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念願のAKB純選抜、単独シングル


まえがきで述べた通り、1年半ぶりとなるシングルは、AKBメンバーのみでの歌唱となる事が発表。

 単独コンサートを最高の出来(ここの感想もいつか書ければ)で駆け抜け、一息ついた中でのサプライズ発表。予想はされていたのだがどうせ今回もまたシングルは濁されて終わるだろうと思っていた。

し か し

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 この文字を見た瞬間、心の底から やった! という声が口から漏れた。単独は10年ぶりという紹介もなされ、遅いんだよと思いながらも、その英断に心から感謝した。
 というのも、このAKB純選抜、10年ぶりという紹介の通り、単独シングルというのは、本店ファンなら誰もが、(私自身もファンになってから7年近く)待ち望んでいた究極の目標、悲願だったのだ。

 では今までどこに不満を抱いていたのか。それは主に3つある。



1.支店の存在意義、兼任の必要性

 そもそもいつからAKBは AKB以外のメンバーを入れるようになったのか。
 AKBはここ数年以上の間、支店メンバーに助けられてきた。その全ての始まりは2008年、キングレコードに移籍して初のシングルとなった大声ダイヤモンド。当時11歳の松井珠理奈は、SKEに加入決定後即、AKBのメンバーですらないのに選抜、ジャケ写すらも単独で飾った。

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この衝撃は如何程であったか、当時を知らない私には計り知れない。この抜擢の是非はともかく、この名曲をきっかけにグループが上昇気流に乗り始めたのは事実である。これ以降のシングルでは同じSKEの松井玲奈も選抜に起用される事が増え、AKB48は SKEのエースを含め活動していくことになる。

 そしてその2年後の2010年秋、NMB、翌年にはHKTが結成。翌年5月発売のEveryday、カチューシャには山本彩と渡辺美優紀が選ばれ(このシングルは48グループ総選挙のため購入されるCDのため、広く選抜したい意図もあったと見られる。)、その後もNMBメンは選抜枠を確保。HKTでも、総選挙シングルから参加、その後定着という流れが続いた。(HKT枠が指原だけのシングルもあったが、基本的に兒玉遥や宮脇咲良が多く選抜。)
 2012年3月、珠理奈や渡辺はAKBを兼任することになり、これによって正式にAKBのメンバーに。そしてこれを皮切りに様々なメンバーが兼任していく。2年後の2014年には9人もの支店メンバーが同時に在籍していた。
 こうして増大化する兼任。しかしそれ以上に増えたのが選抜の支店枠である。それだけ兼任しているのだからそこから絞って選抜に入れればいいのに、兼任していない、つまりAKBに在籍していないメンバーも引き続き選抜に選ばれていた。むしろ支店のエース以外の若手有望メンもどんどん兼任や選抜されるようになり、一層48グループとしての作品と化していった。
 しかしそれだけではない。その支店自体も増えるのだ。NGT、STU。例のごとくAKB選抜にどんどん進出。果てには期間限定ではあったが乃木坂すら選抜に入れてしまう事態。珠理奈だけ、支店のエースだけの特例に思われたAKBメンバー外の選抜は、いつしかエース若手問わない支店枠として常駐するようになった。

 そうしてこの状態でAKB48として歌番組に出演するという歪な形が普通となる。それは一般層にも混乱、呆れにも似た感情を生み、支店本店ひっくるめてAKBという扱い、そんな認識をされていたように思う。

 以上で述べた通り、全員AKBとして扱われること、それは支店の存在意義すら問われるのでは、と個人的に思っていた。SKEにはSKE、NMBにはNMB、HKTにはHKT、STUには STUの良さがある。NGTにだってそんな時もあった。
 また、支店の子がAKB選抜を目指す、センターになりたいと言う意見をよく聴くようになった。これもまた、自分の所属グループを蔑ろにしていないか?と、感じる。曲解だろうか。


2.本店メンバーに与えられる選抜のチャンスの少なさ

AKBのシングルは2013年度まで年間5曲、じゃんけん大会発足後同じ以下のようなサイクルで出されており、2014年度以降は4曲。
1. 5月頃。総選挙投票のためのシングル(所謂水着曲。グループ全でのファンが購入するということもあり、選抜人数も30人以上の時もあるなど非常に多く、支店メンバーが選出されることもここは納得できる。)
2. 夏頃。総選挙の結果を反映したシングル。(これも支店が入るのは当然といえる。)
3. 通常のシングル。
4. じゃんけん大会のシングル(支店やむなし)。→2014年度以降はじゃんけん曲廃止。
5. 3月頃。卒業系、桜系のシングル。

このように、グループを背負って立つ本店の宿命としてなのか、実に3/5は支店が必然的に入るシングルとなっていた。現実は他2つも支店が入っていたのだが。
尚じゃんけん大会は第1回のみAKBメンバーだけであった(新曲で言及されていた10年ぶりというのはこの第1回大会のチャンスの順番。)。

カップリングから漏れて、本店メンバーなのにシングルに参加しない子もいるなど、割りを食っていたのはいつも本店だった。

3.握手会の大量参加
支店が選抜に入ったりカップリングに入っているので(?)、しっかり握手会にも支店は参加している。
AKBの個別握手会は大握手会と呼ばれ、そこに支店は参加している。そりゃ売り上げは上がるわけである。握手会に参加させられるのだから、曲にも参加させてあげる。
このやり方でいいのだろうか?なぜ支店のファンが本店のCDを買わなければいけないのか、なぜ支店のシングルに集中させてあげられないのか?



 以上が問題点としてよく挙げられるものだ。
 私は最初に好きになったのがAKB、ということもあり、本店原理主義の思想を持っている。好きになって色々調べて知っていくうち、AKBはAKBでしかない、と思うようになった。
 そして支店は支店、それぞれの個性を出して欲しい。支店をAKBの支配下に置くのではなく、乃木櫻日向のように、並び立つ存在にするべきではないだろうか。

 そして何より、AKBのメンバーがAKBという場所で優先されない異常性。この子達をなぜ取ったのか。AKBとして必要だから取ったのではないのか。
48グループとして売ることのメリットは枚数が売れるという以外に浮かばない。そのような水増し的行為により38作連続ミリオンが達成されているといっても差し支えないだろう。ミリオンにふさわしい作品があるのにも関わらずこのようなことが行われるから、なかなか評価されないのではないか。
 AKBだけで勝負して、負けるならそれはしょうがないこと。それが実力。ミリオンが止まって減る仕事なら仕方がないし、今となればもうこれ以上減らないところまで来ているだろう。坂道だってミリオン連発というほどではない。コロナ禍なので尚更だ。
 そしてミリオンに拘りシングルまで出せないのは愚かなこと。そこまでの状況にくるとは思わなかった。
 だからこそ、支店坂道に新曲リリースを追い抜かれたとはいえ、今ようやくのリリース、それを単独シングルという形で勝負に出てくれた。コロナ禍を考えればミリオンなんて割って当たり前。だからこそ打てたのかもしれないこの一手は尊い、そう思う。

 終わりに、この考えが多くのAKBファンの総意であったことを示す記事を載せておく。(こちらの記事の方が当然にわかりやすいのはご愛嬌ということで。。)
https://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/news/201709150000030.html

読みにくいところしかありませんが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


注※以上ここまでは7月に殆ど書いていたが、筆者が放置していました。以下は1月に加筆したものです。


 日は流れ、今はどうだろうか?
 結果は大成功。ミリオンなんか行かなくても、中身が良ければみんなが振り向いてくれることを証明してくれた。ありがとう。これからも、応援します!

AKB単独選抜!!!!!!!眩しい!


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