります。アクネ菌は酸素が苦手な性質。
加えてアクネ菌は皮脂をエサに繁殖するので過剰に繁殖してしまいます。
弱点がなくてエサもたくさんあるので大盛り上がりでフィーバーします。
それを身体の免疫機能が鎮めるためにケンカした結果が炎症→ニキビ発生となります。
(ニキビの簡単な説明をするだけでも長くなりますね…)

アクネ菌は湿度が高いと繁殖しやすい傾向もあります。
マスクをしている内側は湿度が高くなる&汗もかきやすいのでアクネ菌がより繁殖しやすい環境になります。

肌は保湿した方がいいんだから湿度が高いに越したことはないんじゃないの?
という疑問があると思いますが、保湿というレベルではなく皮膚がふやけてしまうような高い湿度の状態は逆によくないのです。

「マスク自体の肌の接触による刺激」+「マスク内の高い湿度」
この2つがマスクニキビの発生原因です。

マスクの接触刺激に負けないようにワセリンとかクリームなりで保護するという対策だけでなくマスク内部の湿度問題のケアも必要です。

通気性のいいマスクを使う、時折マスクを外して蒸れないように換気をするというちょっとしたケアが大事になります。
もちろん人ごみの中でマスクを取るのはよろしくないですから時と場所を選んで換気をしましょう。

これから暑くなる夏の季節はさらにマスク内の換気は大事になります。

単純にマスクが肌に擦れて刺激になるから、というだけではないマスクニキビの話でした。


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